投稿日:2020年9月1日 | 最終更新日:2020年9月1日
30代は社会人として立派に成長してきている時期であり、転職のチャンスがまだ残されている年代でもあります。30代からの転職で今人気を集めてきている職種がタクシー運転手です。タクシー運転手というと高齢の人がやる仕事というイメージが強いのですが、最近は若い人からも注目されています。
今回の記事では、30代からのタクシー運転手への転職がなぜ人気を集めているのかを解説していきます。また、30代でタクシー運転手に転職するために必要な資格やスキル、転職の際に気を付けるポイントも合わせて紹介しています。タクシー業界へ転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
☑30代でのタクシー運転手への転職がおすすめな理由
☑30代でタクシー運転手に転職するのに必要な資格やスキル
30代でタクシー運転手への転職は可能?
そもそも未経験の状態で30代からタクシー運転手に転職することは可能なのでしょうか?ここでは30代のタクシー運転手の転職事情について解説をしていきます。
30代は求人需要が多い
まず30代は求人需要が非常に多く、タクシー業界に限らず転職がしやすい年代となっています。業界未経験であっても、30代なら前向きに採用を検討してくれる会社は多いです。30代であればある程度の社会人経験があるはずですので、別業界への転職であってもこれまで社会で培ってきた経験を活かすことができます。
そのためタクシー業界に転職をするのに30代という年齢は全く問題ありません。社会人としてのマナーや振る舞いを弁えている30代はむしろ優遇されます。また、未経験でも一からしっかりと仕事を教えてもらえるので安心です。
30代はタクシー業界の中では若い人材
近年のタクシー業界はドライバーの高齢化が進んでおり、これが非常に問題視されています。今後は定年退職や免許返納などでドライバーの数が更に減っていくことが予想されており、タクシーの需要に対して供給が追い付かないということになりかねません。
そのため現在のタクシー業界は若い人材を常に欲しがっています。平均年齢が60歳前後のタクシー業界において、30代は若い人材として扱われます。タクシーは今後も安定した需要があることを考えると、30代のうちからドライバーとしてのスキルを磨いておくのはおすすめです。
経験不問の会社が多い
転職をする際に気がかりになるのが「未経験でも採用してもらえるのかどうか」ということです。通常、30代であれば転職の際にキャリアが問われるため、未経験OKかどうかは重要なポイントになります。
しかし、タクシー会社の多くは年齢に関係なく未経験者の積極的な採用を行っています。今まで仕事としてドライバーの経験がなくても、別業界からの転職であっても問題ありません。採用の間口が広く、転職の敷居が低いのがタクシー業界の特徴です。
また、30代はこれまで積んできたキャリアがあるはずですので採用選考の際には「今までやってきた仕事をどのようにタクシー運転手の仕事に活かせるか」を考えてアピールしてみましょう。これまでの経験を上手くアピールできれば、30代からでも未経験でタクシー運転手に転職をすることは十分可能です。
30代からタクシー運転手に転職するのがおすすめの理由5つ
30代からタクシー運転手の仕事を始めるのは非常におすすめです。ここでは30代でタクシー運転手へ転職するのがおすすめな具体的な理由を5つ解説します。
【その1】未経験でも努力次第で給料が上がる
タクシー会社の大半は売上を上げた分だけ給料が増える歩合制の給与形態を採用しています。歩合率などの細かい部分は会社にもよりますが、努力した分はしっかり給料として還元されるようになっています。
そのため未経験からの転職でも関係なく、自分自身の努力次第で年収アップをすぐにでも狙うことが可能です。また、年功序列で給料が決まることもありません。個人の売上を伸ばしさえすればそれがすぐに給料に反映されます。
とはいえ売上の伸ばし方が分からない新人の間は「固定給+歩合給」など、最低保証の給与を確保した上で仕事をすることは可能なので安心してください。慣れてきたら完全歩合に切り替えてガッツリ稼ぐこともできます。
【その2】定年まで勤めることができる
タクシー運転手の仕事は、今後も需要が一定数あることが予想されています。最近ではAIによる自動運転タクシーの開発が進められてはいるのですが、実現するのは何年先かもまだ判明していません。また、ドライバーが運転してくれた方が安心できるという声もあるので、この先タクシー運転手の仕事がなくなる可能性は低いです。
なのでタクシー運転手はたいていの場合、定年まで働くことができる安定した仕事なのです。なお、健康面などの問題をクリアすれば、定年後も働き続けることができる会社もあります。タクシー運転手は安定した仕事がしたい人にもおすすめの職種です。
【その3】休みが多くライフワークバランスが取れる
タクシー運転手の大半は「隔日勤務」という少し特殊な勤務形態で仕事をしています。隔日勤務は1日20時間~22時間程度仕事をし、翌日は明け番として休みになるという働き方です。もちろん日勤で働くことも可能なのですが、タクシーの需要が高まる夕方から夜にかけて仕事ができる隔日勤務の方が稼ぎやすいとされています。
隔日勤務は1日で2日分の業務をこなすため、休みが非常に多くなります。勤務翌日の明け番と、週に一度の公休を合わせると月の半分以上は休みになります。そのため仕事とプライベートをしっかりと分けることができ、私生活を充実させやすくなります。
月の半分以上が休みなのにしっかりと稼ぐことができるのは、タクシー運転手ならではの特徴です。
【その4】これまでの社会経験を活かせる
30代からの転職であれば、これまで社会で培ってきた社会経験を上手く活かして効率よく業務を回すことが可能です。タクシー運転手の仕事に特殊なスキルは不要ですが、今まで社会人として身につけてきた経験はきっと役に立ちます。
例えば配達などのドライバー業をやっていた人なら運転スキルを活かすことができます。営業職をしていた人なら、売上の伸ばし方や売上分析をする際にこれまでの営業経験が活きていきます。また、タクシー運転手は接客業でもあるため、接客やサービス系の仕事をしていた人はコミュニケーション能力を活かせます。
このように、今まで経験してきた仕事を活かせる場面がどこかで出てくるはずです。今までの仕事の経験をどのように活かしていくかを考えて効率よく売上を伸ばしましょう。
【その5】人間関係のストレスが少ない
仕事をする上でストレスとなりやすいのが職場での人間関係です。希望の職種であっても、人間関係にストレスを抱えていては長く仕事を続けるのはなかなか難しいものです。その点、タクシー運転手は人間関係のストレスが比較的少ない仕事なので安心できます。
タクシー運転手は基本的に一人で仕事を回します。そのため職場の人と接する機会がそもそも少なく、普通の会社に勤めるよりも人間関係に悩まされることがないのです。もちろん朝礼や交代のタイミングなどで上司や同僚と関わることはありますが、一人の時間が圧倒的に多いです。
余計な人間関係に悩まされることなく、自由に仕事がしたい人にタクシー運転手は非常におすすめです。
30代でタクシー運転手に転職するためには
それでは、30代でタクシー運転手に転職するためには何が必要なのでしょうか?こでは必要な資格や優遇されるスキル、転職のポイントなどを紹介していきます。
必要な資格
タクシー運転手に転職するために必ず持っておかなければならない資格は「普通自動車免許」です。AT限定の免許でも採用してもらえる会社は増えてきていますが、マニュアル車の免許を持っていると会社を選ぶときの幅が広がります。
なお、タクシー運転手として仕事をするためには「第二種免許」という少し特殊な資格も必要です。しかし、第二種免許は基本的には入社後に取得するため、持っていなくても採用選考に影響はありません。
また、東京や大阪など一部の地域では「地理試験」にも合格をする必要があります。ただし地理試験についても入社後の受験になりますので、転職活動に際には特に気にしなくても大丈夫です。こういう試験をクリアしなければならないということだけ覚えておきましょう。
有利になるスキル
タクシー運転手の仕事はお客様の運送がメインとなるため、運転スキルがあるに越したことはありません。今までの仕事でドライバー職をやっていたり、業務の中で車の運転をしていたりする人は採用選考の際のアピールポイントになります。
また、タクシー運転手は接客スキルも重要視されているため、コミュニケーション能力を持っていると更に有利になります。営業職や接客業の経験がある人は積極的にアピールをしましょう。
他には地理の把握能力も大切なスキルです。タクシー運転手はお客様の希望の目的地へ運送をしなければならないため、地理が分かっていると仕事を効率良くこなすことができます。
会社選びを重視する
30代から未経験でタクシー運転手の仕事を始める際には、会社選びが非常に重要になってきます。せっかく転職をするなら良い会社で長く働きたいですよね。給与面での待遇や、有給休暇の取得率、福利厚生の充実度などは会社によって全く異なるものです。
そのため転職活動をする際には企業の評判や待遇などをしっかりとリサーチするようにしましょう。特に給料の歩合率や未経験者への待遇などは重要なポイントです。もし自分で調べるのが厳しい時は、転職エージェントなどに相談をしながら転職活動を進めるのもおすすめです。
【まとめ】30代でタクシー運転手に転職しよう!
タクシー業界は未経験でも問題なく転職ができ、また高齢化が進んでおり若い人材が歓迎される傾向があるため30代からのタクシー運転手への転職は非常におすすめです。経験や年齢は関係なく、実力だけで給料をどんどん伸ばしていけるのもタクシー運転手の魅力です。
30代の人は今までの社会人経験を活かせるのが大きな強みになります。特に接客や営業、ドライバーなどの経験がある人は有利です。そういった仕事の経験がなくても、運転や接客が好きな人にはタクシー運転手の仕事は向いています。タクシー業界に興味のある30代の人は、ぜひタクシー運転手への転職を検討してみてください。
この記事のまとめ
☑年齢や経験年数に関係なく実力だけで年収アップを狙える
☑今までの社会人経験を仕事に活かせる
☑タクシー運転手の仕事は会社選びが重要