投稿日:2020年7月10日 | 最終更新日:2020年7月10日
給料が歩合制のタクシードライバーにとって、1日の売上を伸ばすことは非常に重要な課題になってきます。なかなか売上が伸びず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。同じ時間だけ働くのなら、たくさん売上を上げて給料に繋げていきたいですよね。
そこで今回の記事では、タクシーで売り上げを上げるための方法を紹介していきます。稼げるドライバーと稼げないドライバーの違いも合わせて紹介していますので、売上のことで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
☑タクシーの売上アップに必要なノウハウ
☑タクシーで稼げる人、稼げない人の違い
タクシーの売上をあげるために必要なこと【知識編】
タクシードライバーとして稼ぐためには、まず売上を上げるための知識が必要です。ここではタクシーの売上を伸ばすコツやポイントを紹介していきます。
売り上げを上げるためにはお客さんの乗車回数を増やす
売上を上げるためにまず重要なことは、お客さんの乗車回数を増やすことです。1日の中でお客さんを乗せている時間が増えれば増えるほど営業にかける時間が減っていき、それが売上に繋がります。
1日の乗車回数の目安として、40回を目標にしてみてください。乗車回数40回を毎日達成できるようになれば安定した売上を出すことができます。
そもそもお客さんを乗せる回数が少ない人や、お客さんを乗せずに走行している時間が長い人は、まずはお客さんが乗車する回数を増やしていくことを意識しましょう。
乗車回数が増えたら単価と回転率を意識する
乗車回数40回の目標を達成できた後は、単価を意識し始めてください。単価というのはお客さんを乗せて1回で支払われる金額のことです。東京都のタクシーの平均単価は1,500円とされており、1日で40回の乗車を達成できれば1,500×40=60,000円になります。
そのため60,000円を売上額のベースとし、そこから単価を上げることで売上アップを目指しましょう。初乗り運賃のお客さんばかり乗せていても売上は伸ばせないので、長距離走行のお客さんを見極めることが大切です。
また、回転率を上げることも売上を伸ばす上で重要になってきます。お客さんを降ろした後、またすぐに次のお客さんを乗せられるように人通りの多い道や場所を把握しておくと良いでしょう。
ストレスを抱えたまま仕事を行うと効率も下がる
こちらはどのような仕事にも共通することですが、ストレスを抱えたまま仕事を行うとタクシーの営業は上手くいきません。タクシードライバーの営業はテクニックが必要なものですが、メンタル面のケアも同じくらい重要です。
ストレスが残ったまま仕事をしていると営業の集中力が低下したり、接客が雑になりクレームに繋がってしまったりメリットが何もありません。
なので睡眠不足や体調管理には十分注意し、精神的なストレスのケアもきちんと行ってください。売上を伸ばさないといけないという強迫観念に駆られるとそれがストレスのもとになることもあるので、適度な休憩を挟みながら無理のないように仕事をしましょう。
時事のニュースは稼ぐために大切な情報
タクシードライバーにとって天気予報や渋滞情報、イベント情報などは稼ぐために非常に重要な要素です。
雨が降ればタクシーの需要が通常よりも一時的に高まります。そうなると道路や商業施設の近くなどでお客さんを見つけられる可能性が高くなります。
ライブやスポーツなど大きなイベントがある際には開始時間と終了時間をあらかじめ調べておき、その時間帯はイベントに参加しているお客さんをターゲットにするなど1日のスケジュールの中に上手く組み込む必要があります。
こういった時事のニュースは売上を伸ばすために必要な情報なので、常にアンテナを張り続けておくことをおすすめします。
タクシーの売上をあげるために必要なこと【実践編】
次にタクシードライバーとして稼ぐための実践的な方法を紹介していきます。
営業の立ち回りを理解しよう
タクシーの営業方法は大きく分けて2つあります。1つ目は自分の詳しい地域をベースに営業をする「拠点営業」です。例えば東京駅を拠点とするのであれば、東京駅から別の場所でお客さんを降ろした後、いったん東京駅付近に戻ってきてからまたお客さんを乗せるといった方法です。
2つ目はお客さんを降ろした地域でそのまま営業を再開する「行った先営業」です。こちらは拠点営業と比べ、戻るまでのタイムロスをなくすことができる効率的な営業方法です。幅広い地域の道を把握しておく必要があります。
回転率を上げるための立ち回りは、行った先営業がおすすめです。拠点営業では戻るまでのタイムロスが非常にもったいないです。売上を伸ばすのならお客さんを降ろした先でまた別のお客さんを乗せるということを意識しましょう。
『流し』と『付け待ち』の長所と短所を理解しよう
付け待ち営業のメリットは、待っているだけで確実にお客さんを乗せることができるという点です。大きな駅や人の多い商業施設の近くなどは必ずお客さんがいます。
デメリットとしては、ライバルのタクシーが多く無駄な待ち時間が長くなってしまうという点です。人通りの多い場所はライバルのタクシーがたくさんいるものです。長蛇の列になっていればなかなか自分の番が回ってこず、待ち時間だけが長くなっていく…ということにもなります。
流し営業のメリットは、付け待ちと比べたくさんのお客さんを乗せられるという点です。上手く営業を回して常にお客さんが乗っている状態をキープできれば売上が大きく上がります。
デメリットとしては、ただタクシーを走らせているだけではお客さんを見つけられないという点です。流し営業を上手く回すためには、お客さんの多い道路や進行方向などをきちんと把握しておく必要があります。
流しと付け待ち、それぞれにメリット・デメリットがありますが、この2つの営業方法を上手く活用することが売上を伸ばすために重要です。
視野は広く注意深く
流し営業をする際には、360度常に周囲を見渡し、タクシーを探しているお客さんがいないかを確認しましょう。せっかくお客さんがいたのに見逃して走り去ってしまうと、引き返した頃には既にお客さんはライバルのタクシーに取られてしまっています。
お客さんを乗せていないときはできるだけタクシーはゆっくり走らせ、注意深く周囲を見るようにしてください。なるべく反対車線にも目を向けるようにしましょう。
売上が高い日・低い日問わず分析を常に行う
今まで紹介した方法をもとにタクシーを実際に走らせてみると、売上が上がったり下がったりといった変化が現れます。そういった変化を見逃さず、「なぜ今日は売上が上がったのか?」「下がったのか?」という分析を常に行うようにしてください。
変化の答えは1日の行動の中に必ずあるはずです。売上を高く保つためにPDCAサイクルを回し続け、更なる売上アップを目指しましょう。
タクシーで稼げる人と稼げない人の圧倒的な差とは
最後に今回紹介した知識や実践方法とは別に、メンタル面や考え方の側面からタクシーで稼げる人と稼げない人の違いを解説していきます。
稼ぐという気持ちの度合いが違う
まず稼いでいる人というのは「稼ぐ」という気持ちの入り方が違います。例えば養う家族がいたり、豊かな暮らしをしたいという思いがあったり、稼ぎたい理由や気持ちというのは人それぞれです。どんな理由であれ、タクシーで稼いでいる人は「稼ぎたい」という強い気持ちを持っているものです。
そのため稼ぐ人は常に「どうすれば稼げるのか?」というのを考え、実際に行動に移しています。何も考えず漠然と営業をしていても稼ぐことは難しいということを知っているからです。このような意識の違いは売上の数字に表れるものです。
定めている目標の高さ
とはいえ、稼ぎたいという気持ちだけで稼げるようになるわけではありません。稼いでいる人は自分自身に高い目標を設定しています。
しかし、達成できないような無理な目標を掲げればいいというものではありません。目標を設定した上で、その目標に対してどのようなアプローチをしていくのかということまでをきちんと計画に組み込むことが大切です。アプローチの方法で売上に大きな差が出てきます。
目標を決めるときは、どのような方法で目標を達成するのかということまでを考えるようにしましょう。
タクシー業界で稼げる人は他の業界でも稼げる可能性が高い
タクシードライバーとして稼いでいる人は、基本的に他の業界に行っても稼ぐことができます。「稼ぐという強い気持ち」と「売上を伸ばすための目標設定」というのは、他の営業職にも通ずるものです。
他業界の営業職も、売上の目標とそれに対する行動で給与が決まることが多いです。なのでタクシーの売上があまりに悪かったとしても、他の業界へ「稼ぐ」ことを目的に転職するのはおすすめできません。
営業の方法は業界によって異なるかもしれませんが、売上を上げるための根本的な方法は同じです。なので売上が伸びずに悩んでいる人は、転職を検討するよりもまず営業の方法の見直しを行ってみてください。
【まとめ】タクシーで売り上げを高めるには知識とノウハウを駆使しよう!
タクシーで売上を伸ばすためには、営業の知識をきちんと把握し、有用なノウハウを実践していくことが重要です。売上が伸び悩んでいる人は、まずは自分自身の営業方法を見直すところから始めましょう。その上で稼げるノウハウを実践していけば徐々に売上は上がっていくはずです。
タクシードライバーは日々の努力が給料に確実に反映される職業です。努力が目に見えた形で表れるとやる気もアップし、更に稼ぎたいという気持ちが強くなっていきます。そうなると好循環が生まれ、更なる収入アップが見込めます。ぜひ給料アップを目指して頑張ってください。
この記事のまとめ
☑単価と回転率を意識して営業をしよう
☑付け待ち営業と流し営業を上手く使い分けると効率よく稼げる
☑稼げる人は「稼ぎたい」という気持ちが強い
☑タクシーの営業は他業界の営業にも通じている