投稿日:2020年7月17日 | 最終更新日:2020年7月17日
タクシー運転手は運転や接客をするのが主な業務ですが、交通事故や違反を起こした場合には仕事をクビになってしまうのでしょうか?タクシー運転手への転職を検討している方の中には、そんな疑問・不安をお持ちの方もおられるかもしれませんね。そこで今回は、タクシー運転手が解雇されるのはどんな場合かを解説します。また、近頃大きな話題となった新型コロナウイルスにちなんだ解雇は妥当かどうかの話題にも触れていきます。タクシー会社への転職を前に、違反や事故が心配だという方や、ウイルス流行時の急な解雇などが気になる方はぜひ参考にしてくださいね!
この記事を読んだらわかること
☑︎タクシー運転手は交通事故や違反で解雇になる?
☑︎新型コロナ理由のタクシー会社解雇は妥当?
☑︎事故や違反をフォローしてくれるタクシー会社に転職すべし!
基本的な解雇理由は一般企業と同様
タクシー運転手の解雇理由と言うと、どうしても運転に関係したことを連想してしまいがちですが、それ以前に人として法律・法令に反することはもちろん、道義上許されない行いをした場合には解雇になるケースがあります。具体的にどんな場合なのか見ていきましょう。
犯罪行為
タクシードライバーである前に誰しもが一人の社会人です。会社には就業規則があるため、どんな犯罪であってもすぐに解雇となるわけではなくても、具体的にこうなると解雇の対象となるというように明示された犯罪行為・違法行為を行って有罪となった場合は、ルールに則した処分であればクビになっても止むを得ません。それが業務中であっても業務外の時間であっても、ルールに違反すれば解雇の可能性が高まります。
反社会勢力との繋がりがある
最近では、就業規則に反社会勢力と関わりがあることが知れた場合には懲戒解雇等の対象になることが明記されているケースがほとんどです。入社する際に反社会勢力の一員ではないことや、反社会勢力と関係がないことを誓う宣誓書にサインするのが一般的となっているため、万が一この宣誓に反すればクビになっても文句は言えません!
勤務態度不良
例えば度重なる遅刻や職務怠慢があり注意を受けても改善が見られない場合などは、解雇相当と判断される場合もあるでしょう。よほど常軌を逸していない限りミスをしてすぐにクビになるようなことはまず考えられませんが、勤務態度不良の程度がひどく本人に反省がなければ解雇につながりかねません。
タクシー運転手は交通事故や違反で解雇になる?
タクシー運転手の主な業務の1つは運転です。運転に伴う事故・違反・トラブルなどがあった場合に、それが理由で解雇されるということはあるのでしょうか?ここではタクシー会社に所属する乗務員の事故や違反について解説します!
軽微な交通事故や違反で即解雇とはならない
交通事故や違反があったからと言って、それが軽微であればすぐにクビになるということはまずないでしょう。就業規則によってはペナルティが課せられるケースもあるかもしれませんが、一度のミスで解雇になることは一般的にはあまりないことです。ただ、乗務中に重大な人身事故などを起こしてしまった場合には、解雇や退職につながる事例もあります。
深刻なケースでは解雇もあり得る
会社の就業規則等の内容によりますが、人身事故や深刻な事故をドライバーが起こした場合や、ひき逃げ・あて逃げなどの悪質な事件を起こした場合には解雇となり得るでしょう。タクシーはお客様をお乗せすることが業務であり、運転する中で人道に反した行動を起こした従業員がいれば、会社は企業としての評価も含めて大きなダメージを受けてしまうため、解雇される可能性もあります。また、比較的軽微な違反・事故だとしても、何度もくり返すなどした場合には会社の許容範囲を超える場合も考えられます。
ドライバーの交通事故はタクシー会社が処理する
タクシードライバーの勤務中の事故は通常タクシー会社が責任を負い、事故補償を行います。事故補償とは事故後にかかる費用を会社が持ってくれるというもので、かかる費用の何%までを会社が負担するといった具体的な数字が上限を伴って定められているのが一般的です。また、万一乗務中の交通事故などでケガをして休みが必要となった場合でも、休業する間給与を出してくれる休業補償を併せて制度化しているタクシー会社も多いでしょう。
新型コロナ理由のタクシー会社解雇は妥当?
昨今世界中を混乱に陥れた新型コロナウイルスですが、タクシー業界の人事について話題になったのが、あるタクシー会社の大量解雇問題です。休業補償手当よりも失業手当を貰った方が社員にとってベターであるという判断が下されたとの報道は、今後タクシー業界に転職を検討している方にとっても関心が高かったのではないでしょうか?ここでは、新型コロナウイルス流行時のようないわば非常事態下におけるタクシー運転手の解雇の可能性についてご説明します。
会社側の事情でやむを得ない解雇もある
タクシー会社に限らず、企業には就業規則の中で解雇に関するルールが定められているケースがほとんどです。例えば会社の業績不振でそれ以上の雇用継続が難しい場合や、昨今のコロナウイルス流行のような天変地異で営業が立ち行かず給与の支払いが困難な場合などには、就業規則に則して解雇されてしまう場合もあり得ます。会社は業務を行って利益を得て初めて従業員に給与を支払うことができるので、業務が行えず収益が上がらなければ、従業員を雇用し続けることができないこともあるのです。
不当解雇の可能性も否定できない
解雇とは、事業者の勝手な都合で行っていいものではありません。労働基準法はもちろん、会社の就業規則に則して正当に行われるべきものです。たとえコロナウイルス流行のような不測の天変地異が起こったとしても、社会制度上の救済策などもさまざまある中で、すぐに従業員を解雇できるかどうかはケースバイケースと言えるでしょう。場合によっては不当解雇にあたることも考えられます。
事故や違反をフォローしてくれるタクシー会社に転職すべし!
お客様の命を預かるタクシードライバーは、交通事故や違反に対し人一倍注意しなければなりません。しかし、人間誰しも失敗をするものなので、どんなに気をつけていても一定の確率で事故を起こしたり巻き込まれたりすることもあり得ます。ただ、事故などを恐れ過ぎてタクシー運転手への転職を断念し、せっかくのご自分の可能性を諦めてしまうのはもったいないことです。
タクシー業界で働く上で重要なことは、安全運転に必要な技術と意識をしっかりと身につけることと、万一の事態にも乗務員の心身のケアや補償までに目配りしてくれる会社を選んで入社することでしょう。採用試験を受ける会社を選ぶ際には、不安を払拭できるような業務の研修制度があるかどうか、事故や休業補償をきちんと制度化しているかどうかをあらかじめ調べておく必要があります。
ドライバーが安全第一の勤務態度を徹底できるよう教育し、事故を起こした時には親身にフォローしてくれるような優良な会社を選ぶのは、業界のことを知らない未経験者にとっては難しいのが現実です。もしも会社選びに悩まれたら、弊社プロタクまでどうぞご相談ください。プロタクはタクシー業界に特化した転職コンサルタントです。それぞれの方のご希望にぴったりの会社をご紹介するほか、有益な業界情報や業務に関するノウハウを親切丁寧にご指導しています。プロタクは、タクシードライバーになって人生を変えたいという方のお問い合わせをお待ちしています!
【まとめ】信頼できるタクシー会社を選んで転職しよう!
タクシー運転手も他の一般企業に勤めている方と同じように、犯罪行為を行ったり社会正義に反するような行動があったりした場合、就業規則によっては解雇されることがあります。軽微な交通事故や違反も、何度もくり返すようであれば解雇や退職につながりかねません。しかし、気をつけていても起こってしまうのがトラブルです。トラブルが起きにくい運転技術の指導を行っているタクシー会社や、トラブル時に従業員のことを守ろうとしてくれる会社、そのような制度を整えている会社を選んで入社することは極めて重要です。タクシー業界では、会社選びが転職の成否を分けてしまいます。どの会社が自分に合っているのかわからない方は危険な賭けはしないで、ぜひプロタクまでご相談くださいね!
この記事のまとめ
☑︎重大な犯罪をおかしたり反社会勢力とつながりがある人などは解雇や退職につながりかねない
☑︎交通事故や交通違反も悪質・深刻な場合は解雇や退職になるケースも
☑︎乗務員の事故に対して補償制度を整備している従業員目線に立った会社を選んで転職すべし!