タクシードライバーにボーナスってあるの?給与体系と賞与について徹底解説してみた

タクシー運転手は、正社員で就職をするとボーナスが支給される会社が大半を占めています。ボーナスといえば、夏季と冬季の年2回、給料の〇ヶ月分といった形で支給される会社が多いですが、タクシー会社はどうなのでしょうか?

タクシー運転手のボーナスは、普通のサラリーマンとは少し違った形態で支給されます。今回の記事では、タクシー運転手の給与形態やボーナス、年収のことなど、タクシー会社の給与に関することについて詳しく解説をしていきます。タクシー運転手への転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑タクシー運転手の給与形態はどうなっているの?
☑タクシー運転手はボーナスをもらうことができるのか
☑タクシー運転手のボーナスはどうやって決まるのか
☑タクシー運転手の年収はいくらくらい?

タクシー運転手の給与形態

タクシー運転手の給与形態は普通の会社員と比べると少し特殊です。ここではタクシー会社で多く見られる3パターンの給与形態について紹介していきます。

給与形態は3パターン

まず、タクシー運転手の給与形態は基本的には歩合制です。つまり、ドライバー個人の売上が給料に直結するということです。そのため、タクシー運転手は年功序列で給料が上がっていくということはほとんどありません。経験年数が浅くても実力次第で年収をアップさせることができます。

しかし、一口に歩合制といっても給料金額がどのように決まるのかは分かりにくいのではないかと思います。タクシー会社では「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」の3パターンの給与形態があり、どのパターンかによって歩合率や賞与の支給額などが変わってきます。

それでは、それぞれの給与形態について詳しく解説をしていきます。

A型賃金

まず、1つ目のA型賃金は一般的な企業と似たような給与形態となっています。A型賃金は「固定給+歩合給+賞与」が給料として支給される決まりになっており、歩合給は一定の売上を越えた分にのみ発生します。一般企業の営業職をイメージしてもらえれば分かりやすいです。

他2つの給与体系に比べると固定給が多めに設定されており、その分歩合率は低く設定されています。A型賃金のメリットは固定給が多いので毎月の給料が安定するという点です。経験年数や実績などで昇給もしていくため、毎月一定の給料が欲しい人に向いています。

しかし、歩合率が低いために売上を上げても給料に反映されず、ドライバーの士気が上がりにくいという難点もあります。そのため、現在はA型賃金を採用しているタクシー会社は少ないです。

B型賃金

B型賃金はいわゆる「完全歩合制」とも呼ばれる給与形態です。固定給は基本的には支給されず、ドライバー個人の売上に会社が定めている歩合率を掛けたものがそのまま給料になります。歩合率が高く設定されているため、実力がある人はガッツリ稼ぐことができます。

ただし売上が伸び悩んだ月は給料が減ってしまうというリスクが伴います。タクシー運転手として経験を積み、毎月多くの売上を上げられるようになった人が完全歩合制のタクシー会社に転職をするという例はありますが、新人のドライバーにはあまりおすすめできません。

AB型賃金

AB型賃金は、先に紹介したA型賃金とB型賃金を掛け合わせたハイブリッド型の給与形態となっており、タクシー会社で最も多く採用されています。AB型賃金は「固定給+歩合給+賞与」が給料として支給されるのですが、固定給と歩合給の一部が賞与として毎月積み立てられることになっています。

つまり、AB型賃金は毎月安定した給料を得ながら、売上を伸ばせば伸ばすほど後から賞与としてドライバーに還元される仕組みになっているのです。賞与は自動的に積み立てられていくため、浪費癖がある人にとっては同時に貯蓄もすることができるので一石二鳥です。

ただし、歩合率や積み立てられる割合は会社によって大きく異なります。AB型賃金は、他2つの給与形態に比べると分かりづらい部分もあるので、転職の際は会社にしっかりと問い合わせるようにしましょう。

タクシー運転手のボーナス

では次に、タクシー運転手の賞与についてを詳しく解説していきます。

ボーナスをもらうことはできるのか

正社員としてタクシー運転手の仕事をしている場合、ボーナスが支給される会社が一般的です。しかし、どの給与形態で働くのかによってボーナスの有無は異なってきます。

ボーナスが支給されない給与形態はB型賃金です。完全歩合制であるため、ボーナスは無しとしていることが多いです。昭和時代はB型賃金を採用している会社が主流であったため、「タクシー運転手=ボーナスが無い」のイメージが定着しているのはその名残です。B型賃金は完全な実力主義の給与形態だと考えておくと良いでしょう。

A型賃金とAB型賃金の場合はボーナスが支給されます。現在はAB型賃金を採用している会社が主流なので、基本的にタクシー運転手はボーナスをもらうことができると思ってもらって問題ありません。

ボーナスの金額

では、ボーナスの金額はどのように決まるものなのでしょうか?これも給与形態によって異なってくるので注意が必要です。

A型賃金の場合は一般的な企業と似たような給与形態となっていますので、ボーナスは「給料の〇ヶ月分」と会社によって決まっていたり、年齢や経験年数、業績によって変動したりします。

AB型賃金の場合は、先ほども紹介したように毎月の給料からボーナスが積み立てられていく仕組みとなっていますので、売上を伸ばせば伸ばすほどボーナスも増えていきます。あくまでも例ですが、新人ドライバーだと20万円~30万円ほど、ベテランドライバーとなると70万~80万を超えることもあります。

ボーナスの回数

一般的な企業の場合、ボーナスは夏季と冬季の年2回支給される会社が多いのですが、タクシー会社は少し違います。会社にもよるのですが、タクシー会社では4月、8月、12月の年三回ボーナスを支給している会社が最も多いのです。

1回あたりのボーナス支給額はやや少ないと感じる人もいるみたいですが、その分回数が多いので総支給額で考えるとどちらかといえばボーナスは多いと言えます。

4月、8月、12月は、イベントごとが重なる時期なので、ボーナスが支給されることで助かるという声もありタクシー運転手から好評です。

ボーナスのある会社選び

なお、ボーナスが支給されるのかどうかは会社によって異なります。大手のタクシー会社であればたいていはボーナス支給ありとされていますが、中小になってくるとボーナスがそもそも支給されなかったり、支給されても少なかったりといったことがあるのです。

ただし、ボーナスのない会社でも歩合率が高ければ稼ぐことができます。そのため、一概にボーナスのある会社を選べば良いというわけではなく、「この会社に入れば年収はどれくらい見込めるか?」をベースに考え会社選びをするのがおすすめです。

未経験からタクシー運転手に転職をする人は、安定した収入が見込めるAB型賃金を採用している会社がおすすめです。自分の腕に自信がある人は、思い切ってB型賃金の会社で実力を発揮してみるのも良いかもしれません。

タクシー運転手の年収

では、タクシー運転手は賞与も含めどれくらいの年収が見込めるものなのかを詳しく解説していきます。

地域によって年収に差がある

タクシー運転手は働くエリアによって年収に差が出る職業です。都内であれば、ボーナスを含めた平均年収は400万円を超えていますが、地方では300万円前後となっています。都心部は人口が多いため、歩合給の部分で稼ぎやすいのですが、地方は人口が少ないので売上が伸びにくいのです。

給与形態に関しては、都内や地方に関わらずどこの地域でもAB型賃金が主流です。AB型賃金のボーナスは歩合給への依存度が大きいため、地方よりも都内のタクシー運転手の方がボーナスも多いです。

とはいえ、タクシー運転手は個人によっても年収に差が出るものなので、一概に「都内だから稼げる」「地方だから稼げない」というわけでもありません。あくまでも個人の実力が必要不可欠です。

年収は会社によっても差が出る

働くタクシー会社によっても年収には差が生じます。歩合率や賞与の金額などは会社によって全く異なるため、転職活動の際にはあらかじめ給料に関することは入念にチェックしておくことが大切です。今回紹介した3パターンの給与形態のうち、どれが採用されているかもしっかり確認しましょう。

B型賃金やAB型賃金であるにも関わらず、歩合率が低い会社だと年収をなかなか上げることができません。賞与の有無も年収に大きく関係する部分なので、どれくらいの金額が見込めそうかも入社前に計算しておくと良いでしょう。

年収を上げる方法

では、タクシー運転手が年収をアップさせるためにはどうすれば良いのでしょうか?タクシー運転手はとにかく売上が重要視される仕事です。たいていのタクシー会社では売上が給料に直結しているため、年収を上げるには売上を伸ばすことが最も重要です。

また、ボーナスの金額も売上によって変わってきます。そのため売上を伸ばすことは賞与を増やすことにもつながります。

タクシー運転手が売上を伸ばすためには、月ごとに売上目標を決めたり自分なりの営業方法を考えたり、それなりに努力する必要があります。頑張った分はしっかり給料に反映されるので、それがやる気につながる仕事でもあります。

【まとめ】タクシー運転手の給与形態を把握しよう

タクシー運転手はボーナスをもらうことができますが、一般的な企業と比べると特殊な給与形態であるためボーナス金額の決まり方も少し特殊です。個人の売上がそのまま給料に直結する仕事なので新人の間は大変ですが、努力が給料として還元されるのは嬉しいものです。

給料やボーナスの金額は会社によって大きく差が出るので、転職活動をするときには会社選びを重要視するようにしてください。良い会社を選ぶためにもタクシー運転手のボーナスや給与形態についてしっかり把握しておくことが大切です。

ぜひ今回の記事で紹介したポイントを踏まえ、良い会社に入ってタクシー運転手としての一歩を踏み出してください。

この記事のまとめ

☑タクシー運転手は歩合制で給料が決まる
☑給与形態によってボーナスの有無や金額が異なる
☑年収は地域や会社によって差が出る
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