個人タクシーは儲かる?企業タクシーとの違いは?年収やメリット・デメリットも解説

投稿日:2020年7月10日 | 最終更新日:2020年7月10日

タクシードライバーには、企業に所属して働く法人タクシーの運転手と個人タクシーの運転手がいますよね。そもそも両者にはどのような違いがあるかご存知ですか?タクシー業界への転職を検討している方の中には、将来的に個人タクシーを目指したいという方もおられることでしょう。そこで今回は、個人タクシーとはそもそも何なのかを解説した上で、個人タクシーで稼ぐメリット・デメリット、開業に向け今から準備できることなどをわかりやすくお伝えしていきます。将来まで見据えて、タクシー業界でしっかり稼ぎたいという方はぜひ参考にしてください!

この記事を読んだらわかること

☑︎個人タクシーとはそもそも何?
☑︎個人タクシーで稼ぐメリット・デメリットとは?
☑︎個人タクシーを目指すために今からできることとは?
☑︎タクシー運転手として成功するかどうかは会社選びにかかっている!

個人タクシーとはそもそも何?

個人タクシーとは、正式には「1人1車制個人タクシー事業」といい、ドライバー自身がタクシー車両を所有し、その車両でタクシー事業を運営していく営業形態のことをいいます。タクシー会社に所属した場合には歩合制給与になるため一定率を会社に分配しますが、個人タクシーでは、かかる経費を除く全ての売上がそのまま自分の利益になります。次に個人タクシーという仕事についてさらに詳しくご紹介しましょう!

個人タクシー開業は実績ある熟練者だけに許された権利

個人タクシー開業には高い壁があります。35歳未満の人が個人タクシー事業者になりたい場合は、同一のタクシー会社で10年以上、しかも所定の期間以上無事故無違反でタクシー業務に従事した実績が必要です。10年勤勉にドライバーを継続するだけでも偉業ですが、長く無事故無違反をキープするとなると、試される技能や責任感は並大抵のものではありません。35歳以上の方は、年齢区分に応じて先ほど述べたものに匹敵する条件を満たす必要があります。

個人タクシーの平均収入は?

個人タクシーの全国平均年収は350万円弱という水準です。ちなみにタクシー会社に所属するタクシー運転手の全国平均年収が約300万円。一見すると驚くほどの差がないように見えます。しかし、個人タクシーは経費以外は売上がすべて収入になるため効率的に稼ぐことができ、生活にゆとりが生まれます。また、都市部の個人タクシードライバーは全国平均額よりもずっと多く稼いでいる人が目立ち、東京の個人タクシー運転手の平均年収は実に750万円程度と高額です。東京では1,000万円以上の年収を誇る個人タクシードライバーも少なくありません!

個人タクシーを目指すなら早めにタクシー業界へ

個人タクシーは法人タクシーでの勤続実績ややプロのドライバーとしての長い経歴を問われる以外にも、長い期間無事故無違反であったことが求められるハードルの高い仕事であることをお伝えしてきました。しかし、自分のペースで乗務できるうえ、顧客がつけば安定的に高収入を得続けることも可能です。ただ実績がないと事業を興せないため、将来個人タクシーの開業を視野に入れている方は、少しでも早くタクシー会社に入って実績を積むことが重要であると言えます!

個人タクシーで稼ぐメリット・デメリットとは?

個人タクシーは高いハードルを越えた実績のある熟練者だけが開業できるため、お客様から信頼を得やすいのが特徴です。ここでは、それ以外にもある個人タクシーで働くメリットや、知っておくべきデメリットをご紹介します。

個人タクシーで稼ぐメリット

個人タクシーで働くメリットは、まずもって全ての売上が自分の収入になることです。もちろん経費も売上から捻出していくので、丸々全てというわけではありません。しかし、歩合制で会社に売上を分配しながら稼ぐことに比べたら非常に効率的に稼ぐことができます。このため、時間にさらに余裕ができ、自分のペースでゆとりある生活が可能となるのです。更新できる年齢に限度があり、個人タクシーは75歳までしか営業できませんが、それまでであれば引き際も自ら決められます。ただし、開業申請時には65歳未満であることも条件です。

個人タクシーで稼ぐデメリット

個人タクシーで稼ぐ際にデメリットと感じやすいのは、面倒な業務まで全て自分で行わなければならないことです。整備の手配といった車のメンテナンスも、法人タクシーであれば会社側がやってくれることも自分自身で行わなければなりませんし、経理・労務・確定申告といったそれまで不慣れだった事務系作業も自己負担となります。稼ぎが自分の腕にかかっているので、病気・ケガなどで休まざるを得なくなった場合に収入がなくなることも大きなリスクなのでデメリットと言って良いでしょう。

個人タクシーを目指すために今からできることとは?

高年層になったら自分のペースで働きたいので、将来の個人タクシー開業を見据えてタクシー業界へ転職したいという方もおられるのではないでしょうか?ここでは、個人タクシー開業に向け、法人タクシーのドライバー時代や、タクシー業界に転職する前からできることは何かをご紹介します。

タクシー業界へ転職するならなるべく早く実現させる

記事の前半でお伝えしたように、個人タクシー事業を始めるためには同一のタクシー会社で10年以上勤務する必要があります。さらに申請日以前5年間以上は無事故無違反をキープしなければなりません。35歳以上の方は多少条件が変わりますが、同程度の経験・実績が求められます。いずれにしても勤続10年という長い期間を考えれば、少しでも早くタクシー会社に転職・就職して実績を積んでおくことが重要です。

独立前に稼ぐノウハウを身につける

タクシー会社に所属してドライバーをして稼ぐと、給与は歩合制なので、売上の一定率を会社に分配しなければなりません。しかし、労務も会計も整備に関する業務も、全て会社任せにすることができます。個人タクシーで稼ぐようになれば、乗務に加えてこのような雑務も全部自ら担うことになります。会社に所属しているうちに、どうすればタクシーで効率よく稼げるのか、クレームを回避できるような接客ができるのかなどを徹底的に学んでおきましょう!

開業資金を貯める

個人タクシー開業に際しては、設備資金・運転資金ともに100万円程度はかかるのが一般的です。合わせて200万円が必要となることを念頭に置き、勤務期間にしっかりと貯蓄ができるよう計画的に稼いでいくと良いでしょう。

タクシー運転手として成功するかどうかは会社選びにかかっている!

個人タクシー事業を目標に掲げてタクシードライバーとして働きたいという方は、同一のタクシー会社に10年以上勤めるという目標を同時にクリアしていく必要があります(年齢区分によっては条件が異なります)。転職を検討されている方ならなおさらよくおわかりかと思いますが、10年間一つの会社に勤続するのはなかなか難しいのが現実です。重要なのは長く勤められるような相性の良い会社を選んで勤めることと言えます。

豊富に存在するタクシー会社の中から、自分自身の希望条件や社風を備えた会社を上手に選ぶことができる方は、正直なところなかなかおられません。まずは自分がどのような労働条件で働きたいのかを明確にし、それが叶う会社に入社することこそ、長く勤めて快適に稼ぐための秘訣と言えます。弊社プロタクは、タクシードライバーの業務とタクシー業界に精通した転職コンサルタントです。将来個人タクシーを目指す方には会社紹介のみならず他にも役立つ業界のノウハウを惜しみなくレクチャーして背中を押します。タクシー業界への転職にご興味のある方は、ぜひ一度プロタクまでご相談ください!

【まとめ】個人タクシー目指すなら優良な会社で実績を積もう!

個人タクシーは一定以上の実績を持つ熟練のドライバーにのみ開業が許されています。ハードルが高い個人タクシーですが、労働環境が良く自分に合う会社で真面目に働いていれば、開業の道は自ずと開かれます。重要なのは、これからタクシー業界に入ろうという方が、相性の良くないタクシー会社に入社してしまってすぐに辞めてしまうというミスをおかさないこと。会社選びで失敗しないよう、タクシー業界のことがわからない方は、ぜひ専門家にご相談ください!

この記事のまとめ

☑︎個人タクシー運転手の平均年収は350万円ほどだが都心部では600~700万円以上稼ぐ人が多い
☑︎個人タクシーは乗務以外の業務も全て自分で行うが売上は経費以外全て自分に入る
☑︎個人タクシー開業を見越してタクシー業界に転職するなら会社選びがきわめて重要!
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