【永久保存版】良いタクシー会社の選び方

投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2022年9月10日

タクシー会社に就職・転職を考えている方であれば「できるだけ待遇が良く、働きやすいタクシー会社に入社したい」と思っているのではないでしょうか。
勤務先選びに失敗してしまうと、頑張っても稼げなかったり、ブラック企業で理不尽な思いをすることになります。

そんな思いをしないためにも、今回はタクシー業界に興味のある方へ向けて良いタクシー会社の選び方を解説します。

この記事を最後まで読めば、自分に合ったタクシー会社をイメージでき、転職の失敗を避けられるでしょう。ぜひ参考にして、長く働き続けられる会社を見つけてください。

記事の後半にはコロナ禍以降にタクシードライバーになった方々のリアルな月収も確認できます!

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシー運転手として成功するには勤める会社が大事という話
☑︎タクシー会社選びのポイントを解説
☑︎転職に絶対失敗したくない人がやるべき2つのこと

タクシー運転手として長く働くには会社選びが大事

タクシー会社はたくさんあり、小さなところから大手まで色々です。
給与形態や勤務時間、会社の雰囲気など人によって重要視するポイントは変わってくるでしょう。

しかし、全ての方に共通していえることは「自分にあった会社を選ぶのが大切」ということです。

  • ガンガンお金を稼いでいきたいのか?
  • ゆったりと気楽に働きたいのか?
  • 気の合う仲間と楽しく働きたいのか?

こういった自分のスタイルを見つめ直し、タクシー会社に何を求めるのかをまずは判断しましょう。
そして、それに合った会社を見つけていくのがおすすめです。

入社してから「思っていたのと違う…」となると、違和感があとあと大きくなってきて、仕事が長続きしない可能性もあります。
そうならないよう、会社選びは慎重にすすめてください。

タクシー会社選びのポイント①:給与体系

どこのタクシー会社に入るかによって、毎月の手取りが大きく変わる可能性があります。
まずはお金の面からタクシー会社選びを考えていきましょう。

歩合制には3種類ある

タクシーの給料は歩合制ですが、大きく分けて3つのタイプがあります。

Aタイプ:基本給+歩合と賞与

固定給が多めとなっており、安定して稼ぎたい人におすすめの給与体系。

Bタイプ:完全歩合制

実力次第で大きく給料が伸ばせるタイプ。大きく稼ぎたい人におすすめの給与体系。

中間タイプ:AタイプとBタイプの中間形態

基本給で安定感を保ちつつ、努力次第で歩合給でも収入を伸ばせるいいとこ取りのタイプ。

稼ぎたい人は歩合率が高いタクシー会社を選ぼう

ガンガン稼ぎたい人におすすめなのは、歩合率が高いタクシー会社です。
なぜなら歩合率が高いほど、売上に対してもらえる手取り額が多くなるからです。

タクシーの仕事は、スキル次第で誰でも大きく稼げる可能性があります。
お金を稼げるとなれば、やる気もアップして仕事が充実するでしょう。
自分の実力をとことん試したいなら、ぜひ歩合率をメインにタクシー会社を選んでみてください。

タクシー会社選びのポイント②:福利厚生

歩合率が高くないタクシー会社の場合、福利厚生が充実していることもあります。
「そこまでたくさん稼げなくてもいいから、気楽に働きたい」という人であれば、働きやすさ優先で福利厚生をメインにタクシー選びをしてみてはいかがでしょうか。

事故補償があるか

福利厚生でまず大事なのは事故補償があるかどうかです。

タクシー運転手として毎日車を運転する以上、交通事故を起こしてしまう可能性はあります。
事故にあってしまったとき会社がどのような対応をしてくれるのかは大事なポイントです。

修理代金や保険代が自腹となるような会社は避けた方が無難でしょう。

社宅が完備されているか

タクシー運転手に人気の福利厚生は住宅の福利厚生です。
社宅や寮が完備されているか、ない場合は家賃補助の制度があるかどうかをチェックしましょう。

毎月の家賃が安くなるだけで、生活の安心感が大きく違います。
将来のための貯金も可能になるため、社宅や寮はぜひ活用したいところです。

社員の研修体制は万全か

タクシーを運転するには普通の自動車免許ではなく「第二種運転免許」が必要です。
この免許の取得には約20-25万円の費用がかかります。
まだ免許を持っていない方は、免許取得の費用を負担してくれるタクシー会社を選びましょう。

また当然のことながら、資格取得期間は運転手として働けません。
この期間の生活費を会社が負担してくれるかどうかも大事なポイントです。研修期間中の数ヶ月間は手取り30〜40万円の手取り収入が確保されている場合があります。金額はタクシー会社によって違いますが、ここもチェックしておいてください。

就職祝い金などが充実しているか

タクシー業界は人材不足に悩まされているため、多くの人に入社してもらうために「入社祝い金」などをもうけている場合があります。
条件はもちろんありますが、約10〜30万円が相場です。最重要ポイントではありませんが、プラス要素としてチェックしておきましょう。

その他福利厚生に関しては下記の記事でわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

【寮完備】タクシー会社が用意している福利厚生にはどんなものがある?詳しく解説してみた【保証給】

タクシー会社選びのポイント③:働き方が選べるか

自分にあった働き方ができると、仕事も長続きしやすいです。
働き方が選べるかどうかも、タクシー会社選びの大事なポイントになってくるでしょう。

タクシー運転手の勤務体系は3種類ある

タクシー運転手の勤務体系は3種類あります。

日勤

会社員などと同じく昼間だけ働く勤務体系です。8時間勤務で休憩が1時間あるのが主流となっています。

夜勤

昼間ではなく夜のみ働くという勤務体系です。
勤務時間は日勤とあまり変わりませんが、深夜割増料金が発生するため日勤より給料は上がりやすいでしょう。

隔日勤務

日勤と夜勤を組み合わせて2日分を一気に働くような勤務体系です。
一度に働く時間が長くなるので大変そうに感じますが、通常より休日が多いので時間を有効活用できます。

好きな勤務体系を選べるか

一番大事なのは自分のライフスタイルに合わせた勤務体系を選ぶことです。

家族との時間を大切にしたいなら、普通のサラリーマンと同じような勤務時間の日勤がいいでしょう。
逆に独身なのでとにかく大きく稼ぎたいというのであれば、夜勤がおすすめです。
プライベートの時間をたくさん確保したいなら、休日がたくさんある隔日勤務にするといいかもしれませんね。

タクシー会社選びのポイント④:会社の規模

タクシー会社の規模の大きさで選ぶという方法もあります。
規模の大きい小さいがどのように影響するのか、理由を解説していきます。

儲かっている会社がおすすめ

まずおすすめなのは儲かっている会社です。
当たり前ですが、儲かっている会社ほど給料も安定してもらえます。歩合率も高い傾向にあるのでよりたくさんお金を稼げる可能性があります。

また福利厚生などの制度も整っていることが多いでしょう。

タクシー会社の大手4社を紹介

タクシー会社を選ぶ際、有名な大手企業に就職した方が安心だという方もいらっしゃると思います。
ここでは例として、下記のタクシー大手4社とその特徴を簡単に紹介していきます。

会社名 特徴
大和自動車交通株式会社 タクシー会社として初めて東証二部上場を果たした会社
日本交通株式会社 業界大手の売り上げを誇る
帝都自動車交通株式会社 寮制度が充実し地方出身者でも安心して就職できる
国際自動車株式会社 新卒や女性ドライバーなどの人材採用にも積極的な会社

観光地などご当地タクシーを狙う方法もある

大手企業でなくても、観光地で「ご当地タクシー」として名が知れている会社もあります。
収益が安定していることや、地元に愛されている優良企業であることが多いため、このへんも狙い目といえるでしょう。

タクシー会社選びに失敗しないためのチェックポイント

タクシー会社を選ぶ際に注意したいのが、悪質なブラック企業です。
どうしたら事前に見極められるのか、気を付けるべきポイントを5つ紹介します。

  • 事故補償がない…万が一事故を起こしてしまったとき修理費用が自腹になってしまう
  • 知名度が低い…大手に比べると収益が少なく、給料も上がりにくい
  • 社員教育がおろそか…二種免許取得の支援など教育システムがしっかりしていたほうが安
  • 福利厚生がしっかりしていない…働きやすさを決める重要な指標
  • タクシーランクがCランク以下…タクシー業界には第三者機関が判断したランク制度があり、苦情や事故の頻度が分かる

それでも不安な方がやっておくべき2つのこと

ここまでのポイントを押さえても、「本当に大丈夫なのか?」と心配になることがあるでしょう。
そんな方がとるべき2つの行動は以下の通りです。

実際にそのタクシー会社を利用してみる

気になるタクシー会社を実際に利用してみましょう。自分自身で体感したものはどこの情報よりも信頼できます。

運転手の雰囲気や車内の清潔感など実際に乗ってみると、多くのことが分かります。

タクシー業界専門のコンサルタントに相談する

選ぶポイントがたくさんありすぎてどうすればいいかわからない場合は、プロに相談するのがおすすめです。

タクシー業界には事情に精通している専門の転職エージェントが存在します。その道のプロならではの視点で、あなたに合った会社を提案・紹介してもらえるでしょう。

コロナ禍のタクシードライバーの給料とは?

良い会社に入社することで収入が安定しやすくなります。

しかし、コロナ禍では良い会社に入ったとしても一筋縄に行かず、最低賃金ほどしか稼げないドライバーが居たのも事実です。

以下のリンクではコロナ禍に会社選びだけではなく、ある「ツボ」を抑えたからこそ月収40万以上を安定して稼ぎ続けてる現役タクシードライバーのリアルな給料事情が確認できます!

 

【まとめ】自分に合ったタクシー会社を見つけよう!

今回はタクシー業界に就職・転職を考えている方に向けて、会社の選び方について紹介しました。

人それぞれ、ライフスタイルによって「良い会社」の基準は違います。
入社してから「会社をやめたい…」とならないよう、働き方に合った会社を選んでください。

迷ってしまうくらいなら、最初からプロ(タクシー専門コンサルタント)に話を聞きに行くのもおすすめの方法です。
時間節約にもなり、最短で理想の職場を見つけられるかもしれません。
相談は無料なので、ぜひ一度検討してみてください。

この記事のまとめ

☑︎タクシー会社はいろいろあり、自分に合ったところを選ぶのが重要
☑︎選ぶポイントは給与面・福利厚生・働き方・会社規模
☑︎選ぶのが難しそうならプロに頼むのも一つの手

プロフィール

プロフィール
29歳から東京でタクシードライバーとしてデビュー。
最高売上は130万。「オレンジ戦隊改めサクラ戦隊」のブログでタクシーの営業ノウハウ等を中心に情報発信。
蓄積した情報を体系化したプログラムを考案し、大手タクシー会社の教育カリキュラム作成等に従事。
現在タクシー会社数社で人材育成で顧問契約。
入社後のアフターサービス特化型のタクシー転職支援サイト「プロタク」(pro-taxi)に2019年より在籍。
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