タクシーの地理試験って何?どんなことを問われるの?対策まで調査してみた!

タクシー運転手になるには普通自動車二種免許を取得していることが必須条件です。しかし、働く地域によっては『地理試験』と呼ばれるテストで合格ラインを突破しないと乗務員として働けません。そこで今回は、一部のエリアでタクシー運転手として働くために合格しなければならない地理試験とは何かをご紹介していきます。該当地域はもちろん、地理試験の問題内容・傾向、試験対策についても解説しますのでご期待ください。

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシードライバーになるための『地理試験』とは?
☑︎地理試験の具体的な対策とは?
☑︎タクシーの地理試験に関するQ&A

タクシードライバーになるための『地理試験』とは?

タクシードライバーになるための地理試験は、全国どこででも実施しているわけではなく、一部の指定地域での乗務を志す人を対象に行われています。ここでは地理試験がどのようなものでどんな地域でタクシー業務を行うのに必要かなど詳細をご紹介します。

正式名称は『法令・安全及接遇および地理試験』

タクシー運転手を志望する人に課される地理試験の正式名称は『法令・安全及接遇および地理試験』です。地理試験の問題内容は、該当地域の道路・交差点・建物名といった地理的名称や走行ルートを中心とした科目のほか、タクシー業務を行う上で関わりのある法令やお客様の安全・接遇に関する科目もあります。

特定指定地域で営業する場合に必要となる

地理試験に合格しないとタクシー運転手として働けない地域は限られています。地理試験を実施しているエリアとは以下の通りです。

  • 東京
    23区および三鷹市・武蔵野市
  • 大阪
    大阪市・和泉市・池田市・吹田市・豊中市・泉大津市・高槻市・守口市・茨木市・八尾市・箕面市・門真市・摂津市・高石市・東大阪市・三島郡・泉北郡・堺市(美原区は除く)
  • 神奈川県
    横浜市・横須賀市・川崎市・三浦市

地理試験の受験料は都市によって変わる

地理試験の受験料が地域ごとに異なります。それぞれの受験料は以下の通りです。

  • 東京タクシーセンター 6,800円(各科目3,400円)
  • 大阪タクシーセンター 3,400円
  • 神奈川タクシーセンター 3,400円

なお、地理試験の実施日についてもそれぞれのセンターにより異なります。

合格ラインは”正解率80%以上”

地理試験は全45問出題中36問以上の正解が合格ラインとなります。これは実に80%の正解率にあたり、試験内容の難易度から考えれば地理試験は全般的に難関と言わざるを得ません。1度で合格するのはなかなか難しいのが現状なので、受験前には相応の勉強が必要とお考え下さい。ただし、この試験に合格すれば、高収入者もタクシー需要も多い地域でタクシー運転手としてめいっぱい活躍することができます。

地理試験の効力は合格後2年

地理試験は合格後2年間の有効期間があります。しかし、現役ドライバーとしての乗務実績があれば、2年ごとに試験を受ける必要はありません。乗務を辞める=タクシー運転手を辞めてから2年後に失効するということになります。

地理試験の具体的な対策とは?

地理試験に自信を持って臨むためには、どのような準備を行えば良いのでしょうか。ここでは、地理試験に合格するために取っておきたい対策についてご紹介します。

【基本】参考書を一通り解いてみる

地理試験で出題されるような問題を扱った問題集が市販されています。まずは自分のウィークポイントを知るためにも、このような地理や交通ルール・タクシー業務上の重要ポイントについての問題を一通り解いてみることが重要です。地方から都市部に移住してタクシー運転手になりたい方や出稼ぎをしたい方などは、最初は地理がわからないのは当然です。たくさん問題を解くことで覚えられる内容なので、悲観しないで頑張りましょう。

【応用】過去問を解いて出題パターンを把握しておく

東京タクシーセンターでは、ホームページで過去に出題された、いわゆる過去問をダウンロードすることができます。また、地理試験の指定地域となっているエリアにあるタクシー会社は地理試験対策を研修などで独自に対策している所も多いので、自社で調達した過去問題や参考書を提供してもらえるケースもしばしば見受けられます。東京の地理問題では都内でも有名な幹線道路名や交差点名などが出題される傾向が強いため、出題傾向から問題を予測し優先的に勉強するのも良いでしょう。

タクシーの地理試験に関するQ&A

地理試験がどのようなものか概要をお伝えしたところで、この地理試験についてタクシー業界への転職希望者の方などがよく持たれる疑問とその回答をご紹介します。地理試験は怖くないということがおわかりいただける内容となっています。

Q.特定都市以外で就職する場合は必要ないの?

A.必要ありません。
特定都市に指定されているエリアは、タクシーの登録台数が全国屈指であり、そもそも人口密集度も一般の交通量も多い地域です。タクシー運転手は豊富なタクシー需要に対してきめ細やかに、かつ安全に応えていくため、より幅広く正確な知識を問われます。ただこの指定都市で地理試験に受かってタクシー運転手となれば、やる気次第ではかなりの高待遇も望めることを知っておいてください。

Q.自信がないから地理試験のない地域で就職するのはどうか?

A.自信がなければ、地方で就職するのももちろんアリです。
人口もタクシー需要も大都市圏に比べて少ない地方都市では、タクシー運転手はより時間的に余裕があり、体力的にもゆとりを持てる傾向が見られます。大きく稼ぐことは考えておらず、マイペースで働きたいという方には地方でタクシー運転手になるのも良い選択です。ただ、収入重視で転職先を選びたい方は、地理試験を受けてでも、平均収入が500万円に近い東京などの大都市圏で乗務されることをお勧めします。

Q.1回目の試験で落ちてしまいした。もう受けられないのでしょうか?

A.タクシー地理試験は何度でも受験することができます。
東京の現役タクシードライバーの実に6割以上が地方出身者であると言われていますが、そのことからも東京の運転手さんがいかに努力して東京の地理を学んできたかがわかります。実際に2度目3度目の受験でようやく地理試験に合格したという方は非常に多く、合格率50%ともされる難関なので、1度で合格しなくても全く不思議はありません。

Q.地理試験の合格に時間がかかりそうですが待ってくれるタクシー会社はあるんですか?

A.大いにあります。
特に大都市圏のタクシー会社は慢性的な人手不足とドライバーの高齢化に頭を抱えています。若い人材やタクシー業界に関心のある有望な新人さんを育てることはタクシー会社の命題となっており、地理試験に失敗しても、ご本人にやる気があれば教育・研修を行います。開催頻度の低い試験ではありませんし、タクシー会社自体も地理試験のための対策・研修などを行っている所がほとんどなので、心配し過ぎずにまずは挑戦してみてはいかがでしょうか。

【まとめ】稼げるタクシー運転手になるためには地理試験突破は必須!

タクシー需要の高い大都市圏でタクシー運転手になるためには地理試験は避けて通れません。しかし、頑張って地理試験に合格しタクシー業務にも慣れたら、自信をつけたあなたの生活はきっと以前とは一変するでしょう。そのためには、地理試験合格へのサポートを怠らない優良なタクシー会社を選んで入社することがとにかく重要です。そんな優良なタクシー会社の選び方に悩んでおられる方は、ぜひタクシー業界に精通しております我々プロタクまで一度ご相談ください!

この記事のまとめ

☑︎地理試験は東京・大阪・神奈川の一部を除くエリアでタクシー業務をしたい人のための試験
☑︎地理試験には地理的な知識のほかに安全・接遇に関する科目もある
☑︎地理試験の難易度は高めで合格率は50%
☑︎できるタクシー会社は地理試験対策も含め、新人の研修・教育に注力している
☑︎入社するタクシー会社の選び方が将来の稼ぎに直結する

プロフィール

プロフィール
29歳から東京でタクシードライバーとしてデビュー。
最高売上は130万。「オレンジ戦隊改めサクラ戦隊」のブログでタクシーの営業ノウハウ等を中心に情報発信。
蓄積した情報を体系化したプログラムを考案し、大手タクシー会社の教育カリキュラム作成等に従事。
現在タクシー会社数社で人材育成で顧問契約。
入社後のアフターサービス特化型のタクシー転職支援サイト「プロタク」(pro-taxi)に2019年より在籍。
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