投稿日：2020年9月1日 | 最終更新日：2020年9月1日

50代から転職をするには一般的にリスクが伴います。定年退職を間近に控えていることもあり、何か特殊なスキルや極めた技術がない限り転職先を探すのは難しいものです。しかし、タクシー運転手は未経験でも50代から新しく仕事を始めるチャンスがあります。そのため50代の転職にタクシー運転手は非常におすすめです。

今回の記事では、なぜ50代でタクシー運転手に転職をするのがおすすめなのかを具体的に解説していきます。また、50代でタクシー運転手に転職するために必要な資格やスキル、転職の際に注意するべきポイントも合わせて紹介しています。タクシー業界へ転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

50代でタクシー運転手への転職は可能？

では実際に未経験から50代でタクシー運転手に転職することは可能なのでしょうか？ここでは50代のタクシー運転手の転職事情について解説をしていきます。

50代からでもタクシー運転手になれる

結論から言うと50代からでもタクシー運転手に転職することはできます。タクシー運転手の平均年齢は60歳前後であるため、50代から入社しても周りの従業員と年齢がほとんど変わらないのです。なので周りから浮く心配もありませんし、安心して仕事を始めることができます。

また、タクシー会社はドライバーの求人に「年齢不問」としているところが多いです。タクシー運転手は健康面に問題がなければ生涯現役で働くことのできる仕事ですので、年齢問わずドライバーの募集がされています。

タクシー運転手は特殊なスキルよりも、社会人としての基本的なマナーが重要視される仕事です。なので50代からでもタクシー運転手の仕事を始めることは十分に可能です。

脱サラして始める人も多い

今まで企業に勤めサラリーマンをしていた人が、新しいことに挑戦するために脱サラしてタクシー運転手になるというパターンもあります。タクシー運転手の仕事は通常の会社勤めに比べると自由度が高く、ある程度は勤務時間の融通も利きます。

会社勤めに疲れてしまった人や、家族との時間をもっと増やしたい人、新しい仕事をやってみたい人など、タクシー運転手に転職する人の事情は様々です。ただ、50代から脱サラしてタクシー運転手になる人は多いので、年齢を理由に転職を諦める必要はありません。

経験不問の会社が多い

一般的には50代で未経験の職種へ転職をするのはハードルが高いものとされています。未経験の職種に転職をするのなら若い年代である方が有利なのは確かですし、50代から転職活動を始めるのは勇気がいります。しかし、タクシー業界は年齢問わず未経験者の採用を積極的に行っています。

そのため、他の職種と比べてタクシー運転手は未経験でも転職がしやすいのです。50代の人はこれまで社会で培ってきた経験が若い世代と比べて豊富なはずですので、採用選考の際にはしっかりと経験をアピールしましょう。

近年のタクシー業界は、ドライバーの高齢化による人手不足が深刻化しています。人手不足を解消するため、年齢や経験問わず、採用の間口を広げて様々な人材の採用を行っているのです。未経験でも採用してくれる企業はあるはずですので、自分の条件に合いそうな企業を探してみましょう。

50代からタクシー運転手に転職するのがおすすめの理由5つ

50代からタクシー運転手の仕事を始めるのは非常におすすめです。ここでは50代でタクシー運転手へ転職するのがおすすめな具体的な理由を5つ解説します。

【その1】努力次第で活躍のチャンスがある

タクシー業界は基本的には実力主義の世界です。いかに多くの売上を出すかが重視されるため、経験年数や年齢に関係なく、努力次第で会社から認めてもらうことができます。そのため50代からの転職でも、十分タクシー運転手として活躍するチャンスがあります。

もちろん長年タクシー運転手として勤めているベテランドライバーに追いつくためには大きな努力が必要になりますし、簡単に達成できることではありません。しかし、周りに自分よりも稼いでいる人がいるというのはモチベーションアップにもつながります。

普通の会社とは違って階級制度のようなものはほとんどなく、周りの従業員はみんなライバルという状況が良い刺激になります。

【その2】歩合給で収入アップが見込める

タクシー運転手の給与は基本的に歩合制です。歩合率は会社によって差があるのですが、たいていのタクシー会社では「固定給＋歩合給」の給与体系を採用しており、個人の売上がそのまま給料に反映されます。通常は未経験転職したばかりの頃は給料が安く設定されているものですが、タクシー運転手は自分次第で年収をどんどん伸ばしていくことが可能なのです。

都内におけるタクシー運転手の平均年収は420万円前後とされています。平均年収にはパート勤務などのタクシー運転手の収入も含まれますので、もっと大きく稼いでいるドライバーは大勢います。

仕事のコツを掴み、上手く営業を回すことができれば500万、600万と年収を伸ばしていくことができます。余裕を持って家族を養いたい人にタクシー運転手の仕事はおすすめです。

【その3】休みが多く働きやすい

タクシー会社では「隔日勤務」という少し特殊な勤務形態が採用されています。隔日勤務は1日に20時間～22時間程度仕事をこなし、翌日は明け番として休みになるという働き方です。1日おきに休みがあるだけでなく、週に1日は公休が入りますので、タクシー運転手は月の半分以上が休みということになります。

1日20時間以上の仕事をこなすという勤務形態に慣れさえすれば、プライベートの時間をたっぷりと確保することができます。結婚して家族がいる人なら家族サービスの時間が長く取れますし、一人で自由に過ごせる時間も増えていきます。プライベートを大事にしたい人にもタクシー運転手はおすすめです。

【その4】これまでの社会人経験を活かせる

タクシー運転手の仕事には特殊なスキルは必要なく、これまでの社会人としての経験や、他の職種での経験を仕事に活かすことができます。タクシー運転手は運送業であると同時に接客業でもありますので、社会人としての基礎的なマナーが身についているかどうかは非常に重要視されます。

豊富な人生経験を積んできたからこその安全な運転スキルや、冷静な判断力などを備えていれば仕事で有利に働きます。タクシー運転手はお客様を相手にする仕事ですので、当然イレギュラーな事態も起こり得ます。そのようなときの冷静な判断は、社会人としての経験を積んできた50代の人だからこそできることです。

【その5】人間関係のストレスが減る

タクシー運転手は脱サラをして始める人が多い職業なのですが、脱サラする人が多い理由の一つが職場での人間関係です。普通の会社に勤めていれば、上司や部下、同僚との人間関係は避けられないものです。煩わしい人間関係に嫌気が差して脱サラをする人は今の時代珍しいことではありません。

基本的に一人で仕事を回すタクシー運転手は人間関係のストレスが少ないです。上司と顔を合わせるのは出勤と退勤のときだけですし、自分の部下を持つということもほとんどありません。人間関係に悩まされず、一人で自由に仕事を回したい人にタクシー運転手はぴったりの職業です。

50代でタクシー運転手に転職するためには

では実際に50代でタクシー運転手に転職するために必要なものは何なのでしょうか？ここでは転職の際に必要な資格やスキル、気を付けるべきポイントなどを紹介していきます。

必要な資格やスキル

まずタクシー運転手に転職をするためには「普通自動車免許」が必要になってきます。AT限定でも募集をしている会社はありますが、マニュアルの免許を持っていると会社選びの幅が広がります。

他には「第二種免許」の取得や、東京や大阪などの一部の地域では「地理試験」に合格する必要があります。ただ、第二種免許も地理試験も入社後に資格取得を支援してもらえますので、こちらは持っていなくても問題はありません。

タクシー運転手は接客が重視される仕事なので、コミュニケーション能力や営業、接客の経験があると有利です。特別なスキルや経験などは必要ないので、今までしてきた仕事の経験をいかにタクシー運転手の仕事に活かせるかを考えましょう。

年齢制限をチェックする

タクシー運転手の求人は年齢不問としているところが多いのですが、念のため応募する前には年齢制限がないかどうかを確認しましょう。稀にですが若い世代に絞って求人を出している会社もあります。年齢制限のある会社に応募しても書類選考で落ちてしまいますので注意してください。

タクシー運転手は年齢に関係なく始められる仕事なので、50代でも応募できる会社は多数あります。落ち着いて自分の条件に見合った会社を探しましょう。

会社選びを重視する

タクシー運転手として長く働くためには会社選びが非常に重要です。待遇や歩合率の悪い会社に入社してしまうと、給料が安く休みも取りづらい…なんていうことになりかねません。仕事に不満が出て退職してまた転職活動となると大きな負担が掛かります。

そのため転職活動の際には、応募するタクシー会社の評判や給料の仕組みなどは必ずチェックするようにしてください。焦って会社選びに失敗しないためにも、企業のリサーチはじっくりと行うようにしましょう。自分で調べる時間がなかなか取れないときは、転職エージェントなどに相談しながら転職活動を進めていくのもおすすめです。

【まとめ】50代でタクシー運転手に転職しよう！

タクシー業界は平均年齢が60歳前後とかなり高いので、50代の人でも未経験から問題なく仕事を始めることが可能です。特殊なスキルなどは必要なく、今までの仕事の経験を活かして働くことができるのでタクシー運転手の仕事は50代の人に非常におすすめです。

未経験から仕事を始めると給料が低いところから始まるのが悩ましいところですが、タクシー運転手は自分の実力だけでどんどん年収を伸ばしていくことができます。努力次第で前職の収入をすぐにでも超えることができる可能性を秘めています。タクシー業界に興味がある50代の人は、ぜひタクシー運転手への転職を検討してみてください。