タクシー運転手が長続きしない人の特徴とは?退職してしまう人・向いていない人を解説

投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2020年10月29日

皆さんはこれまでに会社を辞めたことがありますか?あるとすれば、どのような理由で退職しましたか?

タクシー運転手の場合、退職していくときの理由には色々なものがあります。
ただ、一つの理由で辞めていくパターンはあまりありません。複数の理由が絡み合って退職にいたるケースが多いといえるでしょう。

今回は、そんなタクシー運転手の退職理由をまとめました。

後半ではタクシー運転手に向いていない人の特徴についても解説しています。
「これからタクシー業界に転職してみよう」という方にとって見逃せない内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑︎タクシー運転手の退職理由あるある7つ
☑︎タクシー運転手が向いていない人の特徴まとめ
☑︎やる気のある人にこそタクシー運転手がおすすめな理由

タクシー運転手の退職理由は?【7選】

さっそく、タクシー運転手の退職理由を紹介します。

先ほども触れましたが、このうちどれか1つの理由で退職していく人はあまりいません。複数の理由が重なったときに「もう続けられない…」と思ってしまうわけです。
そこを踏まえた上で見ていくと参考になるでしょう。

高齢入社ですぐに定年を迎える

「仕事をリタイア(または定年退職)してタクシー運転手になった」というパターンはかなり多いです。

となると、その後働ける年数はそんなに長くありません。
すぐにタクシー会社の定年を迎え、退職となるパターンです。

個人タクシーとして独立する

退職理由の中で唯一ポジティブなのが「個人タクシーとして独立する」というものです。

個人タクシーになるにはさまざまな条件をクリアすることが必要ですが、収入アップや仕事の自由度が飛躍的に上がるなどのメリットがあるので、タクシー運転手をやるならぜひ目指したいキャリアの一つでしょう。

思ったよりも稼げなくて辞める

タクシー運転手は歩合給といって、基本的に売り上げに応じた給料が支払われます。
となると、あまりお客さんを乗せられず「思ったよりも稼げない」となり、辞める人もいます。

接客に消耗して辞めていく

タクシー運転手の仕事は接客業といえますが、クレーム客や酔っ払いのお客さんの対応に疲れてしまって辞めるパターンも多いです。

事故や違反が続いて辞める

車を運転する以上、タクシー運転手に事故や違反はある程度つきものです。
しかし、あまり続いてしまうと免停や免許取り消しとなり、仕事が続けられなくなるタクシー運転手も見かけます。

体力的にきつくて続かなくなる

タクシー運転手はデスクワークではないので、体が資本です。
ただ、体力には人それぞれ個人差があります。体力的にきつくなったり、体を壊してしまって退職せざるを得なくなるパターンもあります。

「思ってたのと違った」パターン

「タクシー運転手は楽に稼げる仕事」と勘違いをして業界に入ってくる方もいらっしゃいます。
しかしそうなると「こんなはずではなかった…」というパターンになり、ネガティブな理由で退職していく運転手も多いです。

タクシー運転手として続かない人の特徴

タクシー運転手として続かない人には、どういった特徴があるのでしょうか。
この仕事が自分に向いているのかどうかを注目しながら、読んでみてください。

「楽に稼げる」と思っている

タクシー運転手は気楽に稼いでいるイメージがあるかもしれません。
しかしタクシー運転手も決して楽ではなく、しっかり稼ぐには努力や苦労がそれなりに伴います。

「運転すればいい」と思っている

タクシー運転手はお客さんを目的地に送り届ける仕事ですが、かといってただ運転だけしていれば良いわけではありません。
タクシーの仕事もれっきとした接客業であり、お客様をもてなす接客スキルが必要となってきます。

コミュニケーションが苦手

タクシーは接客業なのでお客様とのコミュニケーションが大切です。
お客さんが乗車する時、運転中、支払いの時、それぞれのタイミングでお客さんが気持ち良いと感じる対応をしなければいけません。

「人と話したくない」「気配りができない」という人にはあまり向いてないかもしれませんね。

車の運転が嫌い

当然ですが、タクシー運転手は1日中車の運転をする仕事です。
そもそも車の運転が好きでないと続かないでしょう。

車の運転が好きでない人は、自動車そのものに対して愛着も持てません。
タクシーは車体を常に清潔にしておくために洗車が欠かせないのですが、それも苦痛だけのものになってしまいそうです。

自己管理ができない

タクシー運転手は休憩時間や食事のタイミングなどを自由に設定できますが、別の言い方をすれば「全て自分に任されている」ということです。
食事や運動など健康的な生活を維持できる人が望ましく、自己管理が大切といえます。

たとえば睡眠不足は重大な交通事故につながるリスクがあります。休日に羽目を外してお酒を飲みすぎたり、生活が不規則になりがちな人には向いていないでしょう。

さらに、タクシーの仕事は座りっぱなしです。健康的な体型を維持していないと腰を悪くしたり、体を壊してしまって仕事が続けられなくなるケースも多いです。

成果をすぐに求めてしまう

タクシー運転手は地道な勉強と経験を重ねて、効率良い稼ぎ方を身に付けていきます。
つまり稼げるドライバーになるにはある程度の努力と研修期間が必要ということです。

そこで成果を焦ってしまい、すぐに稼げなかったりすると「自分には向いていない!」となって、すぐに辞めてしまう人も多いです。
その結果、転職を繰り返すジョブホッパーになるパターンもよく見かけます。

反省・業務改善が苦手

営業スキルや接客スキルを磨くためには、毎日の業務を振り返って反省・改善していくことが大切です。
反省・改善をしていく中で、お客さんを乗せられる新たなポイントを発見する、お客さんから指名が入るなどの成功体験を得られます。

これはタクシー運転手に限らず、どの仕事でも求められる要素といえるでしょう。

勉強が嫌い

タクシー運転手は常に新しい道を覚えていくことが必要ですし、お客さんとの話題のネタとしてニュースをチェックし社会情勢に詳しくなることも大切です。

しかし、勉強嫌いな人では漫然に仕事を続けてしまいがちです。
結局のところ、あまり稼げずにタクシー運転手を辞めてしまう場合が多いでしょう。.

業界のことを理解し、それでもやる気があるならタクシー運転手はおすすめ

タクシー業界のことについて正しく理解した上で、「それでもやってみたい」というやる気のある人であればタクシー運転手はおすすめの職業です。

まずは業界のことを正しく知ろう

タクシー業界は昔ながらの悪いイメージが先行しているかもしれません。ですが、タクシー業界も待遇が改善したりブラックな企業が淘汰されたりと、変化を続けています。

タクシー業界に入りたいと思っているのであれば、まずはこのあたりについて正しく理解するのがおすすめです。

とはいえ、自分でリサーチできる範囲にはどうしても限界があります。
そこでおすすめなのが、一度「タクシー専門のコンサルタントに話を聞いてみる」ということです。業界の基礎から、普通は耳にできないような裏話まで聞くことができるので、最短でタクシー業界に詳しくなれるでしょう。

稼げるエリアや待遇の良いおすすめのタクシー会社まで紹介してもらえるサービスもあるため、転職に失敗したくない方はぜひ専門コンサルタントの存在を覚えておいてください。

努力次第で誰でも稼げるチャンスがある

タクシー運転手は、未経験で入社しても努力次第で大きく稼げるチャンスがあります。

そのために必要な努力とは、具体的に例をあげれば以下の通りです。

  • 乗車率が上がるポイントをリサーチ
  • どんな職種の人がいつ利用するのかを絞り込み
  • タクシーを利用する人のクセを観察
  • 運転スキルを磨き安全運転を心がける
  • 接客スキルを磨き快適な車内空間を提供する
  • ナビを使わなくても迅速に発車できるよう裏道に精通する

これらを楽しみながらできる人が、コツをつかんで稼げるようになっていくはずです。

プライベートの時間も確保しやすい

タクシー運転手の勤務形態には「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の3種類があります。
勤務時間は以下の通りです。

  • 昼日勤、夜日勤・・・1日6時間から8時間程度
  • 隔日勤務・・・1回の勤務で19時間~21時間程度(休憩3時間を含む)

日勤なら週休2日のシフト制になり、一般的なペースで働けます。タクシー運転手は締め切りに追われる仕事ではないため、残業も比較的少ない業界です。

隔日勤務なら月の半分はお休みです。趣味や家族の時間などプライベートの時間を確保しやすいでしょう。

どの勤務形態を選ぶのかは自由なので、自分で自由時間をスケジューリング可能です。ワークライフバランスを重視する人にはおすすめの職業といえます。

勤めるタクシー会社は厳選しよう

充実したタクシードライバー人生を歩むためには、勤めるタクシー会社が大切になってきます。
ここからは会社選びのポイントを見ていきましょう。

給料や福利厚生など待遇面が違う

給料や福利厚生の内容はタクシー会社によってさまざまです。

給料に関しては、基本給や歩合率ができるだけ高い会社がおすすめなのは言うまでもありません。

福利厚生のチェックにおいて特に押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 社会保険や労働保険が完備されているか
  • 普通第二種運転免許取得の補助制度があるか
  • 研修期間の給料保証制度の有無

その他にも、会社独自の福利厚生があります。

タクシー会社独自の福利厚生
  • 研修手当(資格取得の費用補助など)
  • 社内表彰制度
  • キャリアアップ制度
  • 各種補助金制度
  • 慶弔見舞金
  • 社宅や寮、家賃補助
  • 社員食堂
  • 保養所、休養施設の優先利用
  • クラブ活動
  • 健康診断

このように少しでも給料の高い会社、福利厚生が充実している会社を選びましょう。

離職率の低いタクシー会社を選ぼう

離職率が低く、社員が長く定着する会社には以下のような特徴があります。

  • ルールが少なく運転手の采配に任せてくれる
  • 高齢男性のイメージを払拭し、女性・若者・外国人を採用している
  • 介護タクシーや観光タクシーなど、乗客目線の工夫をしている
  • 地域に根ざし、地元の住民に愛されている

雰囲気がよく勢いのあるタクシー会社を選んだ方が、より働きやすい環境を得られるでしょう。

不安な場合はプロに相談すべき

会社選びが不安な場合はタクシー業界専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
条件の良い会社を探してもらえるのはもちろん、あなたのライフスタイルに合った働き方を提案してもらえます。

コンサルタントはタクシー運転手経験者、もしくは現役ドライバーであることがほとんどです。
タクシー運転手として稼ぐためのアドバイスやサポート体制も整っているため、就職後のステップアップにも役立つでしょう。

【まとめ】退職理由を知って自分のキャリアにうまくつなげよう

今回はタクシー運転手の退職理由について詳しく解説しました。

タクシー運転手は体力的にキツいし、簡単な仕事ではありません。
しかし、稼げる人にとってはチャンスの多い職業です。「身に付けたスキルの分だけ給料として返ってくる」という点が魅力なので、やる気のある人はぜひチャレンジしてみてください。

この記事のまとめ

☑︎「タクシーは楽な仕事」と思っているとなかなか続かない
☑︎タクシー運転手には努力も必要だが、やればやっただけ返ってくる仕事
☑︎業界に興味があるけど不安な人は専門コンサルタントに話を聞いてみよう
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