タクシー運転手が道を知らない?どうすればいいの?焦らないための初心者対応策

投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2020年10月29日

タクシーに乗車したときに良くあるトラブルの一つに、タクシー運転手が目的地までへの道を知らないというものがあります。タクシー運転手が道を知らなければ、お客様からしたら「目的地まで無事に辿り着けるのか」と不安になってしまうものです。

そこで今回の記事では、タクシー運転手が道を知らないときの対処法についてを主に解説していきます。また、タクシー運転手向けにお客様から指定された場所までの道が分からなかったときの対処法も合わせて紹介しているので、参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

☑タクシーに乗車したときに道が分からない3パターン
☑タクシー運転手向けの道が分からないときの対処法
☑地理が分からなかくてもタクシー運転手になれるのか?

タクシーで道が分からないパターンとは?

では、タクシーに乗車した時に道が分からないパターンとはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは3つのパターンとそれぞれの対処法について解説をしていきます。

運転手が知らないパターン

まず1つ目はタクシー運転手が道を知らないパターンです。タクシー運転手は、最短ルートでお客様を運送する責務があるため、営業エリア内の道を知らないということは基本的にはありません。しかし、新人のドライバーなどで地理を把握していないことが稀にあります。

また、長距離走行などで目的地が営業エリア内から外れる場合にも、タクシー運転手が道を知らないという事態が発生することがあります。

お客様自身が大体の道を把握しているのであれば、運転手に道を聞かれたときは教えてあげると運送がスムーズになります。

お客さんが知らないパターン

2つ目は乗車したお客様が道を知らないパターンです。初めて行く場所や、長距離走行で県外に出る場合など、お客様自身が目的地までの道を知らないというのは決して珍しいことではありません。 むしろ、道が分からないからこそタクシーを利用するという人もいます。

お客様自身が道を知らない場合は、住所が分かるのであれば住所を、目的地に名称があるのならその名称を運転手に伝えればたいていは問題なく運送が可能です。

タクシー運転手が走っている道が合っているのか不安な人は、スマホの地図アプリなどを開いて目的地までのルートを検索し、きちんと目的地に向かってタクシーが走っているのかを確認すると安心できます。

両方知らないパターン

3つ目はタクシー運転手もお客様も道を知らないというパターンです。先述したようにタクシー運転手が道を知らないケースはほとんどないのですが、地理に詳しくないドライバーも中には存在します。そのため、運転手もお客様も道が分からないというパターンが発生することがあるのです。

どちらとも道が分からないときは、スマホで目的地までの道順を検索するのが一番早いです。だいたいの住所や方角が分かればそれで理解してくれる運転手もいますので、多少の手間は掛かりますが調べるのが一番安心です。

【タクシー運転手向け】道が分からないときの対処法

タクシー運転手の仕事をしていれば自然と地理を把握できていくものですが、お客様から言われた目的地までの道が分からないこともあります。

そんなときに焦らないために、タクシー運転手に向けて道が分からないときの対処法を解説していきます。

タクシーを走らせる前に道を確認する

お客様から伝えられた目的地の場所が分からないときや、いまいちピンと来ないときは、タクシーを走らせる前にまず道の確認をするようにしてください。道が分からないのにタクシーを走らせると迷ってしまう可能性があります。

無駄にメーターを回すことでクレームにつながる恐れがあるため、タクシーの発進は道を把握してからにしましょう。トラブルは未然に防ぐことが大切です。

ただ、場所によってはタクシーを停車できない場合もあり、すぐに走らせなければならない状況も出てきます。そんなときは、せめて進行方向が合っているかの確認をするか、どこか近くで駐車できそうな場所を探してからきちんと道を確認するなどで対処しましょう。

カーナビで道を検索する

では、目的地までの道順が分からないときは一体どのように道を確認すれば良いのかというと、基本的にはカーナビで検索をするのが一番確実です。最近のタクシー会社はほとんどのタクシーにカーナビを搭載しており、使い方も研修などで説明を受けます。

道が不安なときは、まずはお客様から伝えられた目的地の住所や名称をカーナビに入力し、検索をしましょう。目的地までのルートがきちんと出てくれば、後は案内通りにタクシーを走らせるだけで問題ありません。

ただし入力間違いや聞き間違いなどのミスが発生する可能性はあるため、カーナビでルートを検索した後、お客様に目的地が合っているかの確認をしてもらうと安心です。

スマホで道を検索する

もし、タクシーにカーナビが搭載されていない場合や、カーナビで検索をしてもルートが出てこなかった場合は、スマートフォンの地図アプリで道を検索してください。端末にもよりますが、スマホには標準で地図アプリがインスト―ルされていることが多いです。

普段地図アプリを使う習慣がない人は、あらかじめアプリの操作方法に慣れておくといざというときに焦らずに対処できます。車と徒歩とでは違うルートが出てくるので、その辺りも気を付けて検索をしましょう。

地図アプリを利用してタクシーを走らせる場合、スマホを見ながら運転をすることはできないので、お客様に断りを入れてから音声案内機能を使ってください。地図アプリを利用する機会が多いときは、スマホスタンドを用意しておくと便利です。

お客さんに道を聞く

カーナビでの検索ができず、また、スマホアプリでの検索に不安があるときは、最終手段としてお客様に直接道を聞いてください。道に迷ってしまうよりは、お客様に道の確認をした方が安全ですし、トラブルを起こす確率を低くすることができます。

しかし、直接道を聞いてしまうと、お客様に不安を与えてしまう可能性があります。そのため、道を尋ねるときはいつも以上に丁寧な接客対応を心掛けるようにしてください。

道が分からなくても対処法さえ間違えなければトラブルを防ぐことは可能です。ただ、そもそも道が分からないという事態にならないことが一番の対処法でもありますので、主要な道路や観光名所、商業施設、公的機関などはしっかり把握しておくことをおすすめします。

地理が分からなくてもタクシー運転手になれる?

道が分からない場合の対処法を紹介させてもらいましたが、地理を苦手な人はタクシー運転手になれないのかというと、実はそんなことはありません。その理由を解説していきます。

最初から道が分かる人は少ない

タクシー運転手は地理に強いイメージがありますが、誰もが最初から地理をしっかり把握しているわけではありません。むしろ新人のタクシー運転手の大半は、細かい地理までは把握していないことが多いです。土地勘の強い地元で就職した場合など例外はありますが、そういう人は稀なものです。

道は分からなければ覚えればいいため、タクシー運転手への転職は道を知らなくても十分に可能です。タクシー運転手は基本的に一人で仕事を回すので、お客様が乗車していない時間などを利用しながら道を覚えることができます。

地理試験や地理講習がある

東京、神奈川、大阪など、道が複雑な都心では、タクシー運転手の仕事を始める前に地理試験を受験して合格することが必須となっています。地理試験は、道路の名前や地名、駅の場所、観光名所の名前などが出題されるペーパー式のテストです。

地理試験に合格するまでのサポートはタクシー会社がしてくれます。地理講習も実施されるので、地理の勉強になります。

なお、地理試験の合格率は50%前後となっており1回の受験で合格することは難しいと言われています。タクシー会社側も、1回で新人ドライバーが合格するとは思っていないので基本的には複数回受験をすることになります。そのため、不合格でも落ち込まず、むしろ勉強するチャンスだと思って諦めずにチャレンジしてください。

教育や研修がある

タクシー会社に入社した後、現場に出る前に1ヶ月ほどの研修期間が設けられています。その研修期間中に地理試験の受験や地理の講習などを受け、タクシー運転手の仕事を始める準備をしていきます。研修の内容は、接客や法令に関すること、資格取得の対策、ロールプレイングなど多岐に渡ります。

研修が一通り終わり、営業所に配属された後は、実際に現場に出て実地研修を行います。現場での実地研修の際には、基本的にベテランドライバーが助手席に乗車してくれます。

会社にもよりますが、実地研修は2~3回ほどです。研修では道を覚えるチャンスなので、ベテランドライバーに色々と聞きながら主要な道路や名称などを少しずつ覚えていきましょう。

会社選びが大切

タクシー運転手の研修期間について説明をしましたが、教育や研修、資格取得のサポート制度などは会社によって大きく異なります。会社によっては教育制度があまり整っておらず、よく分からないまま現場に出されてしまう…ということにもなりかねません。

そのため、タクシー運転手に転職をする際には会社選びを重要視するようにしてください。教育制度が充実している会社なら、地理が分からなくても研修期間中に基礎を学ぶことができるので安心できます。

未経験からの転職でタクシー運転手を目指している人は、教育や研修制度がきちんと整っているかをしっかり確認するようにしましょう。

【まとめ】地理が分かるタクシー運転手を目指そう

タクシー運転手の仕事をしていると道が分からないことも時にはあるものです。そんなときは今回紹介した対処法を上手く使い、冷静に対応してください。焦って道を間違えてしまうなどのトラブルは回避できるようにしておきましょう。

タクシー運転手の仕事を上手く回すためには、主要な道や名称をしっかりと把握し地理を覚えるのが初めの一歩です。新人の間は地理を覚える余裕も少ないかもしれませんが、毎日仕事をこなしているうちにだんだんと道が分かるようになっていきます。

ぜひ地理に強いベテランのタクシー運転手を目指して頑張ってください。

この記事のまとめ

☑道が分からないときは発進前に確認をしてトラブルを回避する
☑カーナビやスマホなどで道を検索する
☑地理を把握していなくてもタクシー運転手への転職は可能
☑教育・研修制度が充実している会社へ入社すると安心
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