タクシー運転手の月収ってどれぐらいもらえるの?歩合制や稼ぐための基本知識も紹介!

投稿日:2020年3月1日 | 最終更新日:2020年7月10日

自分のペースでしっかり稼げる専門職として転職先に選ぶ方が増えているのがタクシー業界です。現在の給料に不満がある場合、手に職をつけてもっと稼げるようになりたいとお考えの方も多いことでしょう。そこで今回はタクシー運転手の月収についてわかりやすく解説します。世間で囁かれるタクシー運転手の月収に隠された実情、タクシー運転手の給料制、タクシー業界に転職して稼ぐための知識やノウハウなどを、業界ツウならではの目線を交えてお伝えしますのでお楽しみに。

この記事を読んだらわかること

☑︎全国のタクシー運転手の平均月収は”約30万円”
☑︎東京都のタクシー運転手の平均月収は”約36.5万円”
☑︎タクシー運転手の月収を上げるために知っておきたい知識
☑︎タクシー運転手として稼ぎたい場合は『会社選び』も重要になってくる

全国のタクシー運転手の平均月収は”約30万円”


気になるタクシー運転手の平均月収はおよそ30万円とされています。ただし、これはあくまで全国平均の金額であり、30万円という一見すると高水準とも言えない月収額の裏には、いくつかの事情が隠されています。ここではタクシー運転手の月収平均にまつわる裏知識をお伝えします!

平均の中には年金受給者も含まれる

現役タクシー運転手に中高年者が多いことはよく知られた事実ですが、全国平均を出すために数に入れられたタクシー運転手の中には、当然年金受給者も含まれています。年金受給しながらタクシー運転手として勤務している方は、受給額を減額されないように仕事量を調整している方がほとんどです。つまり、こうした制限をかけずに稼いでいる人だけで見た平均月収額は、30万円よりもかなり高めになるのだということを覚えておきましょう。

タクシー運転手の月収は地域格差がある

タクシー運転手の平均月収を下げている要因の一つは地域格差です。東京を中心とした都会ではタクシーのニーズも台数も非常に多いですし、またタクシー会社自体も豊富で競争も激しくなっています。このため、後述しますが、東京だけで集計した場合にはタクシー運転手の平均月収はもっと引き上がります。30万円という平均額はあくまで全国的かつ全年代的であることを知っておいてください。

稼ぐためには人口が多い地域でタクシーを走らせる必要がある

タクシードライバーは効率良くしっかり稼げるおすすめの職業です。しかし、乗務する地域が収入を大きく左右することは間違いありません。人口・タクシーのニーズ・タクシー会社が少ない地方の町でタクシー運転手に転職しても「前職の方が全然稼げた…」と後悔する事態も起こり得ます。タクシー運転手として稼ぐなら、東京をはじめとした大都市圏で会社を探すことをおすすめします。

東京都のタクシー運転手の平均月収は”約36.5万円”

東京都だけでタクシー運転手の月収を算出した場合、その平均額は約36.5万円となり、単純な全国平均月収との差は一目瞭然です。ここでは、東京のタクシー運転手の収入が高い理由や、東京のドライバーが実際にどのくらい稼いでいるのかなどをご紹介します。

東京都のタクシー運転手の月収が高い理由

東京都のタクシー運転手の月収平均は全国平均と比較して6万円ほど高く、年収に換算するとその差は70万円以上。物価の違いを差し引いてもその差は歴然です。これほどの差が出てしまう理由は、東京都の人口・タクシー会社やタクシー台数、そしてタクシーのニーズが非常に多いことがまず挙げられます。

しかもタクシーを必要とするのは東京都在住の人たちだけでなく、全国から集まるビジネスパーソンや観光客、外国人観光客など全体で見れば桁違いです。またたとえ深夜であってもタクシーの需要は多く、稼動時間が非常に長いうえ、流しでも相当数お客様を拾うことができます。

また、地方に比べてマイカーよりも日頃公共交通機関を利用する人が多いため、ちょっとした足代わりにタクシーが使われることが多いのも東京の特徴です。

月収50万円以上稼ぐタクシー運転手は多く存在する

東京では、月収が50万円を上回るというタクシー運転手は珍しくありません。タクシードライバーというのは賢く会社を選び、さらに効率的な働き方や業務上のノウハウをしっかり学ぶなど、やり方次第では高額な収入を得ることができる職業なのです。

タクシー運転手の月収を上げるために知っておきたい知識


タクシー運転手が稼げると言っても、どんなふうに働いても同じように稼げるわけではありません。ここでは、晴れてタクシー運転手となった後、月収を上げていくために知っておきたい基本知識をお伝えします。

タクシードライバーは歩合制も計上した給与になることが多い

タクシー会社の多くは、ドライバーに対して歩合制給料を採用しています。歩合制とは労働従事者本人が稼いだ売上金に対し、あらかじめ取り決めた会社との取り分分配率に応じて支給される給与です。固定給と混合型で給与支給しているケースも見られますが、多くのタクシー会社がこの歩合制を採用しています。タクシー運転手として大きく稼ぐには、たくさんのお客様を乗せることが重要であり、タクシー需要の高いエリアの会社に所属することがポイントです。

勤務日数は会社ごとに違ってくる場合がある

タクシー運転手の勤務形態は各ドライバーによって異なります。同じ日勤でも昼日勤と夜勤があるほか、夜から翌未明頃まで勤務する隔日勤もあり、これらを組み合わせる場合もあるなど働き方は多様です。それぞれの勤務形態によって稼げる割合が変わってきたり、休みの取り方も違ったりします。勤務日数自体が人によってまちまちなので、それに応じて収入が上下するのは致し方ないことです。

稼ぐためには”回転率”を意識して効率よく仕事をする

タクシー運転手として稼ぎを増やすには、業務効率を念頭に置かなければなりません。稼げるエリアや時間帯、技術的なコツなど、効率良く仕事を回すためのノウハウを覚えて、無駄のない動きをすることが重要です。

タクシー運転手として稼ぎたい場合は『会社選び』も重要になってくる


タクシー運転手がしっかり稼げるかどうか、快適な環境下で働けるかどうかは、所属するタクシー会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。ここでは転職に役立つタクシー会社選びについて押さえておきたいポイントをお伝えします。

優良なタクシー会社を選ぶためには

タクシー運転手になって目標収入を得るためには、入社する会社選びがきわめて大事であると先述しましたが、タクシー会社を検討する場合には、まず自分自身が何を重視するか、条件を決めておくことが必要です。とにかく稼ぎたい場合は、多くの二種免許所持ドライバーやタクシー台数を抱える規模の大きい会社、未経験からでも稼ぐコツまで丁寧に教えてもらいたいなら研修制度を充実させている会社など、豊富に存在するタクシー会社の中から、条件に合う所を絞り込むのがポイントです。

会社を選ぶ際に利用したいサービス

先ほど解説したように、タクシー業界で稼ぐには所属する会社選びがかなり重要となります。自分が職場に求める条件を満たしている会社をピックアップして採用試験に臨むことになるわけですが、その会社が本当にクリーンで優良な会社かどうかはどのように見分ければ良いのでしょうか?実は、この見極めが業界に詳しくない方にとっては非常に難しいのが現実です。好条件で希望に合うタクシー会社に入っている方の中には、タクシー会社を専門的に扱うエージェントに会社を紹介してもらっている人も少なくありません。なかなか内情が見えにくいタクシー業界だからこそ、こうした専門業者に相談するのが、理想の転職を叶えるための近道となることもあるのです。

【まとめ】タクシー運転手が稼げる方法をしっかり抑えておこう!


タクシー業界に転職しさえすれば、今の収入よりだいぶ稼げるようになると勘違いしている方は意外と多いものです。タクシー運転手と言っても、待遇や収入は人によって随分違うもので、いわばタクシードライバー間格差がある事実は否めません。こうした格差によって「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、採用試験を受けるタクシー会社選びを的確に行うことが何より重要です。会社選びに自信がない場合は、採用後にどのくらい稼ぎたいか、どのような勤務形態で働きたいかなど具体的な相談をした上で会社を紹介してくれる専門エージェントにご相談するのが得策。その際は、ぜひ業界に太いパイプを持つプロタクまでお気軽に!

この記事のまとめ

☑︎タクシードライバーの全国平均月収は30万円程度だがここには地域格差や収入を調整したい人の年収も含まれている
☑︎東京のタクシードライバーの平均月収は36.5万円とレベルが高い
☑︎タクシーで稼ぎたいなら乗務するエリアや所属する会社の選択がかなり重要

プロフィール

プロフィール
29歳から東京でタクシードライバーとしてデビュー。
最高売上は130万。「オレンジ戦隊改めサクラ戦隊」のブログでタクシーの営業ノウハウ等を中心に情報発信。
蓄積した情報を体系化したプログラムを考案し、大手タクシー会社の教育カリキュラム作成等に従事。
現在タクシー会社数社で人材育成で顧問契約。
入社後のアフターサービス特化型のタクシー転職支援サイト「プロタク」(pro-taxi)に2019年より在籍。
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