定年後にタクシー運転手になれる?高齢者がタクシー会社に再就職する際に注意するポイントと

投稿日:2020年7月10日 | 最終更新日:2020年7月10日

定年を迎えたけれど、まだまだ働いて稼ぎたい。そんなふうにお考えの方は多いのではないでしょうか?高齢化社会真っ只中の今、自分のペースで働くことができるタクシー運転手を再就職先に選ぶ人は増加傾向にあります。そこで今回は、タクシー業界における高齢層の就職事情について解説していきます。タクシー運転手の平均年齢やタクシー会社の定年制、さらには高年者の方がタクシー会社に再就職する際に注意すべき点についてもお伝えしますのでご期待ください。

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシー業界では60歳以上が活躍している!
☑︎さまざまな職業からタクシー運転手に転身する人がいる!
☑︎高齢者がタクシー会社に再就職する場合注意すること

タクシー業界では60歳以上が活躍している!

タクシー運転手の全国平均年齢は60歳程度となかなかの高齢です。タクシードライバーとして十分な実績を蓄えてからしか独立できない仕組みとなっていることも関係ありますが、それ以上に近年の人手不足の深刻化で、各タクシー会社は高齢のタクシー運転手に頼らざるを得なくなっている現状も影響しています。ここでは、高齢のタクシー運転手がタクシー業界で活躍している背景についてご説明します。

事実上定年はないのがタクシー業界

定年制を明確に設けていないタクシー会社は少なくありません。乗務10年以上のキャリアがないと個人タクシーとして事業主になれないこと、タクシー業界自体が転職者を歓迎する雰囲気が濃厚であることなどが要因として挙げられます。熟練の高年ドライバーは運転のみならず社会経験も豊富で、お客様に安心感をもたらす効果があります。

定年制を導入しているタクシー会社もある

定年退職という概念自体が変化しつつある昨今ですが、さまざまな規模で豊富に存在するタクシー会社の中には65~70歳前後を定年としている会社もあります。60歳で前職をリタイアしてタクシー運転手に転身したいという方は、転職希望先の会社の定年制や再雇用制がどうなっているか下調べしておく必要があります。

ベテランの高齢ドライバーは経験豊富で頼られる

長い運転歴や人生経験からくる安定的な仕事ぶりでお客様だけでなく会社や後輩に頼られているドライバーも多数います。接客業や営業職の要素も強いタクシーの運転手の仕事では、転職者であっても過去の経験・経歴を活かせる場面がたくさんあるのです。ドライバーが高齢であることをネガティブにとらえずメリットを見出しているタクシー会社も珍しくはありません。

さまざまな職業からタクシー運転手に転身する人がいる!

タクシー業界にはさまざまな業種業界から転職してくる人がおられ、またさまざまな経歴を持つ方を歓迎する雰囲気が定着しています。経験も年齢もばらばらで年功序列という発想もほとんどないため、転職してきた方にもなじみやすいのがこの業界の特徴です。ここでは、タクシー業界のユニークな転職事情についてお伝えします。

有名アニメーターからタクシー運転手

有名アニメーターとして活躍されていた方がタクシー運転手に転職されたというのは、業界でも知る人ぞ知るエピソードです。タクシー業界にはこのようなエンターテイメント業界からの転職も散見されます。自由な気風の業界で働いてきた方にもなじめる雰囲気がタクシー業界にもあることを裏付けています。

タクシー業界には幅広い業種から転職する人が後を絶たない

タクシー運転手の前職を訊ねてみて驚いた経験のある方もおられるのではないでしょうか。メーカー・金融・商社・不動産など大手企業からいわゆる脱サラした方、教員や公務員だった方、会社経営経験者の方も珍しくありません。また、同じドライバーでもバスやトラックの運転手から転身される方もいます。最近では介護職からの転職も目立ちますが、介護職の要素は今後ますますタクシー業界でも需要が増える見通しなので、各タクシー会社はたいへん歓迎します。自分が立てた戦略や工夫しだいで初心者でも稼ぎが増やせるタクシー運転手は、過去に積んだキャリアを活かすのに最適な職業なのです。

高齢者がタクシー会社に再就職する場合注意すること

60歳以上の高齢の方でもタクシー運転手として活躍することは十分に可能です。しかし、その際には必ず気をつけていただきたい点があります。ここでは高齢者の方がタクシー会社に転職・再就職する場合注意すべきことをご紹介します。

自分自身の運転技能を過信しない

60歳以上でタクシー会社に転職・再就職される方はもちろん、ベテランのタクシードライバーの方も、自分が年配者であることをしっかりと認識し、自覚を持ってハンドル握ることが非常に大事です。昨今、高齢ドライバーによる痛ましい事故が社会問題となり、運転免許更新時にも一定以上の年齢では認知機能がテストされています。しかし、日頃から体調や物忘れチェックをこまめに心がけるなど、自覚のある働き方をすることが重要です。

無理のない勤務形態で乗務する

タクシー運転手は、頑張れば頑張っただけ稼げる仕事です。しかし、無理をして拘束時間を長くすると体調に悪影響を及ぼす場合もあるため、特に高齢ドライバーはあくまで余裕を持ったスケジュールで乗務することが求められます。お客様の安全を第一に考えるとともに、各ドライバーに会った働き方に配慮できるタクシー会社を選ぶ必要があります。また、年金受給額を減額されない範囲で働ける会社かどうかも確認しましょう。

高齢者の雇用体制が整っているタクシー会社を選ぶ

タクシー運転手に転職したいシニア世代の方は、高齢ドライバーを上手に戦力としているタクシー会社を選ぶことも大事です。タクシーの転職情報サイトの情報では対象年齢制限内に入っていたとしても、入社してみたら「転職組でシニア世代はほとんどいなかった」という結果になると居心地が悪くなってしまう可能性もあります。

【まとめ】健康なら高齢者でもタクシー運転手になれる!

たとえ定年後であっても、それまでの人生経験を活かしながらタクシーの乗務員として活躍することは十分に可能です。タクシー業界には転職してきた方を歓迎する風土がありますし、働き方にも柔軟性があります。しかし、どんなに溌剌とした高齢者の方でも、自身の運転技術や認知機能を過信しないで日常的にセルフケアを怠らないことが重要です。また、高齢者が働きやすい環境作りをしているタクシー会社を選ぶことも必要となります。

弊社プロタクは、業界内の事情を知り尽くすプロの転職コンサルタントです。転職したい方それぞれの希望条件を満たし、また高齢の転職者の方にもわかりやすい教育制度を設けている会社などをご紹介しています。また、就業に関するさまざまなサポートを親身に行い、タクシー業界でしっかり稼ぎたいという意欲的な方の支援に注力します。「まだまだ働きたい」「タクシー運転手として輝いてみたい」そんな方はぜひプロタクまで一度ご相談ください!

この記事のまとめ

☑︎タクシー業界には定年を設けていない会社も多い
☑︎タクシー業界はもともと転職者が多くさまざまな経歴を持った人が集まっている
☑︎高齢でタクシー運転手に転職する場合は自分の体調や運転技術を過信してはいけない
☑︎高齢でタクシー業界に転職するなら高齢者に対する雇用体制が整っている会社を選ぶことが重要
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