投稿日:2020年10月2日 | 最終更新日:2020年10月2日
タクシードライバーの求人には「高収入」「未経験OK」「選べる勤務スタイル」といった魅力的な条件が並んでいます。
しかし、タクシードライバーの仕事には「長時間労働で激務」というイメージもあります。
“タクシードライバーに興味があるけど健康面が心配…”と思っている方も多いのではないでしょうか。
せっかくタクシーの仕事を始めても、体を壊してしまっては元も子もありません。
そんなことにならないためにも、タクシードライバーは体調管理が肝心です。
今回はタクシードライバーがいかに体調を気にするべきか、そしてどのような体調管理をしていけばいいかを解説していきます。
この記事を読んだらわかること
☑︎実際にタクシードライバーが体を壊してしまうパターン3つ
☑︎おすすめの体調管理方法
☑︎そもそも体調不良にならないために必要なこと
タクシードライバーは体が資本!
タクシードライバーという仕事は「お客様の命を預かる」という意味で責任のある仕事です。
もし体調管理がうまくいかず、そのせいで事故を起こしてしまったら取り返しがつきません。
つまり事故防止のためにも、体調は万全に整えておく必要があります。
タクシードライバーは体が資本ということを覚えておきましょう。
でもタクシードライバーは不健康になりがち
タクシードライバーの勤務時間は長いと言われていますが、実際にはどうなんでしょうか?
タクシードライバーの勤務形態は以下の3タイプがあります。
- 日勤:日中のみ勤務(一般的には朝7時~夕方16時まで、または朝8時~夕方17時まで)
- 夜勤:夜間のみ勤務(一般的には夕方18時~朝2時まで、もしくは夕方19時~朝3時まで)
- 隔日勤務:1回の乗務で2日分勤務して、翌日休みとなる勤務形態
まとめると、日勤・夜勤は一業務あたり13時間、隔日勤務は一業務あたり21時間程度となります。このうち休憩は日勤・夜勤ともに1時間、隔日勤務は3時間ほどです。
この決まりは「1ヶ月の拘束時間は299時間が限度で、また1日の拘束時間は13時間以内を基本とし、これを延長する場合であっても16時間が限度です。」と定めている厚生労働省の『自動車運転者の労働時間等の改善のための基準』によるものです。
参考:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-12.pdf
このように長い時間狭い車内に座りっぱなしの状態だと、体には負担がかかります。
適度に体を動かさないと血流が滞り、体の凝りや腰痛を引き起こしてしまうでしょう。
さらに夜勤や隔日勤務の場合、長時間運転に加えて食事や睡眠が不規則となります。
どうしてもタクシードライバーは不健康になりがちだといえるわけです。
タクシードライバーによくある体調不良パターン
実際にタクシードライバーにはどのような体調不良パターンがあるのかというと、よくありがちなのは以下の3つです。
- 腰痛
- 生活習慣病(肥満・心臓・血管系)
- 神経症
腰痛
タクシードライバーに最も多い職業病は腰痛です。
勤務中は当然ながら常に座っている状態であり、人が座る姿勢というのは想像以上に腰に負担がかかります。
姿勢が悪ければ※椎間板ヘルニアになってしまうリスクもあるでしょう。
※椎間板ヘルニアとは?
姿勢や動作を支えているのが、背骨の腰の部分である腰椎です。腰椎は5つの椎骨で構成され、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。その椎間板に何らかの原因でひびが入り、椎間板の内部にある髄核というゼリー状の組織が一部飛び出して、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
引用:NHK 健康cn
椎間板ヘルニアになると日常生活にも支障が出てしまうので気をつけなくてはいけません。
生活習慣病(肥満・心臓・血管系)
生活習慣病の原因はその名の通り、不健康な生活習慣の積み重ねです。
タクシードライバーに当てはまる主な原因として、
- 運動不足
- 乱れた食生活
- 睡眠不足
- ストレス
この4つが挙げられます。
運動不足から肥満になり、心臓病や脳血管疾患などにかかる人がとても多いです。
また夜勤のドライバーは生活時間が不規則です。夜遅い時間の食事や睡眠不足は体のリズムを崩してしまいます。
さらに食事は外食中心になりがちなので、栄養バランスが偏り病気リスクが高まってしまうでしょう。
神経症
タクシードライバーの業務はお客様を安全に目的地へお届けすることです。
そのため高い集中力が必要となります。
さらにタクシーは接客業でもあります。狭い車内でマンツーマンの対応が中心となるため気が抜けず、場合によってはストレスになることもあるでしょう。
また会社のノルマや営業成績も焦りや憂鬱の原因になります。
ストレスは放っておくと、うつ・・やさまざまな神経症を引き起こしてしまう可能性があります。
タクシードライバーの体調管理方法
せっかくタクシードライバーとして仕事を始めたのに、いつの間にかたくさんの病気を抱えてしまっていた…というようでは大変ですよね。
ずっと元気に健康で働くための効果的な体調管理方法を紹介します。
定期的な健康診断
基本的なことですが、健康診断は必ず決められた通りに受けるようにしましょう。
タクシードライバーの健康診断は年に2回あります。これは労働安全衛生法の特定業務従事者の健康診断 第四十五条によって、深夜に働く人に対し義務付けているからです。
参考:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0119-4h.pdf
健康的な食生活
栄養バランスが偏らないよう、食事はなるべく野菜の多いものを選びましょう。
外食ではなく手作りのお弁当にすれば、栄養バランスに気をつけられますし何より経済的です。
また、夜勤であっても食事はできるだけ規則的な時間にとりましょう。
不規則な食事が習慣化すると体重が増えるだけではなく、メタボリックシンドロームの原因となります。
高血糖・高血圧・脂質異常症などのリスクも考えられるため、気をつけたいですね。
適度な運動
運動不足を解消をするためには、何か運動をするのがおすすめです。
ジムに通ったりジョギングを始めたり、自分で続けられるものを見つけてください。
なかなか運動ができない方は 勤務中でも意識して体を動かしましょう。
特にストレッチが効果的です。休憩時間は車外に出て、外の空気を吸いながらリラックスしてください。
マッサージ・整体
運動や食事が改善できない方にはマッサージや整体がおすすめです。
マッサージや整体は凝りをほぐしてくれるだけでなく、疲れた体をリフレッシュさせてくれます。
ただ本当に腰痛がひどい人はマッサージや整体が逆効果なこともあります。
体に異変を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。
心身を健康に保つためにも稼げるタクシードライバーになろう
ここまで体調管理の方法について紹介してきました。
しかし食事の改善や運動には精神的な余裕、マッサーや整体を受けるには経済的な余裕が必要です。
そのためにはタクシードライバーとして収入を上げていくことが大切です。
営業のスキルをアップさせ、稼げるタクシードライバーを目指してください。
お金があれば精神的に大きな余裕ができますし、スキルが上がれば営業成績に悩むこともなくなります。
なによりも自分に自信が持てるので、心の病を回避することにつながるでしょう。
当サイトではタクシードライバーとして稼いでいくための方法について幅広く発信しているので、他の記事も読んでぜひ参考にしていただけたらと思います。
【まとめ】体調不良を防いで元気に働こう!
今回はタクシードライバーにとっての体調の大切さや、体調管理方法をお伝えしました。
心も体も健康で長く働いていきたいですよね。この記事を参考にして、ぜひ前向きにタクシードライバーとして活躍してください。
ただ、どんなに自分が頑張っても、勤務先がブラックな会社であれば意味がありません。
もし現在のタクシー会社に明らかな不満を抱えているなら、平均収入や勤務時間などをよく調べ、優良な会社へ転職することも必要かもしれません。
そこを判断するためには、タクシー業界に精通している専門のコンサルタントに話を聞いてみるのも一つの方法です。働きやすく評判の良いタクシー会社や、稼げるエリアの情報などもシェアしているので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
☑︎タクシードライバーによくある体調不良パターンは腰痛・生活習慣病・神経症
☑︎体調管理には健康診断や食生活の改善、運動がおすすめ
☑︎働きやすいタクシー会社に勤めることも大切