【寮完備】タクシー会社が用意している福利厚生にはどんなものがある?詳しく解説してみた【保証給】

就職・転職先のタクシー会社を検討するときに必ずチェックしておきたいのが福利厚生です。
働きやすさに関わるので、福利厚生が少しでも充実している会社を選びたいですよね。

とはいえ、まずはタクシー会社にどんな福利厚生があるのかを知っておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、タクシー会社が用意している福利厚生について詳しく解説します。

これからタクシー業界に飛び込もうという方、タクシー運転手の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑︎福利厚生についての一般的な知識
☑︎タクシー会社ならではの福利厚生
☑︎タクシー業界ってぶっちゃけどうなの?
☑︎タクシー業界への就職・転職に失敗しないためには

タクシー会社の福利厚生とは

タクシー会社の福利厚生について具体的に解説する前に、まずは基本的な知識を押さえていきましょう。
「そもそも福利厚生とはどういうものか?」という方にもわかりやすいよう噛み砕いてお伝えします。

タクシー会社の福利厚生は基本的に一般企業と大きく変わらない

まず福利厚生は2種類存在します。
1つは法定福利厚生、もう1つは法外福利厚生です。

このうち、法定福利厚生は以下のものが該当します。

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険(失業保険)
  • 子ども子育て拠出金(児童手当拠出金)

これらは文字通り会社として社員に提供しなければならない、法律で定められた内容になります。
つまりタクシー会社は他の一般企業と同様、基本的な福利厚生については用意されているということです。

タクシー会社ならではの福利厚生も+αで存在する

次に法外福利厚生についてですが、こちらは言い換えれば「タクシー会社ならではの福利厚生」です。
免許取得に関する制度や、社員寮•社宅といった住まいに関わるもの、そして事故に備えた車両保険など、他の一般企業では見られない特殊なものが含まれています。

タクシー会社に転職するときの比較•検討材料となるため、これらについてはこの先で1つずつ詳しく解説します。

免許取得の支援・研修期間の給与支給

タクシー運転手として働くには資格が必要です。
「すでに免許を持っていなければ就職できないのか?」というとそうではなく、就職したタクシー会社が資格取得をサポートしてくれる場合があります。

さらに、研修期間中の給与支給など生活面で安心できる制度が存在します。
これもタクシー会社ならではの福利厚生といえるでしょう。

第二種免許取得を取得するための支援

普通第二種運転免許を取得する費用を、タクシー会社の福利厚生で負担してもらえる場合があります。
二種免許の取得にはおおむね20〜25万円程度の費用がかかりますが、これが会社負担となるので、まだ免許を持っていない方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

ちなみに二種免許を取得するには以下の条件を満たしている必要があります。

  • 満21歳以上である
  • 第一種免許(普通、大型問わず)を取得してから3年以上経過している
  • 視力が両目で0.8、片目で0.5以上

上記のうちどれかひとつでも当てはまらないものがある場合は、第二種運転免許を取得できないので注意しましょう。

また、免許取得には実技試験だけでなく学科試験もあります。
学科試験の内容をざっくりお伝えしておくと以下の通りです。

  • マークシート式95問
  • 文章題90問×1点、イラスト問題5問×2点で合計100点満点
  • 合格ラインは90点

学科試験には、普通乗用車だけでなくバスなど大型車に関する問題もあります。
幅広く勉強する必要があると思っておきましょう。

二種免許以外にも地域によっては地理試験がある

東京・神奈川・大阪といった都心はタクシー運転手として稼げるエリアですが、道路も複雑なため地理試験を受ける必要があります。

内容は幹線道路の名称を答える問題や、施設の名称を当てる問題、ある地点から目的地までの最短ルートを問われるものなどがあります。

これについては講習を受けてから受験する場合もあり、いずれにせよ1日ですぐに合格できるものではありません。タクシー会社がサポート制度を用意している場合が多いです。

研修期間中の給与保証

資格取得や試験期間は、当然のことながらタクシー運転手としての仕事はできません。
「この間の生活費はどうするのか?」という心配があるかもしれませんが、これも会社の福利厚生で保証される場合があります。

これによって安心して資格取得のための勉強に集中できるはずです。

二種免許以外の資格の支援を行っている会社も存在する

タクシー会社にはタクシーの台数に応じて「運行管理者を置く必要があります。
運航管理者は国家試験に合格した有資格者でなければなりません。

※運行管理者…自動車に関する事業所が安全に運行するための責任者。具体的には運転手の睡眠・休憩、安全運転の指導などをおこなう。

さらに、タクシー会社に限らず50人以上の規模を持つ会社であれば「衛生管理者を置くことが労働安全衛生法で定められています。

※衛生管理者…職場の衛生環境や疾病予防に関する責任者のこと。

この資格取得をサポートしてくれるタクシー会社も存在します。
運転手としてだけではなく、さらなるキャリアアップを目指す意欲のある方なら利用価値が高い制度といえるでしょう。

【注意点】資格取得制度には細かい利用規定があることも

第二種免許取得や地理試験のサポートについて解説しましたが、この制度を活用する場合は細かい縛りがある可能性も高いです。

どういうことかというと、たとえば二種免許を会社負担で取得したとして、すぐに退職されては会社側も困ってしまいます。「最低2年以上は勤務すること」「期間満了より前に退職した場合、免許取得にかかった費用を返金すること」などといった規則が設けられている場合が多いので、確認しておきましょう。

なのでこの制度を悪用することはできませんし、悪用するつもりがないとしても、この制度を活用する以上は最低限会社に貢献する必要があることを覚えておいてください。

タクシー会社の労災保険と車両保険

タクシー運転手は体が資本です。となると労災保険は特に大事な制度になります。
さらに、タクシー運転手として働くなら交通事故は避けて通れません。こんな時に安心できる車両保険についても大事なポイントになります。

タクシー会社の労災保険

タクシーに乗務していて事故に遭いケガをした場合は、労災保険によって治療費が支払われます。
これは入院の費用や診察代はもちろん、休業中に働けない分の給料補填も含まれます。

また、事故によるケガ以外にも労災保険は適用される場合があります。タクシー運転手は座りっぱなしの仕事なので、腰を痛めたりするケースは多いです。
仮に整骨院に通うことになったとして、認定さえ下りればこの費用も労災保険が負担してくれます。

タクシー会社の車両保険

タクシー運転手が交通事故を起こしてしまった場合、さまざまなところにお金がかかります。

  • 車の修理費
  • 乗客のケガ治療費
  • (車対車の場合)相手方の車の修理費
  • (人身事故の場合)被害者の治療費、賠償金
  • (対物事故の場合)破損させた施設の修繕費、賠償金

これらの事故を起こした際、運転手を金銭面で守ってくれるのは保険です。
自動車にかかわる保険は自賠責保険のほかに任意保険、車両保険があります。

これらは本来であればタクシー会社の負担で加入する保険ですが、中にはあえて加入せずに社員の自己負担にしようとするケースもあります。
事故対応に関してはタクシー会社選びの特に重要なポイントといえるので、会社側がどのような対応をしてくれるのかあらかじめしっかり確認しておきましょう。

社員寮の完備・社宅の借り上げ

タクシー運転手にとって特に人気がある福利厚生が社宅や寮です。
小さな会社や資金が少ない会社の場合は用意されていないこともありますが、通常であれば社宅を導入しているタクシー会社が多いです。

生活面で大切なサポート制度となるので、これについても詳しくみていきましょう。

借り上げタイプの寮

社宅として最もイメージしやすいのがこの「アパート・マンション借り上げタイプ」です。
民間の賃貸物件をまるまる1棟借り上げて、社員の居住として提供しています。

タクシー会社によっては複数のアパート・マンションを借り上げている場合もあります。
入居者の有無などタイミングによっては自分の好きなところを選べる可能性もあるでしょう。

ちなみに社宅というと世帯向けの物件であることが多く、「家族寮」と呼ばれることもあります。

会社に併設している寮タイプ

賃貸物件の借り上げではなく、自社で居住棟を建設するタイプの社宅もあります。
こちらは会社の敷地内に建物があるか、もしくはすぐ近くに建てられている場合がほとんどです。
中には1階が事務所になっており、その上の階が居住区になっているケースもあります。

家族向けよりは独身寮であることが多いため、「社宅」よりは「寮」という表現が合うでしょう。

家賃補助で家賃を負担してくれる場合もある

社宅・寮を保有していない会社であっても、家賃補助という形でサポートしてくれる制度もあります。
たとえば東京や大阪では家賃が高騰しています。都心部にあるタクシー会社に比較的多いタイプの福利厚生といえるでしょう。

自分で住まいを探したり不動産会社との手続きに手間をかける必要がありますが、完全に自分の好きなところに住んだ上で家賃を負担してもらえるのがメリットです。

表彰制度や特別休暇

一般企業では優秀な社員に対して表彰制度や特別休暇制度を用意している場合がありますが、タクシー会社についてもこれは同様です。

どちらも運転手のモチベーションアップにつながる制度といえるでしょう。やる気のある方、「より働きがいのある会社に就職したい」と思っている方はぜひチェックしてください。

表彰制度

一般企業では「営業成績(売上)1位」「勤務成績が優秀」といった形で、社員に対して表彰制度を設けていることが多いです。
タクシー会社によっては同様の表彰制度があります。もちろん営業成績も大切ですが、それ以外にも「顧客満足度1位」といった成果に対して表彰する制度もあります。

タクシーの仕事は接客が大切な要素なので、これはタクシー運転手ならではの評価ポイントといえるでしょう。

特別休暇制度

一般的な特別休暇には夏季休暇や年末年始休暇、慶弔等で申請できる休暇などたくさんの種類があります。
ですが、ここで紹介するのは成績優秀者に与えられる特別な休暇です。

この機会を利用して旅行に行くもよし、ゆっくりと体を休めて仕事の効率化を図るのもいいでしょう。

そもそも他の社員が仕事をしている時に自分だけ休めるというのは気分の良いものです。
モチベーションアップにもなるので、もしこの制度があるなら積極的に狙いたいものですね。

最近では育児休暇制度を設ける会社も多くなってきた

タクシー会社というと男性職場なイメージがありますし、高齢化が進んでいるのが現状です。

しかし、女性のタクシー運転手も徐々に増えています。
女性の運転手は女性のお客さんから指名が多く、世間での需要もあります。

そんなタクシー業界において、若い世代の女性社員向けに育児休暇などの制度が整ってきています。
これからタクシードライバーになろうという女性の方なら、会社選びの際はこの制度に注目しておきましょう。

福利厚生以外にも様々なサポートを行っている会社もある

ここまでタクシー会社の福利厚生について詳しく解説してきましたが、ここではその他の細かい部分について紹介します。

たとえば営業所や寮の中に安く食べられる食堂を用意していたり、汗を流せるよう浴場やシャワールームが完備されている会社も多いです。
他にも車両整備に使っている自社工場でマイカーを安く車検に出せたり、会社が保有する保養所に安く泊まれる、グループ会社のサービスを安く利用できる、健康診断の費用を負担してくれる・・・さまざまなメリットを社員に提供しています。

タクシー会社側も社員にできるだけ長く勤めてもらいたいという思いがあり、従業員を大切に扱う風潮になってきています。
福利厚生の幅は広いため、どんな制度があるのか細かく見ていくのも楽しいかもしれませんね。

【口コミ調査】タクシー会社の福利厚生って実際どう?体験談・感想を集めてみた

ここまでタクシー会社の福利厚生について解説してきましたが、実際にタクシー会社で勤務している人はどう感じているのか気になりますよね。

そこで、ここからは経験者の声をインターネット上から集めてみました。
ここに書かれていることがすべてのタクシー会社に当てはまるわけではありませんが、一部のタクシードライバーの声として参考になればと思います。

50代男性:「一般の会社以上に充実していると思う」

旅館なみの綺麗な大浴場やトレーニングルーム、食堂を備えた営業所もあり一般の会社以上に充実していると思う。また組合に加入していれば様々なホテルや旅館など提携施設の利用が可能。行事も多く家族で楽しめる機会は多い。健康保険は独自の組合を持ってるので安心。

引用:https://en-hyouban. com/company/10005670021/

50代男性:「無事故無違反無欠席なら旅行に招待」

有給休暇がある。また、無事故無違反無欠席なら、規程により旅行に招待してくれる。また、班の親睦会で飲み会がある。

引用:https://en-hyouban.com/company/10007607114/17/

40代男性:「しっかりと新人教育を行います」

現場に配属する前に、時間をかけてしっかりと新人教育を行います。各現場でも、班長や主任が相談に乗ったり指導を行ったりしてくれますので、なにかと安心感はあります。

引用:https://en-hyouban.com/company/10012561352/17/

60代男性:病気休職等の対応もきっちり

社会保険がきっちりしていて、病気休職等の対応もきっちりしている。契約宿等の補助金など、福利厚生が充実している。

引用:https://en-hyouban.com/company/10012561352/17/

40代男性:「仮眠室がありました」

タクシードライバーでした。個人専用ロッカー、大浴場、仮眠室がありました。本社勤務でしたが、別の営業所では社員食堂もあります。清掃は、専門業者さんが毎日入っており休憩所は綺麗でした。

引用:https://en-hyouban.com/company/10012526559/17/

20代女性:「女性社員を大事にしようという考えがあります」

女性の働きやすさ:女性社員がかなり少ない会社ですが、だからこそ女性社員を大事にしようという考えがあります。女性が安心して働けるようなサポートの制度を設けていたり、部署や職種の垣根を越えて、さまざまな人と交流ができるイベントなどが定期的に行われていました。女性が使用する設備などの環境も整えられているので、男性ばかりではありますが、不満なく働くことができました。

引用:https://en-hyouban.com/company/10005670021/

タクシードライバー・タクシー業界の現状ってどうなの?

この記事を読んでいる方であれば、タクシー業界への就職・転職を検討している方が多いはずです。
そんな方にとって「タクシー業界ってぶっちゃけどうなのか?」は気になるところでしょう。
ここでは現在のタクシー業界の現状について解説していきます。

高齢化が進み人手不足な業界

タクシー運転手の平均年齢は58歳を超えており、かなり高齢化が進んでいます。
平均的な勤続年数は10年弱で、あまり長く続ける人がいないという状況です。

さらに、「タクシー運転手は稼げない」「生活が不規則そう」といった悪いイメージが先行し、タクシー業界は常に人材不足の状態になっています。

タクシードライバーは未経験からの応募を歓迎している

タクシー業界は若い人材が求められています。

すでに前述しましたが、まだ二種免許を持っていない未経験の方でも会社側が資格取得をサポートしてくれる場合があります。研修環境が整ってきている業界なので、「運転に不安がある…」という方でもスキルを伸ばしながらスムーズに仕事に入っていけるでしょう。

都心と地方の収入格差が大きく開きつつある

タクシー業界の大きな特徴として、働く地域によってかなり収入に差があります。
具体的には、東京や大阪など都心部では大きく稼げるチャンスがありますが、地方や郊外だとなかなか難しいでしょう。

このような格差が起こる理由は単純です。タクシーは都心部ではビジネスマンや外国人観光客からのニーズが多いのに対し、地方は逆に「タクシー離れ」が進んでいるからです。

大まかな平均年収の差について紹介すると、東京都内のタクシードライバーの平均的な年収は400万円を超えます。しかし地方では平均的に250万円程度となっているため、かなりの収入格差があると言わざるを得ません。

今よりももっと稼ぎたい人には打ってつけの業界

しかし、タクシー運転手は稼げるエリアで仕事をし、スキルを着実に身につければ誰にでも稼ぐチャンスのある仕事です。だらだらと創意工夫せずにのんびり取り組んでいては当然低収入のままですが、やる気と努力はしっかり報われる仕事といっていいでしょう。

もしもあなたが現在の収入に満足しておらず、「今よりもっと稼ぎたい」と思っているなら、タクシー業界はおすすめの仕事です。

【まとめ】タクシー会社の福利厚生は手厚く未経験にもオススメできる!

今回はタクシー業界の福利厚生について詳しく解説しました。
まとめると、タクシー会社の福利厚生は他の業界と比較しても引けをとらず、手厚いといえます。

中でも資格取得サポート制度はドライバー未経験の方にとってかなり嬉しい制度でしょう。
「タクシーの仕事に興味があるけど、自分にできるか不安…」と思っている方もいるかもしれませんが、タクシー会社の制度を上手に利用してキャリアアップしつつ働くことは十分に可能です。
住まいの補助や保険のサポートも期待でき、なおかつ特別休暇や表彰などやりがいを持って仕事ができるはずです。

もちろんタクシー会社にも色々あるので、業界に詳しい人から話を聞いておくのが一番です。就職・転職に失敗しないためにも、専門コンサルタントに一度相談してみてください。

この記事のまとめ

☑︎タクシー会社の福利厚生は基本的に他の一般企業と同様
☑︎タクシー会社ならではの福利厚生もある
☑︎タクシー業界では新しい人材を求めており、若い人は特に歓迎される
☑︎タクシー会社への就職・転職を検討するなら専門家に話を聞くのがおすすめ
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