タクシーは雨の日が稼げるって本当?売上への影響や運転時の注意点まで徹底解説

投稿日:2020年9月1日 | 最終更新日:2020年9月1日

タクシー運転手は自分自身の売上によって給料が変動するので、1日あたりの売上金額が非常に重要です。タクシーは季節や時間帯、天候などによって需要が上下するため、タクシー運転手はその日の流れを読んで臨機応変に営業方法を変えていかなくてはいけません。

今回の記事では、タクシー運転手にとって大きなチャンスとなる雨の日の売上の変化について解説をしていきます。雨の日に特に稼ぎやすいスポットや、雨の日の運転で気を付けることなども合わせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑雨とタクシー売上の関係性
☑雨の日の稼ぎ方
☑雨の日の運転で注意すること
☑雨の日に稼げるおすすめスポット

タクシーは雨の日に売上が大きくアップする

大雨が降ったり、急な雨に見舞われたりしたとき、外を歩くのが憂鬱になりタクシーを利用する人の割合が増えます。つまりタクシー運転手にとって雨の日は稼ぎやすい日だということになります。

ここでは雨の日のタクシーの売上への影響について詳しく解説をしていきます。

雨天時の売上への影響は?

晴れている日と比べ、雨天時は基本的にタクシーの利用者が大幅に増加します。特に雨が土砂降りで足元が悪いときや、雨風が吹いており傘を差しても濡れてしまうときなどは「お金が掛かってもいいからタクシーに乗りたい」という人が増えます。

地域や個人によっても売上の増加率は変わってくるのですが、だいたい3割~4割程度は売上アップが見込めると言われています。流し営業でもお客さんを拾いやすくなる上、予約のお客さんも増加するため無線依頼も晴れの日と比べて多くなります。

タクシー運転手にとって雨の日は売上を大幅にアップさせるチャンスです。ただし晴れの日と同じような営業をしていても大きく売上を伸ばすことはできません。雨宿りをしている人がいないか注意深く観察したり、人が多く集まる施設に行ってみたり、雨の日ならではの営業方法を上手く取り入れましょう。

普段とは違う客層からの需要が増える

雨の日は、普段はタクシーを利用しない層からの需要が大きく増えます。例えば大きな荷物を抱えている人や、小さな子供を連れている人などがタクシーを利用する確率が高くなるのです。

しかし、ただ雨が降っているだけで乗車率が簡単に伸びるのかというとそうではありません。天気予報であらかじめ雨だと分かっていれば、普段タクシーを利用しない人は傘を用意しているはずです。タクシーの乗車率がもっとも高くなるのは、天気予報が外れて急な雨が降り出したときです。

そのためタクシー運転手にとって毎日の天気予報チェックは欠かせません。予報が外れて急に雨が降り出したときは、臨機応変に対応して雨の日の営業を始めてみてください。

他にはゲリラ豪雨や雷雨などでもタクシーの乗車率は高くなります。反対に小雨程度であれば大幅な乗車率アップは見込めません。天気予報の当たり外れや、雨の強さなどから乗車率アップが見込めるかどうかを冷静に判断できるようにしましょう。

通勤時間と帰宅時間での稼ぎ方

雨の日にタクシーの需要が高くなる時間帯は、朝の通勤ラッシュと夕方の帰宅ラッシュの時間です。人の多い時間帯はタクシー運転手にとっては稼ぎ時です。

朝の通勤時間であれば、駅や都心に向かう人の割合が高くなります。流し営業でお客さんを探すのであれば、都心に向かってタクシーを走らせるようにしましょう。通勤ラッシュの時間帯はだいたい7時半~9時ごろです。

反対に夕方の帰宅時間であれば、駅やオフィス街から自宅へ向かう人の割合が高くなります。通勤時間と比べて帰宅ラッシュの時間帯は幅が広いのですが、だいたい18時~21時ごろです。雨の日は会社から出てすぐにタクシーの乗る人も増えるため、長距離走行も見込めます。しっかりとお客さんを拾って売上をアップさせましょう。

タクシー運転手が雨の日の運転で気を付けること

タクシー運転手にとって稼ぎ時となる雨の日ですが、運転をする際には細心の注意を払わなければなりません。ここでは雨の日の運転で気を付けなければいけないことを解説していきます。

雨の日は交通事故率が約4倍

タクシー運転手の一番重要な仕事は、お客様を安全に目的地まで送り届けることです。そのため普段から交通事故が起きないように注意して運転をしなければならないのですが、雨の日は特に注意が必要です。

なぜかというと、雨の日は視界が悪く事故が起こりやすくなるからです。雨天時は交通事故率が普段の約4倍になるとされており、慎重な運転を心掛けなければいけません。

タクシー運転手自身が事故に気を付けるのはもちろんなのですが、他の車の注意不足による巻き込み事故にも十分気を付けましょう。売上を伸ばすことは大切ですが、お客様を安全に運ぶことを第一に考えてください。

歩行者との接触事故に気を付ける

雨の日は視界が悪くサイドミラーも見えづらくなるため、歩行者との接触事故が起こりやすくなります。特にお客様を乗せるためにタクシーを歩道に寄せるときなどに事故が起こる確率が高くなるため、その際は歩行者がいないかどうかをよく確認するようにしてください。

また、雨に濡れたくないため歩道から出てタクシーを探している人もいます。そういうお客様は「早くタクシーに乗りたい」と考えているので、ほぼ確実に拾うことができますが、接触事故が起こる原因にもなり得ます。

雨が強く視界が悪いときは、特に注意しながらお客様を乗せるようにしましょう。

タイヤのスリップに要注意

雨天時の事故を避けるために注意しなければならないのがタイヤのスリップです。雨に濡れた道は滑りやすくなっているため、普段と同じ速度で走っていると思いがけずタイヤがスリップしてしまうことがあります。

なので雨の日はなるべく速度を落としながら慎重に運転をするようにしましょう。車間距離も長めに取り、巻き込み事故に遭わないようにも気を付けてください。

速度を落として運転をしていてもタイヤがスリップしてしまうことはあるので、信号待ちや車を停車するときは普段よりも早めにブレーキを踏むようにしてください。急ブレーキや急発進は危険なので禁物です。

視界不良をなるべく防止する

雨の日に交通事故が起きる一番の原因は視界不良です。フロントガラスだけでなく、サイドミラーが濡れて見えづらかったり、窓ガラスが曇って外の様子が分かりにくくなってしまうのは非常に危険です。

まず窓ガラスが曇ってきたら車内のエアコンをつけるなどして、少しでも視界を広く確保できるようにしましょう。窓ガラスは汚れている状態の方が曇りやすいとされているため、普段から綺麗にしておくことも大切です。

窓ガラスだけでなく、ワイパーやタイヤ、車内のメンテナンスは定期的にするようにしましょう。雨の日にどれだけ注意深く運転をしていても、メンテナンスが行き届いていなければ事故に繋がる恐れがあります。急な雨でも対応できるよう、タクシーのメンテナンスは常に心掛けてください。

雨の日に稼げるおすすめのスポットを紹介

晴れの日と雨の人では稼げる場所や時間帯に違いが出ます。雨天時は普段と営業エリアを変えることで売上アップにつなげることができます。

ここでは雨の日に稼げるおすすめのスポットを紹介していきます。

帰宅ラッシュ時の駅前

平日で非常に稼ぎやすいとされているのが帰宅ラッシュ時の駅前です。普段は駅から自転車や徒歩で帰宅する人を拾いやすくなるからです。特に天気予報が外れ、夕方から急な雨が降り出したときなどは稼ぎ時になります。

駅前はライバルのタクシーも多くいるのですが、雨の日はそれ以上に需要が大きくなります。そのため駅からお客様を目的地まで運んだ後、また駅に戻ってお客様を見つけるというのを繰り返してみるのもおすすめです。

ただし雨が止んでしまうと客足が途絶えてしまうことがあります。駅との往復をいつまで続けるかは、天候とお客様の入り具合を見ながら判断するようにしてください。

総合病院やショッピングモール

総合病院やショッピングモールなど、人が多く集まりやすい場所も雨の日は狙い目です。

病院から出てくる人は、具合が悪かったり怪我をしていたりなどで雨の中移動するのが困難な人が多いです。ショッピングモール帰りの人は大きな荷物を抱えていたりすることがあります。

こういった「雨の日の移動が不便に感じる人」が集まりやすい場所というのは基本的には乗車率が大幅にアップします。総合病院やショッピングモールは特に人が多いためおすすめです。

日中のオフィス街

平日の日中であればオフィス街での営業がおすすめです。平日のオフィス街は人が集まりやすい場所なので乗車率が自然とアップします。特に雨の日は営業で外に出ているサラリーマンなどが狙い目です。

サラリーマンが仕事で利用するタクシーの利用料金は、基本的には会社の経費で落とせるというパターンが多いです。そのため料金のことを気にせず長距離走行をする人も多いのです。

雨の日のオフィス街は思わぬ長距離走行のお客様を見つけられる可能性が高いので、積極的に営業をしていくのがおすすめです。

歩道には常に注目しておく

特定のスポットで営業をするときだけでなく、雨の日は普段よりも注意深く歩道を観察するようにしてみてください。軒下や歩道などでタクシーを探しているお客様は意外と多いものです。

流し営業をする際にはスピードを落とし、タクシーを探しているお客様が歩道にいないかを常にチェックする癖をつけてください。歩道からお客様を順調に拾いながら営業ができれば乗車率が大きく上がるはずです。

【まとめ】雨の日でもタクシーで稼げるようノウハウを身に着けよう!

タクシーの需要は雨の日に大きく跳ね上がるため、タクシー運転手にとっては稼ぎ時になります。雨の日ならではの稼ぎ方をしっかりと把握し、普段とは営業方法やエリアを変えて確実に売上を伸ばせるようにしましょう。

ただし雨の日は事故が起こりやすい日でもあります。タクシー運転手にとって一番大切なのはお客様を目的地まで安全に送り届けることであり、売上を重視する余り焦って事故を起こしたのでは意味がありません。

お客様の安全確保を第一に考えつつ、慎重に行動しながら売上を伸ばすのがベストです。稼ぎやすいスポットや時間帯を狙いながら着実に売上アップを目指してください。

この記事のまとめ

☑雨の日はタクシーの需要が増えるので稼ぎやすい
☑雨の日は交通事故率が高くなる
☑普段からタクシーのメンテナンスを心掛けて事故を防止しよう
☑雨の日は稼ぎやすいスポットで売上を伸ばそう
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