投稿日:2020年7月10日 | 最終更新日:2020年9月1日
タクシー運転手の仕事に興味があっても、なかなかその一歩を踏み出せない人は多いのではないでしょうか。タクシー業界は精神的にも体力的にも厳しいという印象を抱かれがちです。世間的にはいわゆる”ブラック”なイメージもあるタクシー業界ですが、実はタクシー運転手の仕事は隠れた魅力やメリットがたくさんあります。
今回の記事では、タクシー業界の魅力やタクシー運転手の仕事内容について詳しく解説をしていきます。タクシー業界に転職する方法についても合わせて紹介しているので、タクシー運転手への転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
☑タクシー運転手の仕事内容
☑タクシー運転手に転職するために必要なこと
タクシー業界ってどんなところ?
まず初めにタクシー業界とはどのようなところなのでしょうか?ここではタクシー業界の現状について詳しく解説をしていきます。
タクシー業界は隠れた魅力が多い
タクシー業界は基本的に歩合制の給与体系を採用している会社が多いです。頑張った分がしっかりと給料に反映されるため、努力することがやりがいにつながる仕事です。
売上さえ伸ばせば経験年数や年齢は収入に関係ありません。なので若手であっても高齢であってもしっかりと稼ぐことができます。
更にタクシー会社はサポート体制が充実しているところが多いです。売上が伸ばせるように会社側が教育や研修を行ってくれるので、タクシー業界が初めての人でも安心です。
需要が安定しておりなくなることがない
タクシーには一定数の利用者がおり、安定した需要があります。外国人観光客によるインバウンド消費もあるので、タクシーの需要が消えることはほぼないでしょう。また、少子高齢化の流れで免許を返納したお年寄りの交通手段にもなります。
世界ではAIによる自動運転タクシーの導入が進められていますが実現は何年も先の話であり、「人」による運転の方が安心できるというお客様からの要望も出てくると予想されています。
そのためタクシー運転手という仕事がなくなるということは現時点ではまずありません。今後も安定して働くことができます。
若い人材を欲している
近年ではタクシー業界における人手不足が深刻化しています。つまりタクシー利用の需要にタクシー運転手の数が追い付いていないという状況なのです。
特に若い人材の人手不足は多くのタクシー会社が抱えている問題です。タクシー運転手は高齢化が進んでおり、平均年齢は60歳前後と言われています。高齢のタクシー運転手がこの先どんどん定年を迎えることを考えると、タクシー運転手の数が更に減ることが予想されます。
つまり若い人にとってタクシー運転手という仕事はかなりの狙い目になります。20代~30代の人はもちろん、タクシー業界では40代でも若い人材として扱われます。若い人材を集めるために手厚い福利厚生や、働き手にとって有利な勤務体系を用意している会社もあり、ホワイトな環境で快適に仕事ができます。
タクシー運転手の仕事内容
ではタクシー運転手は主にどのような仕事をするのでしょうか。ここではタクシー運転手の具体的な仕事内容について詳しく解説していきます。
お客様を目的地まで運送する
タクシー運転手の最も重要な仕事はお客様を安全に目的地まで送り届けることです。お客様に乗車してもらわなければタクシー運転手は売上を上げることができません。そのため、より多くのお客様を乗せるということはタクシー運転手にとって最重要事項となります。
また、「安全に」目的地まで運送するというところも大きなポイントです。お客様を自分のタクシーに乗せるということは、お客様の命を預かるということと同じです。事故が起きないよう安全運転を心掛けるのも、タクシー運転手の立派な仕事のひとつです。
営業方法はその日ごとに最善の方法を考える
タクシー運転手にとって最も重要な仕事はお客様の運送ですが、ただ何となくタクシーを走らせてお客様を探していたのでは売上を伸ばすことはできません。タクシー運転手は常にどうすれば売り上げが伸ばせるのかを考えながら行動をしなければならないのです。
営業方法はエリアや時間、その日の天候やイベント状況などによって異なります。臨機応変な対応が必要になるため売上が伸び悩む時期が来るかもしれませんが、コツが掴めれば安定した収入を得られるようになります。
車両の点検やメンテナンス
タクシー会社によって異なることもありますが、タクシーのメンテナンスは基本的にタクシー運転手自身が行う決まりになっています。多くのタクシー会社では、二人のタクシー運転手が一台の車両をシェアする「相番」という制度が採用されています。
仕事が始まる前には車両の安全確認やカーナビのチェックなどを行います。仕事が終わり、相番のドライバーと交代するときは洗車や車内の清掃、点検などを行います。お客様相手の商売なので、車両のメンテナンスはとても大切な仕事です。
タクシー運転手の仕事の魅力
タクシー運転手は様々な魅力に溢れた仕事です。タクシー運転手の仕事のやりがいや魅力を具体的に解説します。
努力次第で給料を上げることができる
タクシー運転手は基本的に歩合制の給与体系が採用されています。つまり売上を伸ばした分だけ給料が高くなるということです。年齢や経験年数などは関係なく、努力がしっかりと給料に反映されるのです。
では新人で売上が少ない時期は給料がないのかというと、そのようなことはありません。タクシー会社では「保障給」という最低賃金額以上の給与を保障してくれる制度があります。なのでタクシー業界が未経験の人でも安心です。
日々コツコツと努力を積み重ね、営業方法のコツなどが掴めてくると年収600万円も夢ではありません。実際600万円以上の年収を稼いでいるドライバーもたくさんいます。頑張り次第で給料を増やすことができるのがタクシー運転手の仕事のやりがいに繋がります。
勤務形態の自由度が高い
タクシー運転手は普通のサラリーマンと比べ、勤務形態の自由度が比較的高いです。朝礼後はドライバー個人が自由に仕事をできるのも魅力です。
タクシー運転手の多くが選択しているのが「隔日勤務」という勤務形態です。隔日勤務は1日の勤務時間が20時間~22時間と長いのですが、その代わり勤務翌日が「明け番」として休みになります。明け番の他にある公休も合わせると1ヶ月の半分以上は休日になります。
隔日勤務の他には日勤や夜勤もあります。自身のライフスタイルに合わせて勤務形態を選ぶことができます。
色々な人との出会いがある
タクシー運転手の仕事はお客様を目的地まで運送することです。日々たくさんのお客様を乗せることになるため、普段は出会わないような様々な人と関わることができます。
たたお客様を乗せるだけでなく、乗車中にはお客様と会話をすることもあります。直接お客様から「ありがとう」の言葉をもらえるので、それが仕事のやる気になるというドライバーもいます。人と接することが好きな人にとっては、色々な人との出会いがあるというのはとても魅力的なのではないでしょうか。
また、都心であればタクシーに芸能人や有名人が乗車してくることもあります。あくまでもこちらは仕事なので節度は持たなければなりませんが、有名人と関わるチャンスがあるというのもタクシー運転手ならではです。
人間関係のストレスが少ない
タクシー運転手は基本的に一日中一人で仕事をします。きちんと売上さえ上げていれば、営業の方法や休憩を取るタイミングなど、一日の過ごし方はドライバー個人の自由です。
そのためタクシー運転手は上司や同僚と顔を合わせる機会はほとんどありません。出勤時や退勤時に挨拶を交わすくらいならありますが、仕事の中で深く関わるということはあまりないのです。
なのでタクシー運転手は職場の人間関係に悩まされるといったことが少ないです。人間関係の煩わしさがない分、しっかりと仕事にだけ集中することができます。
タクシー業界に転職するためには?
実際にタクシー運転手になるためにはどうすれば良いのか、必要な資格やスキルなどを紹介します。
必要な資格
タクシー運転手に転職する際に絶対に必要なのが普通自動車免許です。できればマニュアルの免許を取得していると転職活動で有利になります。
また、タクシー運転手として仕事を始めるには「第二種運転免許」が必要です。こちらは「お客様を乗せて車を運転する場合」に必要になる資格です。二種免許は一般的には入社後に取得するため、転職活動の際に持っていなくても問題はありません。
なお東京や大阪など一部の地域では地理試験にも合格する必要があります。ただしこちらも基本的には入社後の取得になるため、こういう試験があるということだけ覚えておいてもらえれば大丈夫です。
活かせるスキル
タクシー運転手は接客業になるため、コミュニケーション能力があると仕事に活かすことができます。他には宅配やトラックドライバーをしていた人は運転や地理スキルを活かせます。
タクシー運転手は異業種からの転職が非常に多いです。もともと営業の仕事をしていた人など、サラリーマンのスキルを活かしやすいです。他の仕事で培ってきたスキルをアピールして転職活動をしてみてください。
経験や年齢は不問
タクシー会社にもよるのですが、タクシー運転手への転職は基本的に年齢や職歴が問われることが少ないです。未経験でも高齢からでも始めることができます。
異業種から転職活動をする際には「なぜタクシー運転手になろうと思ったのか」という熱意をきちんと伝えられるようにしましょう。教育体制やサポート体制が整っているタクシー会社が近年では増えてきているので、未経験からでもしっかりと稼げるようになります。
【まとめ】タクシー運転手は努力で給料が上がる魅力的な仕事
タクシー運転手は年齢や経験年数に関係なく、努力した分がすぐに給料に反映されるところが魅力の仕事です。収入面だけでなく、色々な人と関われたり、お客様から直接「ありがとう」の言葉をもらえることがやりがいになっているというドライバーもたくさんいます。
タクシー業界へは異業種から未経験で転職してくる人が非常に多いです。なので未経験だからと転職を躊躇うことはありません。研修や教育で仕事内容を覚えた後は、試行錯誤を繰り返しながら営業をしていけば、次第に売上は伸びていきます。タクシー運転手の仕事に少しでも魅力を感じた人は、ぜひタクシー業界への転職の一歩を踏み出してください。
この記事のまとめ
☑タクシー業界は若い人材を欲しがっている
☑努力がしっかりと給料に反映される
☑勤務形態の自由度が高い
☑タクシー業界への転職に経験や年齢は不問