【最新情報】コロナ禍でのタクシードライバーの給料はいくら?現役ドライバーが解説!

投稿日:2022年7月9日 | 最終更新日:2022年8月30日

2022年7月7日現在、東京のコロナの新規感染者数が8341名。第七波の到来との専門家の指摘もあり、また人の移動制限が始めるのでは?そうなるとタクシードライバーとして収入が激減してしまうのでは?とこれからタクシー業界へ転職を検討されている方々から不安の声を頂きました。2020年より大きく世の中が変わり、このコロナ禍のタクシードライバーの給料の実態、どれだけ変化があったのかをお伝えしていきます。

タクシードライバーの平均的な給料はいくら?

まず、コロナ禍のタクシードライバーの平均給料をお伝えする前に、コロナ以前と比較してどれだけ収入に変動があったのか?お伝えいたします。

 

タクシードライバーの日本全国平均給料は2019年の水準で約357万円です。東京都内となると481万となります。過去に当メディアでもお伝えしてますので、ご参考ください。
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ちなみに当社が運営している転職支援サービス「プロタク」の求人企業の平均値は501万円となっております。

コロナ禍のタクシードライバーの給料

コロナ禍の給料

2021年は東京において緊急事態宣言や蔓延防止措置が無かった日が365日中120日、つまり7割は制限がひかれた状態でした。飲食店の時短営業、テレワークの実施など、人の移動が制限され続け、移動空間を提供するタクシードライバーとしては正直稼ぎにくい1年だったということは否めません。コロナ前と比較をするとどのくらい収入が下がってしまっていたのか?プロタクと提携の企業様に調査をしたところ、2021年度は2019年と比較をして2割減とのことでした。

前述のコロナ前の東京のタクシードライバーの平均月収が36万円。その8割となると28.8万円となります。こちらは総支給なので、手取りとなると個人差はあるものの25万弱。となると心細い数字と言わざるを得ません。

上記はタクシー業界全体の平均値の話となります。以下はプロタク提携企業A社の2019年と2021年の平均給料を比較したグラフです。

タクシー運転手の平均給料

A社では2019年度の平均月収が415,637円。2022年度では342,294円となってはいますが、11月と12月では飲食店の時短営業解除の後押しもあり、なんと2019年の平均月収を上回っています。

タクシードライバーの平均給料を超える人の3つの特徴

前項の給料はあくまで平均月収であり、今この記事を読んでいるあなたの給料が確定されるものではありません。事実としてコロナ禍においてもタクシードライバーの平均月収を軽く超えている人達はいます。ここからは平均月収を超えるドライバーの特徴、つまり稼げるドライバーの特徴をお伝えしていきます。

売上が伸びるのは「待ち」ではなく、「攻め」の営業

タクシードライバーの営業スタイルは大きく分けて3つあります。走ってお客様を自ら探しに行く「流し」。駅、病院、商業施設にあるタクシー乗場にてお客様を待つ「つけ待ち」。電話注文やアプリによる「配車」。営業圏によってはつけ待ちが9割という場所もありますが、東京特別区(23区+武蔵野市と三鷹市)では流し、つけ待ち、配車の3つの営業スタイルをドライバーの任意によって使い分けることができます。その中においてコロナ禍で人の移動が制限された中でも月収40万、50万さらには60万以上と稼ぎ続けているドライバーの営業スタイルは共通して流しメインの営業スタイルでした。

 

稼げているのはコロナ禍でデビューした新人タクシードライバー

ちょっと意外に感じるかもしれませんが、コロナ禍に平均以上の給料を獲得できるドライバーの特徴としてコロナ禍以降、つまり2020年以降にタクシードライバーとしてデビューした方が多いです。これはコロナ禍以前を知らず、タクシー需要が下がっている状態しか知らない、言い換えると彼らにとってはこの状態が標準なのです。

収入UPは営業時間をしっかり使い努力する人

当たり前な話かもしれません。タクシードライバーとして給料が高い方々は会社規定の営業時間を最後まであきらめずに流し営業でお客様を探し続けています。逆に平均給料を下回る方は飲食店の時短営業の影響で「夜中はどうせ人なんてが居ない」と早退をしてしまうようなドライバーでした。タクシードライバーの給料は歩合給なのでやったらやった分だけ稼ぐことができるけど、やらなかったらその分給料は下がってしまうというシンプルな原則です。

 

【まとめ】コロナ禍でのタクシードライバーの給料は努力次第!

稼ぐタクシードライバーのイメージ

コロナの新規感染者が増加傾向にある中、2021年の状況を踏まえてこの先タクシードライバーの給料はどうなってしまうのか?というお話をして参りました。コロナ禍は確かにタクシー業界に甚大なダメージを与え、この業界を去る方や廃業してしまった事業者があったのも事実です。けど、その一方でこの2年間でコロナ以前よりも給料が高い方が居ることをお伝えしてきました。そして稼げている方々と言うのは自分から攻めの姿勢で最後まで諦めずに仕事をしている方々でした。最終的にはご本人のやる気次第ではありますが、月収40万、50万さらには60万以上と稼いでいくための土台作りとして営業ノウハウや営業力のあるタクシー会社への就職は重要な要素です。これからタクシー業界への転職を考えている方はしっかりと情報収集をし、場合によってはプロの転職支援業者に相談をして頂いた方が良いかもしれません。

この記事のまとめ

・コロナ禍でタクシー運転手の給料は2割下がった。
・コロナ禍でも逆に月収40万、50万、60万以上のタクシー運転手もいる。
・新人タクシー運転手はコロナがスタンダードなので給料は低くない。
・稼げるノウハウを持ったタクシー会社を選んで入社するのが転職成功の鍵!

プロフィール

プロフィール
29歳から東京でタクシードライバーとしてデビュー。
最高売上は130万。「オレンジ戦隊改めサクラ戦隊」のブログでタクシーの営業ノウハウ等を中心に情報発信。
蓄積した情報を体系化したプログラムを考案し、大手タクシー会社の教育カリキュラム作成等に従事。
現在タクシー会社数社で人材育成で顧問契約。
入社後のアフターサービス特化型のタクシー転職支援サイト「プロタク」(pro-taxi)に2019年より在籍。
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