投稿日:2020年4月28日 | 最終更新日:2020年7月10日
タクシー運転手は接客面で乗客からクレームを出されることが多そうで転職するのが不安という方はいませんか?さまざまなお客様をお乗せするタクシードライバーは、確かにマニュアル通りの接客だけでは顧客満足度を上げられないかもしれません。その代わり、コツをつかんで気の利いた接客態度を保てるようになれば、顧客から愛され稼げるドライバーになれる可能性大です。ここでは、タクシー運転手に欠かせない接客の基本や乗務員がお客様との会話で注意すべきポイントなど、接客態度に関してためになる情報をわかりやすくお伝えします。
この記事を読んだらわかること
・愛されるタクシー運転手になるための基本接客技術3選
・乗客とのテッパン会話術!タクシー運転手が避けるべき話題とは?
・接客態度の向上に役立つ3つのポイントとは?
タクシーの乗客は運転手の接客態度にシビア
あるアンケート調査によりますと、タクシー利用者がタクシー運転手に対して腹を立てたり不信感を抱いたりする理由で最も多いのは『道を知らない』ことだといいます。そして2番目に多いのが『愛想がない』『態度が悪い』といった接客態度への不満です。道を間違えたり荒い運転をしたりすることもクレームにつながりやすいですが、接客態度が良ければ、その他の失敗をカバーできる場合もあります。もちろん、安全運転や最短距離でお客様を目的地にお乗せすることはきわめて重要ですが、特に新人ドライバーは失敗をすることもあります。そんな時にお客様のイライラした気持ちを和らげるのが質の高い接客となるのです。
愛されるタクシー運転手になるための基本接客技術3選
接客技術の優れたタクシー運転手となるには、穏やかな笑顔とハキハキした応答がとても大事です。また、お客様ごとに接客ニーズが異なるため、その場その場で空気を読む必要もあります。ここではタクシー乗務中に重要となる接客の基本的な心構えをご紹介します。
自然な笑顔
お客様と顔を合わせる場面では、必ず笑顔を心がけましょう。人それぞれ笑顔を作るのが得意な方も苦手な方もいるものですが、口角を上げて自然な微笑みができればOKです。無愛想な態度を取られると乗客は敏感に反応します。好感を持たれるような穏やかな表情を保つように心がけましょう。
第一印象が鍵!最初のご挨拶に一球入魂
お客様の中にはタクシー車両のドアが開きドライバーと初めて顔を合わせた瞬間に『当たりのタクシーだった!』『ハズレだった』と判断される方は意外と多いものです。そのくらい、最初のご挨拶は重要です。明るく穏やかな雰囲気で『ご乗車ありがとうございます』と言われて嫌な気分になる方はまずおられません。第一印象が良いと、そのイメージは長く続きます。逆に第一印象が良くないと、ちょっとした仕草や話し方も不愉快に感じてしまうなど、後々まで影響してしまうのです。
お客様をよく見てそれぞれに合う接客態度を取る
一口に乗客と言っても、リラックスしたい方やお喋りしたい方、スマホをいじりたい方などさまざまです。ご乗車ありがとうございますという挨拶をして行き先確認をした後は、基本的には乗務員から話しかける必要はありません。お客様が話しかけてこられてから対応すれば十分です。静かな車内に耐え切れずに自ら世間話をされる方もおられるので、少し話しかけてきたからと言って凄くお喋りがしたいとは限らないため、お客様との会話は一筋縄ではいきません。中には全く話をしたくない方もいらっしゃるので、会話はとにかくお客様の出方しだいという姿勢を守ることが大切です。
乗客とのテッパン会話術!タクシー運転手が避けるべき話題とは?
タクシー運転手の業務には、お客様との会話がつきものです。しかし、この会話が元でトラブルに発展することもあるので、使う言葉や触れる話題の選び方には気をつけなくてはなりません。ここではタクシードライバーが乗客との間で避けるべき話題とは何かをご紹介します。
お客様の私生活についての話題
乗客の中には、見ず知らずの乗務員だからこそ少し踏み込んだ悩みや私生活の愚痴などを話したくなる方もおられます。ドライバーも人間なので、お話を伺うと何か言葉をかけてあげたくなってしまうものですが、事情をよく知らない話題に対して軽率なことを言うと、それが後にお客様の気分を害したりしてトラブルにつながりかねません。どれだけ興味深い話題でも、乗客の私生活に関する話題では、当たり障りなく失礼のない相槌程度で済ませることが大事です。
個人の価値観や思想に関わる話題
タクシーの中では時事的な話題が持ち上がりがちです。しかし、政治や信仰など、個人の思想や主義に関する話題はできるだけ避けることを心がけましょう。ちょっとした意見の食い違いで乗客が腹を立てたり、ドライバー自身も感情的になったりするリスクがあります。個人の考え方が明らかになるような会話はタブーです。このような話題が上った場合にも、意見を述べることはやめて上手に受け流すようにしましょう。
接客態度の向上に役立つ3つのポイントとは?
最初のご挨拶を感じ良くしっかり、言葉のやりとりはハキハキと、そして話題は当たり障りのないものを選びお客様によって口数に気をつけるなど、乗務員の接客は心がけ次第でかなり改善できます。ここではさらなる接客態度向上につながるポイントを3つご紹介します。
天候・道路状況を把握しておく
乗客との間でよく登場するのが天候や道路状況などに関する話題です。今日はこの後天気がどうなるのか道路は混んでいるのかなどですが、お客様の方も手持ち無沙汰でドライバーに適当な会話を投げてくる場合もあります。こうした状況下では、『午後からは雨が上がるみたいですよ』『あそこの道は今工事中ですよ』など知っている情報を提供できると会話もスムーズでお客様も安心します。お客様の方から情報提供していただいた場合には、反論したり自己主張せず、感じの良い相槌で対応しましょう。
職場の先輩・同僚とのコミュニケーションを重視
タクシー運転手ならではの悩みは同業者同士にしかわからないものです。また、接客に関する先輩や同僚の失敗・工夫といった経験談は、生きた教材として大変役立ちます。職場では乗務員同士のコミュニケーションをしっかり取って、すぐに営業に活用できる情報をこまめに仕入れる努力をしましょう。
もとから教育・研修制度が充実した会社に入る
タクシー運転手の働きやすさは、属した会社との相性の良さにかかっていると言っても過言ではありません。接客技術に自信がなく、会社から研修やアドバイスをたくさん受けたいという方は、そもそも教育や研修制度が充実したタクシー会社に入社するのが得策です。中には接客をはじめ、実務に関してかなり丁寧な教育を行ってくれる会社もあります。
しかし、タクシー業界外から転職を希望される方にとっては、どのタクシー会社の教育制度が充実しているのかいまいちわからないというのが実情です。期待した労働環境にない会社に入社してもやもやしながら仕事をしていても、いつまでもつかわかりません。不安を最小限に抑えるためには、あらかじめ自分自身が掲げた条件を満たす会社の採用試験を受けましょう。
弊社プロタクは、転職希望者様が望む条件を備えたタクシー会社をご紹介するとともに、タクシー運転手に必要な幅広いノウハウを親切にレクチャーするプロのコンサルタント会社です。タクシー業界に転身して快適な環境で頑張りたいという方は、ぜひ一度プロタクまでご相談ください。
【まとめ】タクシー運転手は接客技術がとても重要!
タクシー運転手は運転業務はもちろん、接客が大きなウェイトを占める仕事です。どんなお客様にも快適にご乗車いただけるよう、プロ意識のある感じの良い接客を行えば、またこの運転手さんに当たりたいと思っていただけます。そのような小さな積み重ねがやがて大きな売上となり、あなたの収入に反映されていくのです。そのためには、あなたが思う存分輝ける快適な職場を選ぶことが重要となります。タクシー会社に転職したいけれど会社の選び方がわからない…そんな方はぜひ私どもプロタクまでご相談ください!
この記事のまとめ
・タクシー乗務員は最初のご挨拶と笑顔がきわめて重要
・喋りたい方喋りたくない方など見極めて会話を交わすが基本的に乗務員からは話しかけない
・タクシーでは個人の思想や信仰に触れる話題は避ける
・接客に自信がない人は接客含め教育制度が充実したタクシー会社に転職することが大事