タクシーの仕事ってどんな感じなの?昼勤務・夜勤務・隔日勤務など解説してみた!

投稿日:2020年3月12日 | 最終更新日:2020年7月10日

タクシーは早朝でも深夜でも来てもらうことができるけれど、ドライバーは一体どのような形態で仕事をしているのだろうか。そんな疑問をお持ちの方は多いでしょう。ましてやタクシー業界への転職に興味がある方なら、その労働状況にはより関心が高いのではないでしょうか?というわけで今回は、タクシー運転手の勤務形態や収入などの基本情報について解説します。ドライバーの働き方知ってから転職を検討したいという方は、ぜひご注目ください!

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシーの仕事ってどんな風に勤務するの?
☑︎タクシー会社ってどれぐらい稼げるの?
☑︎タクシー会社で働くメリット・デメリット
☑︎タクシーの仕事はこういう人が向いている

タクシーの仕事ってどんな風に勤務するの?

タクシードライバーはいくつかのパターンの勤務形態をシフト制で割り振られ、それに応じて乗務します。もちろん人それぞれの契約があり、同一の形態のみで働く方もいれば、会社によって方針が異なる場合もあります。ひとまずここでは一般的なタクシー運転手の勤務形態をご紹介します。

日勤

タクシー運転手の働き方には、日勤と隔日勤という大きく分けて2種類があります。まずはタクシー業界の日勤と隔日勤とはどのようなものなのかをわかりやすくご説明していきます。

昼勤

タクシー運転手の昼日勤は朝8時~17時が通常です。これは一般的なサラリーマンと同じ時間帯の勤務なので、異業種で働いてきた転職者にもなじみやすい形態でしょう。アフター5をのんびりと過ごすことができたり、小さなお子様をお持ちの方にも働きやすい勤務パターンと言えます。女性ドライバーも安心して稼げる時間帯です。

夜勤

タクシー運転手ならではの夜日勤では、だいたいの場合17時~26時(深夜2時)の時間帯に乗務します。夜勤最大の特徴は、タクシーが一番稼げる時間帯に乗務できるという点です。特に22時以降は、タクシーが深夜割増料金に切り替わるため、売上増に直結します。効率的に稼ぎたい貪欲なドライバーには嬉しい勤務です。

隔日勤

早朝に出勤し、おおむね8時~26時程度まで乗務するのが隔日勤務です。乗務時間が長く大変な勤務パターンではありますが、合計乗車時間最大で21時間のうち、休憩を最低3時間取ることや勤務明けは必ず休日となるなど休息も担保されているため、集中的に稼ぎたいドライバーには好まれる働き方と言えます。日勤のおよそ倍程度の売上を一度の勤務で上げられる点で魅力的ですが、体調管理や休憩の取り方の戦略も問われる、タクシー業界独特の働き方です。

タクシー会社ってどれぐらい稼げるの?

仮にタクシードライバーに転職した場合、一体どのくらいの収入が得られるのかは転職希望者最大の関心事ではないでしょうか?ここでは、タクシー運転手の平均年収や稼げるエリアなどについてお伝えしていきます。

全国平均は300~350万円

タクシードライバーの全国平均年収はおよそ330万円です。一見、さほど高くない数値に見えますが、実際の様子は少し異なります。前提として、タクシー業界には60歳以上の高齢層ドライバーが豊富で、年金受給者も多く乗務に従事しているのが現状です。年金受給者は受給額減額されない程度に労働時間を調整する傾向が強いため、全体の平均年収を引き下げがちとなります。また、先ほどタクシー運転手の勤務形態をご紹介しましたが、日勤のみで勤務日数が少ない乗務員など働き方もさまざまなので、稼ぎ方をコントロールしている人が多いゆえの平均値ととらえてください。

東京都のタクシードライバーは特に稼げる

全国のタクシードライバーの平均年収が300万円台半ばに留まる一方、東京都を中心とした大都市圏のドライバーの年収は軒並み高い平均値となっています。東京のタクシー運転手を例にとると、その全体の平均年収は470万円を超えており、多い人では600万円程度を稼ぐ人も珍しくありません。ただし、実際の相場感では年収700万円~800万円のドライバーも目立っています。タクシー運転手として大きく稼ぎたいなら、東京などの大都市圏で乗務することが一つのポイントとなるのです。

なぜ東京都のタクシードライバーが稼げるのか?

タクシーを必要とする人は全国各地におり料金差があるわけでもないのに、なぜ東京都の運転手はしっかりと稼げるのでしょうか。ここでは東京都のタクシードライバーの収入が多い理由をご紹介します。

人口が密集している

東京都の人口は全国トップで、現在およそ1,400万人となっています。これは全国的に群を抜いて多い値です。しかも、東京都は日本の中枢であるため、政治・経済などビジネス面でも人が多く集まるほか、観光やイベントなどでも国内外から常に人が訪れます。タクシーニーズが途絶えることはなく、ドライバーがお客様に困ることはないという実情があるのです。

都内でも稼げる立地と稼げない立地が分かれている

東京のタクシー運転手が儲かると言っても、東京都内どこのエリアでも稼げるわけではありません。やはりその部分でも人口密集度が大きく関わってきますし、タクシーを使う生活水準の方が多く居住・滞在するエリアの方が稼げるのは自然なことです。東京都内でタクシーが稼げるのは主に都心5区と呼ばれるエリアで、ここには港区・中央区・千代田区・渋谷区・新宿区が含まれます。

東京でタクシー運転手になってがっちり稼いでみたいとお考えの地方タクシー運転手の方や、これからタクシー業界に転職したいと検討している方は、どこのタクシー会社に所属すれば効率的に稼げるのかが運命の分かれ道となります。しかし、東京には非常に多くのタクシー会社があり、事情がわからない方が自分自身の希望に合う会社を選んで採用試験を受けるのはかなり難しいと言わざるを得ません。

弊社プロタクは、東京で稼げるタクシー運転手になりたいという方に、質の良い会社をご紹介し入社対策や業務上のノウハウなどトータルでコンサルティングする会社です。タクシー業界に転職して人生を変えたいという方は、ぜひ一度プロタクにご相談ください。

タクシー会社で働くメリット・デメリット

どんな仕事でも同じではありますが、タクシー会社に所属して運転手として働くことには一定の長所も短所あります。ここでは会社所属のタクシードライバーとなることで生じるメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

タクシー会社に属してドライバーとなると、働き方が多様であるため、会社さえしっかりと選べば、かなり希望に応じた勤務形態で働くことができます。タクシー運転手の中には家族の大黒柱もいれば単身高齢者もおり、また日中だけ働きたいという小さなお子様を抱える方などもいます。幅広い年齢層の方が自分のペースで働けるというのは、会社所属ドライバーの大きなメリットと言えるでしょう。また、初心者・未経験者に対しての教育・研修に注力している会社も少なくないため、手に職をつけて一味違う転職をしたいとお考えの方にも良い業界です。

デメリット

正直なところをお伝えすると、タクシーで大きく稼ぐなら東京都内一択と言っても過言ではないほど東京都はタクシー運転手の稼ぎ場となっています。他にも大都市圏で収入レベルが良い地域もありますが、タクシー会社の豊富さや手厚いサポートなど運営側の質も東京はやはり一段上と言えるでしょう。また、ある意味実力主義の業界なので、勤勉に貪欲に乗務する人でないと東京であっても並程度の収入に収まってしまうというリスクはあります。

タクシーの仕事はこういう人が向いている

現実問題、タクシー運転手は誰にでも向いている職業とは言えません。タクシードライバーに向いているのは以下のような特徴を持った方です。

  • 仕事熱心で真面目な人
  • コミュニケーション能力がある程度ある人
  • 観察力・分析力が高い人
  • 運転が好きな人

それではそれぞれの項目についてご説明していきましょう。

仕事熱心で真面目な人

どんな仕事をするにしても勤勉さは基本中の基本ではありますが、タクシー運転手は給与を歩合制で支給されるケースがほとんどなので、たくさん稼ぐためには通常の真面目さに加えてより積極性や貪欲さが求められるのです。自分の頑張りしだいで収入が変わるという意味では、仕事に対する意識の高さがかなり重要となります。

コミュニケーション能力が高い人

タクシー運転手は運転手業務+営業職、それに加えて接客業という要素が含まれます。コミュニケーションに長けた人材はお客様から愛されるため、必然的に大きく成長します。また、ドライバーは会社の顔として業務にあたるので、お客様からの評価が高いドライバーは会社からの評価も良くなる傾向にあります。

観察力・分析力が高い人

先ほども解説しましたが、タクシー運転手の仕事は営業職でもあります。お客様の多い時間帯や場所などを自然に分析しそれを業務に活かせる人は売上を伸ばしていく傾向が強く、後進へのアドバイス
ができるような有望な人材に育つケースも多く見られます。

運転が好きな人

当然のことではありますが、タクシードライバーの主な業務は車の運転です。このため運転が苦痛な人は全く向いていない職業と言っても言い過ぎではないでしょう。その代わり、業務では未経験でも日頃の運転が好きだという方は素質があるのでぜひチャレンジしてみてください。

【まとめ】タクシーの働き方は様々でやり方次第で稼げる!

タクシー運転手は勤務形態が独特で、人によっては一般的なサラリーマンとは働き方がかなり異なります。しかし、自分なりのスタイルで戦略的に稼いだり自由な時間を平日に作ったりできる職業であるため、そんなふうに自分のペースで仕事をしたいという方にも非常におすすめです。工夫次第で売上が上がっていくことを体感しやり甲斐を見出す方も多い業界なので、今の職場はイマイチやり甲斐がないと悩んでいる方は、ぜひタクシー業界への転身を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事のまとめ

☑︎タクシー運転手の勤務形態には昼日勤・夜日勤・隔日勤務の3種類がある
☑︎全国タクシー運転手の平均年収は300万円台前半だが東京のタクシー運転手の平均年収は500万円に近い
☑︎タクシー会社に所属して働くなら稼げる会社に入社しないと儲けられないのが実情
☑︎タクシー運転手に向いている人は運転と接客が好きで野心的に仕事ができる真面目な人である

プロフィール

プロフィール
29歳から東京でタクシードライバーとしてデビュー。
最高売上は130万。「オレンジ戦隊改めサクラ戦隊」のブログでタクシーの営業ノウハウ等を中心に情報発信。
蓄積した情報を体系化したプログラムを考案し、大手タクシー会社の教育カリキュラム作成等に従事。
現在タクシー会社数社で人材育成で顧問契約。
入社後のアフターサービス特化型のタクシー転職支援サイト「プロタク」(pro-taxi)に2019年より在籍。
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