タクシーの営業を上手く回すためのコツとは?

投稿日:2020年7月10日 | 最終更新日:2020年7月10日

タクシードライバーにとって悩ましいのが「どのようにタクシーの営業をしていくのか」ということです。タクシードライバーの給料は固定給+歩合制のところが多いため、営業を上手く回さなければなかなか稼ぐことができません。そのため、営業に関しての悩みを抱えているタクシードライバーは非常に多いのです。

そこで今回の記事では、タクシーの営業を上手く回すためのコツを営業の種類別に解説していきます。また、タクシーの営業に向いている人や性格なども合わせて紹介をしているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑タクシーの主な営業方法3つ
☑タクシーの営業を上手く回して稼ぐためのノウハウ
☑タクシーの営業に向いている人の性格とは

タクシーの営業は大きく分けて3通りある

一口にタクシーの営業といっても、営業方法は色々あります。今回はタクシードライバーの主な営業方法3つを紹介していきます。

付け待ち営業

1つ目は、駅やタクシーレーンなどでお客さんが来るのを待つ「付け待ち営業」です。こちらはタクシーの営業の中でも「守り」の営業方法になります。なぜ「守り」なのかというと、大きな駅や人通りの多いタクシーレーンで付け待ちをしていると、それだけで確実にお客さんを乗せることができるからです。

それならずっと付け待ちをしていればいいのでは?とも思われるかもしれませんが、ライバルのタクシーが多いため長時間待つことになってしまったり、せっかくお客さんを乗せても近場までの利用だったりといったことがあります。せっかく長時間待ってお客さんを乗せても、近場までの利用だと割に合いません。

また、ライバルの少ない駅やタクシーレーンで付け待ちをしていても、そうなると今度はタクシーに乗る人が少なくなるため結局は待ち時間が長くなってしまいます。

そういった失敗があることも頭に入れつつ、付け待ちは一日の中での休憩時間の一環と考えるのがベストです。付け待ちをメインに営業していては、大きな売り上げを上げることは少し厳しいです。

流し営業

2つ目は、道路を走りながらお客さんを探す「流し営業」です。こちらは付け待ち営業とは対照的に「攻め」の営業方法になります。流し営業を上手く回すためには、ただ漠然と道路を走るだけではなく、お客さんが多そうな場所をあらかじめ調べておく必要があります。

流し営業は付け待ち営業と比べ、大きな売上を出すことが可能です。上手くお客さんを連続で乗せ続けることができれば、それだけで売上の伸び率はぐっと大きくなります。そのためタクシードライバーの大半は流し営業をメインにしています。

流し営業をコツコツ続けていれば、だんだん乗客の多そうな場所や地点が分かってきます。乗客の多い場所が自分の中で増えていくと、流し営業はスムーズに回るようになります。そうすれば一日の売上も目に見えて変わってきます。

予約やアプリからの配車営業

3つ目は、電話やアプリからの予約を受けてお客さんのもとへ行く「配車営業」です。配車の依頼はタクシー会社の方へ行われ、ドライバーは会社から指示を受けて依頼の場所へ向かってお客さんを乗せます。

配車の形態は会社によって異なりますが、基本的に配車依頼はドライバーへ均等に行われます。なので付け待ちや流しがあまり上手くいかない日でも、配車である程度のお客さんを乗せることは可能です。

ただ、配車営業は一日の売上を必ずしも保証してくれるものではありません。配車営業だけに頼っていては売上は伸ばせません。

タクシーの営業を上手く回していくのであれば、流し営業と配車営業を並行して進め、休憩も兼ねて付け待ち営業を行いつつ配車も待つ方法がおすすめです。配車営業を上手く活用し、一日の中で無駄な時間をなるべく作らないことが売上を伸ばすポイントです。

タクシー営業で稼ぐためのコツ

それでは次に、実際にタクシーの営業をする上で使えるノウハウやコツなどを紹介していきます。

拠点営業・付け待ち営業のコツ

付け待ち営業をする際に重要になってくるのが場所選びです。付け待ちをする場所は基本的に人通りの多い場所が良いとされています。例えば大きな駅やホテル、デパートの近くなどが挙げられます。

人気の場所は同じく付け待ちをしているライバルのタクシーが多いものですが、その分回転率が良いので長蛇の列でもない限りすぐにお客さんを乗せる順番は回ってきます。

また、付け待ちは進行方向も重要になってきます。例えば朝の通勤時間なら都心に向かう人が多く、夕方から夜にかけての帰宅時間は都心から離れる人が多いです。時間によって進行方向を見極め、付け待ち営業を行うと次第に売上も伸びていきます。

行き先営業・流し営業のコツ

タクシードライバーのメインの営業方法となる流しでは、とにかく人通りの多い場所を走ることがポイントです。人が多いとそれだけでタクシーを探しているお客さんに出会える確率が高まります。

また、天候の把握をしておくことも重要です。例えば雨が降り出してきたら人は必然的に屋内へ集まります。すると、傘を持っておらず、駅や施設の軒下などでタクシーを探すお客さんが増えてきます。そうなると一時的にタクシーの需要がぐっと高まります。なので雨が降ってきたら人が集まりそうな場所はあらかじめピックアップしておくと良いでしょう。

他には、スポーツやライブ観戦など大勢の人が一つの場所に集まるイベントがあれば欠かさずチェックしておいてください。イベントが始まる時間と終わる時間に営業をすれば、高確率でお客さんを乗せることができます。

売り上げ目標決めて徹底的にこだわる

モチベーションをアップさせるためにも、一日の売り上げ目標を決めておくことも大切です。売り上げ目標を決めておけば、それに対して「あとどの程度で達成できるのか?」と逆算しながら行動ができるため、効率的です。

売り上げ目標を何も決めずにいると、何も考えずにダラダラとタクシーを走らせてしまう…なんていうことになりかねません。意識の問題なのですが、目標を設定してゴールを目指すだけで一日の売り上げは変わってくるはずです。

ただ、あまりにハードルの高い目標を掲げてしまうと途中で諦めの気持ちが出てきてしまうかもしれないので、達成できそうな現実的な数字を目標にしましょう。

ストレスを抱えながらの仕事は効率がダウンする

何事もそうなのですが、なるべくストレスフリーな状態で営業に向かった方が上手くいきます。睡眠不足や体調不良などの身体的ストレスや、職場での人間関係などの精神的ストレスは仕事に悪い影響を与えてしまいます。

また、そういったストレスというのは、知らず知らずのうちにお客さんに伝わってしまうものです。思考力や集中力の低下が原因で、接客でボロが出てクレームに繋がるということになりかねません。

なので無理な営業は行わず、まずは体調管理を最優先にしましょう。精神的なストレスも、解決できるものは早めに解決をしてください。外部から受けるストレスをなくすことが、結果的に良い営業に繋がります。

タクシーの営業に向いている人や性格とは

最後にタクシーの営業に向いている人の特徴や性格を紹介します。

仕事熱心で真面目な人

タクシードライバーに向いているのは、真面目で仕事に熱中できる人です。こちらはどのような仕事にも共通するかもしれませんが、タクシードライバーは給料が歩合制になるため特に重要です。個人の売り上げは給料だけでなく、会社からの評価にも繋がる大切なものです。

また、タクシーの営業は基本的に自分一人で行います。そのためきちんと自分を律して行動できる人でなければ、売り上げを伸ばすことは難しいです。真面目に仕事と向き合い、タクシードライバーという職業に熱中できる人なら営業も上手く回していけるはずです。

コミュニケーション能力が高い人

タクシードライバーは接客業でもあるため、コミュニケーション能力も大切になってきます。お客さんに対する気配りや気遣いは基本的に必要な能力です。

タクシーには色々な人が乗ってくるものです。なるべく話をせずに済ませたい人や、長距離走行でドライバーと会話をしながら目的地に向かいたい人など、人によって求められる接客態度は異なります。人と関わることが好きな人であれば、相手が何を求めているのかを自然に見分けられると思います。

観察力・分析力が高い人

タクシードライバーとして売り上げを伸ばすためには、お客さんがどの時間帯やどの場所で多くなるのかなど、常に分析をしておく必要があります。そのため観察力や分析力の高さというのは重要な要素になってきます。

もちろんそういった分析力というのは、仕事をしている中で培われていくものです。もともとリサーチや分析をするのが好きな人は、それが大きなアドバンテージになりますので、大事にしてください。

運転が好きな人

タクシードライバーは仕事中は常に車を運転しています。そのためそもそも車の運転をすることが好きな人に向いている仕事です。運転が苦手だったり、怖いと思っていたりする人には少々厳しいかもしれません。

逆に長時間の運転が苦痛にならず、むしろ楽しいと思える人ならタクシードライバーはぴったりの職業です。お客さんによっては思わぬ長距離走行になることもありますが、それも含めて特に問題がなさそうであればタクシードライバーとしての資質は持っていると言っても良いでしょう。

タクシードライバーを目指そうか悩んでいる人は、まずは原点に立って「運転が好きかどうか?」を考えてみると良いかもしれません。

【まとめ】タクシーの営業を上手く回すためにはノウハウを覚えよう!

タクシーの営業を上手く回すためには、ただ漠然と一日を過ごすのではなく、ノウハウを覚えて効率的に動くことが重要です。今回紹介した「付け待ち」「流し」「配車」の3つの営業方法それぞれの特徴を上手く活かし、一日の中に無駄なく組み込めるようにしていきましょう。実際にノウハウを意識して営業をしていると、だんだん効率の良い方法が見えてきます。

タクシー会社の多くは給与形態に歩合制を取り入れています。自分の努力次第で給料は大きく変わるのです。努力の結果が数字として表れるとやっぱり嬉しいものですよね。ぜひタクシーの営業を上手く回してたくさん稼いでください。

この記事のまとめ

☑タクシーの主な営業方法は、付け待ち・流し・配車の3つ
☑タクシーの営業は人通りの多い場所で行うのが良い
☑天候やイベント情報などのチェックも欠かさずに行う
☑真面目で運転が好きな人や分析が好きな人がタクシードライバーに向いている
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