【過去問あり】タクシーの地理試験は難しい?効率的な覚え方を公開!

投稿日:2020年9月1日 | 最終更新日:2020年9月1日

タクシー運転手に必要な資格は第二種運転免許ですが、都心部の特定エリアで営業するなら地理試験にも合格しなければなりません。

ただ、「地理試験ってどういうものなのかな?」「難しいのではないか…?」といった疑問もあるでしょう。
そこで今回の記事ではタクシーの地理試験について徹底的に解説します。

効率的な勉強方法や、実際の過去問も紹介していくので、これからタクシー運転手になりたい方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシー運転手の地理試験とはどういうものか
☑︎実際の地理試験の過去問
☑︎地理試験を効率よくクリアするための方法
☑︎地理試験を受けるときの心構え

タクシー運転手の地理試験とは?

地理試験とは、タクシードライバーになるためにクリアしなければならないペーパー試験のことです。
郊外部では不要ですが、都心部で営業する場合は必要になります。

問題は40問あり、80%以上(32問)正解すれば合格です。

試験会場は以下の通りです。

  • 東京・・・東京タクシーセンター(東京都江東区南砂7-3-3)
  • 神奈川・・・神奈川タクシーセンター(神奈川県横浜市中区日ノ出町2-130)
  • 大阪・・・大阪タクシーセンター(大阪府大阪市鶴見区鶴見4-5-9)

地理試験を受ける必要のある営業エリア一覧

東京都 23区、武蔵野市、三鷹市
神奈川県 横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市
大阪府 大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町

地理試験の費用を負担してくれるタクシー会社も多い

地理試験には1回受験するのに受験料が3,400円かかります。
しかしこの受験料に関しては、勤めるタクシー会社の福利厚生で負担してもらえる場合があるので、確認してみましょう。

それだけでなく、第二種運転免許の取得費用も同様に会社負担となる可能性があります。
もしこれから転職先のタクシー会社を探すのであれば、福利厚生については詳しく確認しておくのがおすすめです。

タクシー会社の福利厚生について詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。

【寮完備】タクシー会社が用意している福利厚生にはどんなものがある?詳しく解説してみた【保証給】

【過去問あり】タクシーの地理試験にはどんな問題が出るのか?

タクシーの地理試験において「実際にどんな問題が出るのか?」と気になる方も多いはずです。

ここでは地理試験の過去問をいくつか紹介するので、試験内容について具体的にイメージしてみてください。

タクシーの地理試験はこんな構成になっている

地理試験の問題は以下のような構成になっています。

  • 幹線道路・交差点名を答える問題・・・幹線道路図をもとに出題される
  • 施設関連問題・・・施設名ごとに所在地や最寄駅などを答える
  • 最短ルート問題・・・乗車地と降車地から、最も効率の良い交差点などを答える
  • その他・・・高速道路の問題など

過去問の一例

次の施設・建物等の近くにある駅を、解答群の中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。

施設・建物等 解答群 解答
(1) 横浜国立大学
(2) ホテルニューグランド
(3) 神奈川運輸支局
(4) 横浜労災病院
(5) 横浜中央卸売市場
(6) 三渓園
(7) 日産スタジアム
(8) よこはま動物園(ズーラシア)
(9) パシフィコ横浜
(10) 川崎市役所
(11) 聖マリアンナ医大病院
(12) 川崎大師
(13) 浦賀警察署
(14) 横須賀共済病院
(15) 京急油壷マリンパーク
ア みなとみらい駅
イ 神奈川駅
ウ 中山駅
エ 小机駅
オ 三ツ沢上町駅
カ 元町・中華街駅
キ 新横浜駅
ク 鴨居駅
ケ 根岸駅
コ 川崎大師駅
サ 京急川崎駅
シ 生田駅
ス 三崎口駅
セ 浦賀駅
ソ 横須賀中央駅














引用:神奈川タクシーセンター

次の幹線道路面及び交差点名を、別紙の幹線道路・交差点図の中からさがし、その番号または記号を回答用紙に記入しなさい。

【幹線道路名】

  1. 大久保通り
  2. 四ッ目通り
  3. 世田谷通り
  4. 目白通り
  5. 青梅街道
  6. 清澄通り
  7. 千川通り
  8. 尾久橋通り
  9. 中原街道
  10. 玉川通り

【交差点名】

  1. 江北陸橋下交差点
  2. 四面道交差点
  3. 住吉二丁目交差点
  4. 飛鳥山交差点
  5. 南台交差点

引用:東京タクシーセンター

タクシー地理試験を効率よくクリアするためのポイントは?

できるだけ効率よく勉強し、合格の可能性をアップさせたいものですよね。

ここでは「地理試験をどのように準備していけばいいか?」について詳しく解説します。

地理試験の勉強は暗記がメイン

地理試験は暗記がメインです。試験中に解答をあれこれ考える必要はなく「知っているかどうかがすべて」といえます。

暗記するのは、エリア内の主要幹線道路・交差点名・施設名です。まずはこの3つを頭にたたき込みましょう。
暗記には自分が覚えやすい語呂合わせを活用するのもいいですし、苦手なエリアは実際に車を走らせて自分の目で見てみるとより確実です。

問題集を購入するのがベスト

暗記がひと通りできたら、過去問題集を購入してひたすら解くのがおすすめです。
問題の傾向を知るのと、暗記した知識を応用することに慣れておくといいでしょう。

過去問題集は各エリアのタクシーセンターで購入できます。値段は1000円弱となっているので、必要な投資と考えましょう。

タクシー地理試験の心構え(自信がない人向け)

「暗記は苦手だから・・」
「試験に落ちてしまいそうで不安・・」

勉強の得意不得意は誰にでもありますし、暗記に対してアレルギーを持っている方もいるでしょう。

結論から言うと、たしかにタクシーの地理試験に合格するのは簡単ではありません。
合格率は50%とも言われており、1回で合格すればかなり優秀といえるでしょう。

ですが、あきらめずに取り組めば誰でも合格できるはずです。
ここでは地理試験対策に取り組む上での心構えについてお伝えしていきます。

1回で合格しようと思わなくていい

地理試験の合格率は50%とお伝えしましたが、平均して一人当たり5回ほど試験を受けて合格していることになります。

なので1回で受かる必要はなく、そこまでプレッシャーに感じる事はありません。

勉強した内容はその後の稼ぎに関係してくる

「合格するためだけに試験勉強するのはモチベーションが上がらない」

と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、勉強した内容はその後の稼ぎに関係してきます。
たとえば、エリアの地理に詳しくなれば効率の良い営業ができるようになりますし、混まないルートや最短ルートを知っていればお客さんから喜ばれ、指名につながるかもしれません。

つまり地理試験は真剣に勉強しておいて損はありません。
タクシードライバーとしてより多くの収入を得ていくためにも必要なスキルとして捉えておきましょう。

地方出身であっても条件はそこまで変わらない

「自分は地方出身だから、都心部の地理には詳しくない…」

このようなハンデ意識は持たなくても大丈夫です。

なぜなら、タクシーの事例試験はかなり細かくマニアックな問題が出題されます。仮に東京の地理試験を受験するとして、東京で生まれ育った方でも簡単には答えられないでしょう。

誰でもあまり条件は変わらないため、同じスタートラインに立っている意識で前向きに勉強しましょう。

【まとめ】タクシー運転手はもうすぐ!地理試験を突破しよう

今回は都心部のタクシードライバーになるために必要な地理試験について詳しく解説しました。

第二種運転免許を取得し地理試験をクリアすれば、実際のタクシードライバーとして仕事ができる日はもうすぐそこです。
その日を楽しみにしつつ、ぜひポジティブな気持ちで試験対策に取り組んでください。

繰り返しになりますが、地理試験などの研修費用はタクシー会社の福利厚生で負担してもらえる場合があります。
もしもこれから転職先を検討するのであれば、タクシー業界に詳しいプロに話を聞くのがおすすめです。会社選びに失敗しないためにも、一度気軽に相談してみてください。

この記事のまとめ

☑︎都心部の特定エリアでは、タクシー運転手になるために地理試験を受けなければならない
☑︎勉強内容は暗記物がメインとなっており、過去問題集を購入するのがおすすめ
☑︎勉強した内容はその後の稼ぎに関係してくるため、しっかり準備しよう
☑︎受験費用を負担してもらえるタクシー会社に就職・転職しよう
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