タクシー業界の10年後ってどうなるの?自動運転に取って変わられるって本当?

転職を考えている方にとって、転職先の業界に将来性があるかどうかは重要な注目ポイントですよね。タクシー業界を転職先に検討されている方は、車の自動運転技術の発展やコロナ禍などが今後業界にどんな影響を及ぼすのか、気になっているのではないでしょうか?そこで今回は、現状からタクシー業界の10年後を鋭く予想し、その理由を解説していきます。タクシー運転手が転職先として選ぶ価値のある職業かどうか見きわめる際にお役立ていただける内容となっていますので、どうぞご期待ください!

この記事を読んだらわかること

・【大胆予想】どうなるタクシー業界の10年後?
・タクシー業界の10年後に影響を及ぼすネガティブな要因
・タクシー業界の10年後に影響を及ぼすポジティブな要因
・【答え合わせ】10年後のタクシー業界はどうなっている?

【大胆予想】どうなるタクシー業界の10年後?

長く業界内に籍を置いている筆者が10年後のタクシー業界を予想する前に、世間一般の方々がタクシー会社・業界に対して思い描いている未来像としてよく耳にする現象を3つご紹介します。なお、この3つの予想に対しては、業界人が現段階でできる解説を、答え合わせとして後の章でお見せしていきますのでお楽しみに!

【予想①】タクシーの仕事は自動運転になってしまう!

自動運転技術の発展により、タクシーの営業形態に変化が起こるのではないかという予想は、世間一般の方が最も多く思いつかれるのではないでしょうか?確かにAI技術による自動運転機能の目覚しい発展は、自動車製造業界にもすでに変化をもたらしています。

【予想②】タクシーの仕事自体が無くなっている!

先述した自動運転技術の発達によって、将来的にはタクシー運転手という職業自体がなくなるのではないかと考える方もいるかもしれません。無人のタクシーに乗り込み、挙手などでタクシーを止めようとする人を感知して車両を沿道に寄せて停め、さらに目的地まで最短ルートでお届けし精算といった一連の業務を自動運転タクシーが全てこなせるかどうかがポイントとなりそうです!

【予想③】そもそも外出する必要がなくなっている

オンラインでの業務・サービス提供などを導入する企業が急速に増加していく中で、リモートワーク定着を決定づけたのが、まだ渦中にあるといっていいコロナ禍です。新型コロナウイルス感染予防対策として仕方なく整備したリモートワーク体制が意外としっくりきたという企業・ビジネスパーソンも多いことでしょう。今後ますますこの流れが加速し、将来的には仕事等で外出する人が極端に減ってしまえば、それに伴ってタクシー業も衰退するのではないかと予想する人もいます。

タクシー業界の10年後に影響を及ぼすネガティブな要因

単なる想像ではなく、実際に今後起こっていくであろう日本の変化や社会情勢がタクシー業界にもたらす影響にはどんなものがあるのでしょうか?ここでは、タクシー業界の将来にとってのネガティブな5つの要因について解説します。

日本の人口減少

総務省の発表によりますと、2008年をピークに人口は減少に転じ、そこから年々人口は減少の一途を辿っています。同省は2050年には日本の総人口は1億人を割り込むと予想しており、こうした人口推移がタクシー業界のみならずサービス産業全体の業績に影響を与える可能性があります。

オリンピックの終了・経済の衰退

開催が1年延期となった東京オリンピックですが、延期や規模の縮小があってもそれなりの経済効果は期待できるでしょう。ただし、開催期間終了後には、おなじみとなっているオリンピック特需後の経済の後退もまた容易に予想されます。

新型コロナの流行

多様な業界に打撃を与えた新型コロナウイルスの流行ですが、今なお現在進行形でタクシー業界もさまざまな影響を受けています。このコロナ禍は経済活動に一過性の変化をもたらしただけでなく、これまでの働き方や生活スタイルを根底から変えてしまうような強烈な出来事でした。2020年10月現在も完全な終息のめどは立っておらず、仕事を含め外出する機会自体が少なくなっているため、タクシー需要の低下がどの程度回復するかは未知数です。

自動運転の普及

人工知能(AI)技術はすでに自動車製造に応用されていまずが、アメリカのカリフォルニア州には現在自動運転実験都市(コネクティッド・シティ)が整備されていることをご存知でしょうか?自動運転の実用化は加速度的に進んでおり、日常レベルでの活用もすぐそこまで来ている感があります。ただし、まだまだ実践に向けて課題は多く、タクシーが不要になるほどの飛躍的な進歩が見られるかどうかは定かではありません。

ライドシェアなどの乗合サービスの発展

現状、特に日本以外のアジアではUBERやGrabといった乗り合いサービスが流行しつつあります。目的地が同方向の人同士で割り勘乗車するライドシェアのほか、自動車を共有するサービス方法も出てきていますが、このような流行の波が日本に及ぶ可能性もあります。ただし、日本のタクシーサービスのホスピタリティの高さや日本人の国民性から、ライドシェアが広く普及するかどうかは予想がつきかねるところです。

タクシー業界の10年後に影響を及ぼすポジティブな要因

前章ではタクシー業界の10年後に対する悲観的な要素をご紹介したわけですが、それでは今後そのようなネガティブな要素ばかりが働いてタクシー業界を衰退に向かわせるのでしょうか?マイナス要因があれば逆もあり!とううわけで、ここではタクシー業界の明るい未来を窺わせるポジティブ要因について解説します!

高齢化による人手不足

高齢化に歯止めが利かない現状があり、将来的には若い世代は当然今よりも減少していることが予想されます。タクシー業界はもともと中高年層の担い手が多く、今後は慢性的な人手不足に陥っていくことが目に見えています。特に若い世代がタクシー業界入りすると、大いに歓迎され重宝されることでしょう!

高齢者の運転免許返納

高齢者の自動車運転による交通事故の多発が社会問題化している昨今、高齢者が免許返納する動きも加速しています。こうした流れから、高齢者の外出の足としてタクシーの需要が日常レベルで増加していくことが予想されるほか、介護タクシーなど通常のタクシー利用以外でもタクシー業界が担える役割が広がる可能性も高まっています。

外国人観光客の増加

外国諸国から観光客を誘致するインバウンド政策の推進により、日本の観光業が今度さらに規模を拡大しながら活気づいていくことが予想されます。地理に不案内な旅行者はタクシーを頻繁に利用するため、タクシー業界もニーズを増やすチャンスがあります。ただし、現状では新型コロナ流行の影響でインバウンドも足踏み状態なので、当初の見込みよりはペースダウンする可能性も否定できません。

【答え合わせ】10年後のタクシー業界はどうなっている?

タクシー業界の未来を予想するにあたり、今後顕著になるであろうネガティヴ要因とポジティヴ要因を併せてご紹介してきましたが、ここでは総合的に見てタクシー業界は10年後どうなっているのか、ズバリ鋭く予想していきます!

自動運転は普及し始めるがタクシーの仕事が無くなる可能性は限りなく低い!

現在すでに自動運転技術が活用され始めていますが、10年後にはさらにこれが進歩し広く一般社会に浸透していることが予想されます。ただし、どれほど高度な自動運転技術がタクシーに応用されたとしても、例えば手を挙げてタクシーをお止めになるお客さんを、お友達などに手を振る人とどのように区別して認識するのかなど、問題や課題は山積しています。少なくとも、現時点では完全に無人で走行できる可能性は低いと考えられ、運転手が乗車しつつAI技術を利用していくといった様子になる可能性もあります!

ライドシェアや交通機関の整備で顧客の選択肢は増える

ライドシェアのサービスの拡大によってタクシー業界が衰退するのではないかと考える人もいるようですが、現状では思うように浸透しておらず、日本では流行りにくい傾向が見て取れます。サービスの選択肢が増えるためシェアを利用する人も出てはくるでしょうが、タクシーで移動する安心感は別格と言えます。

リモートワークは発達するが、外出がゼロになることはまずあり得ない

コロナ禍の影響で出控えする人が大幅に増えましたが、自粛要請解除後には反動で各地の人出が急増したことを思えば、完全にリモート文化が根付く可能性は高いとは言えません。人口減少や働き方の多様化により、タクシー需要が多少減ることはあっても、「外へ出たい」という人の欲求が止むというのは考えにくいことです。リモートワークができないタイプのサービス業では10年後にも多くの人材が求められることが予想でき、タクシー運転手の需要もまだまだ健在なのではないでしょうか?

【まとめ】10年では大きく変化しないが時代の流れを読む力が必要になる

10年後のタクシー業界は、大きな変化こそないかもしれませんが、人口減少やリモートワークの広がりを受けて、多少のニーズ減少はあり得るでしょう。重要なのは時代の流れを読み、どこに需要が発生するのかを的確に分析し営業していくということです。また、人口減少に伴ってますます都市部への人口流出に歯止めがかからなくなる事態が予想されます。タクシー需要は東京を中心とした都会に集中していく可能性が高まっていますので、タクシー運転手になって稼ぎたいと思えば、転職する場所についても熟考する必要があります!

この記事のまとめ

・人口減少・自動運転技術の発達・シェアサービスの普及などがタクシー需要に影響を与える可能性はある
・高齢化に伴いタクシーの日常的なニーズは増加しタクシー運転手も特に若い世代にとっては売り手市場傾向が強まる
・日本のタクシーサービスの質の高さは他のサービスや車の性能の高さとは比較できない価値があり10年後にも一定以上の需要が見込める
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