投稿日:2020年10月2日 | 最終更新日:2023年2月1日
あなたはタクシー業界に興味がありつつも、「タクシードライバーは底辺の職業かもしれない」ということが引っかかっているのではないでしょうか?
たしかに一般的には、タクシー運転手はどことなく悪いイメージがあるかもしれません。
ですが、それも一昔前の話といえるでしょう。
この記事ではタクシー運転手の仕事に悪いイメージが付きまとっている理由と、現在はそのイメージが過去のものであるということについて解説していきます。
記事としてではなく、現役ドライバーの生の声を聴きたいという方は以下から
現役ドライバーのリアルな声をお伝えいたします。
タクシードライバーは底辺?驚きの月収額
実は2022年11月に東京特別区、ついで12月に名古屋交通圏で料金改定が行われ、それに伴いタクシー運転手の賃金も上昇。会社によっては社員の3~40%の社員が月収60万円に到達している会社もありますし、個人単位で言えば年収1000万越えも射程圏内に入ってる運転手も何人も存在します。但し、この記事作成してる段階では料金改定してから1年経過してないので話が飛躍しすぎているかもしれませんね・・・
また、百歩譲って給料がよかったとしても割に合わないのではと感じる方もおられるかもしれません。
この記事ではタクシー業界を目指す方にそういった不安が少しでも解消できればと思いますので、ぜひ最後まで読んで欲しい記事となっているので、参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
☑︎タクシー運転手の仕事が低く見られがちな理由
☑︎タクシー運転手としてのやりがいとは?
☑︎充実したタクシー人生を送るには勤める会社が大切
タクシー運転手が底辺の職業ではない理由
まず最初にお伝えしておきたいのが、タクシー運転手は決して底辺の仕事ではないということです。
ここではその理由について詳しく解説していきます。
やる気がある若者や女性ドライバーも増えている
「タクシー運転手は男性の職業」というイメージが強いかもしれません。さらに年齢的にも中年以降の方が多いという認識なのではないでしょうか。
しかし現在では若くてやる気のある新卒者の採用が増えています。
画像引用:http://www.taxi-tokyo.or.jp/datalibrary/pdf/hakusyo2016/hakusyo2016_2122.pdf
そして女性のタクシー運転手については、平成20年を境に減少傾向にあったものの、24年以降からはまた徐々にその数が増えつつあります。
画像引用:http://www.taxi-tokyo.or.jp/datalibrary/pdf/hakusyo2016/hakusyo2016_2122.pdf
つまり、タクシー業界は全体的に世代交代の時期を迎えています。
徐々にではありますが、フレッシュな業界に変わっていくはずです。
実は稼げる職業
「タクシー運転手は稼げない職業」というネガティブなイメージもあるかと思います。
たしかにタクシー運転手の平均月収は19万円程度と言われており、あまり高くはありません。
しかしこれは理由があり、タクシー運転手が稼げるのは東京や大阪など都心部に限られるためです。地方都市ではなかなか大きくは稼げないので、平均してしまうと低い収入になってしまうわけです。
また、定年退職後にのんびりと仕事に取り組む高齢ドライバーの存在や、あまりやる気のないタクシー運転手が一定数いることも原因となっています。
実際には、都心部のタクシードライバーは年収450万円程度が平均的な収入となっています。
それだけでなく、稼ぐドライバーは月に100万円以上の収入があります。つまりタクシー運転手の仕事は一般的なサラリーマンよりもはるかに多く稼げる可能性を秘めているわけですね。
また冒頭でもお伝えした通り、東京をはじめに料金改定が行われ、それにより運転手の賃金も上昇しております。
この記事作成時点(2023年1月29日)で東京多摩地区、神奈川、大阪でも料金改定が行われる予定とのことです。
働き方は自由に選べる
「タクシー運転手は長時間労働なのでは・・」
これもよく見られる世間のイメージでしょう。
実際はどうなのか?というと、タクシー運転手のシフトには3種類あります。
- 日勤
- 夜勤
- 隔日勤務
- 2車3人制
このうち、日勤と夜勤はごく一般的な勤務時間(1日9時間ほどの拘束時間)となっています。
では隔日勤務はというと、簡単にいえば日勤+夜勤という内容です。
たとえば朝7時に出て深夜3時に戻ってくる(20時間拘束)勤務体系となるので、ここだけを見ると完全にブラックな働き方のように見えてしまいますね。
ですが実際には月の半分が休日となっています。要するに1日まとめて働いて次の日は休み、というサイクルの繰り返しになっているわけです。
2車3人制というのは東京以外のエリアに多い働き方です。2日働いて3日目が休みという勤務形態。1日の時間は12時間~15時間、月間でも15日~20日と1日単位、月単位で幅があるので、月によって働き方をプライベートを考慮しながら調整していくことが出来るのも特徴です。
タクシーはそれぞれの勤務体系に慣れてしまえば、仕事以外の時間をじゅうぶんに確保できます。
意外にもプライベートが充実できるメリットがあるので、タクシー運転手は働き方を選べる職業と言えます。
最近では立場が見直されてきている
タクシー運転手がどことなく底辺の職業に見えてしまっていた最大の原因は、
「お客さんをただ運ぶだけの仕事」
「車の運転さえできれば誰にでもできる仕事」
と思われていることかもしれません。
しかし現在のタクシー業界にはさらにクオリティの高いサービスが求められています。
たとえばレベルの高い接客、つまり「おもてなし」です。
お客さんに満足度の高いホスピタリティを提供し、信頼を得ていくのがこれからのタクシー運転手のあるべき姿です。
さらには観光タクシーやバイリンガルタクシー、キッズタクシーなど専門性の高いタクシー運転手の仕事も増えてきているのが現状です。
配車アプリの発達など新しいテクノロジーも入ってきており、タクシーはよりスマートな印象になってきている面もあります。
これらのことから、最近ではタクシー運転手の立場も見直されてきているわけですね。
そもそもなぜタクシー運転手は底辺だと思われているのか
ここまでで、タクシー運転手は底辺の職業ではないということがお分かりいただけたはずです。
しかし、タクシー運転手にはなぜこうも悪いイメージが根強く残っているのか、その理由が気になりますよね。
ここではタクシー運転手が底辺だと思われている原因について解説していきます。
社会不適合者か行き着く先?
事実として「会社をリストラされたことがきっかけでタクシー運転手を始めた」というパターンの方は多いです。
会社での人間関係に疲れて、個人プレーのできるタクシー運転手の仕事についている方も多いでしょう。
こういった側面だけを見てみると、タクシー運転手が社会不適合者の集まりのように見えても仕方がありません。
収入が低い?
タクシー運転手はやっぱり稼げない、というのが社会的な認識だと思います。
それは、タクシー運転手の給料体系が歩合制であり、売り上げの悪い運転手はまともな給料をもらえないということが関係しているはずです。
一般的なサラリーマンや公務員なら、少しくらい仕事で手を抜いたとしても毎月同じ給料が入ってきます。
それを考えると、タクシー運転手は少々厳しい世界のように見えてしまうかもしれません。
社会マナーが悪い?
中には接客態度がなっていないタクシー運転手がいます。さらに、仲間内で立ち話をしつつ路上喫煙するタクシー運転手の姿もよく見かけますよね。
さらには運転のプロでありながら、実際は強引な運転をしていたり「ゆずり精神」に欠けていたりと、マナーが悪い場合もあります。
こういった世間的には褒められない行動をするタクシー運転手も一定数います。
しかし、それらはほんの一部のタクシー運転手
上記で紹介した例は事実であるものの、全てのタクシー運転手が該当するわけではありません。
むしろ、ほんの一部のタクシー運転手の軽率な行動によって業界全体が悪いイメージになっているといってもいいでしょう。
その悪いイメージを払拭するためにも、若手のドライバーには期待がかかっています。
タクシーの仕事は、むしろ誇れる【SNSの口コミを集めてみた】
タクシー運転手の仕事は底辺どころか、むしろ人に感謝されるすばらしい仕事になり得ます。
ここでは、タクシーに対する世間の声を一部抜粋しました。
気持ちいい接客に感動した!
#タクシーありがとう な事例もたくさんあります。
タクシーで待ち合わせ場所(屋外)についたら土砂降り☔️車を降りて傘をさして数分待っていたら、運転手さんが「雨すごいから車内にどうぞ」と言って車内に居させてくれました。メーター回してくださいと言っても「いいんですよ☺️」と笑ってくれました
— etsuko (@etsuko_tani) August 3, 2020
娘を連れてタクシーで通院してた時、「風邪ですか?」と心配してくれて「あ💦ちょっと遊具から落ちて怪我をしてしまって…😔」と答えたら「僕も僕の息子もたくさん頭打って生傷作ってましたよ❗️親が見てても子供は怪我するもんですからね〜」と励ましてくれた。#タクシーありがとう
— etsuko (@etsuko_tani) August 3, 2020
タクシーのおかげで助かった!
タクシーのありがたさよ(`;ω;´)
今日は午前中だけ事務作業の為に出社してて、お昼に炎天下の中帰るのがしんどかったからタクシーで帰ったらなんと快適なことか。・゚・(ノД`)・゚・。#タクシー#タクシーありがとう#炎天下— ネク (@neku201807) June 15, 2020
タクシーのありがたさよ(`;ω;´)
今日は午前中だけ事務作業の為に出社してて、お昼に炎天下の中帰るのがしんどかったからタクシーで帰ったらなんと快適なことか。・゚・(ノД`)・゚・。#タクシー#タクシーありがとう#炎天下— ネク (@neku201807) June 15, 2020
タクシーに感謝!
夜行バスの集合場所を完全に勘違いしてて、急遽タクシー乗ったけど運転手さんが「1メーターやしタダでいいよ」って言ってくださって…
結局間に合わんくて本当に絶望したけど、次の便が奇跡的に1席残ってたおかげで無事に帰れる(;_;)
運転手さん、受付のお姉さん、本当にありがとうございます…
— おにぎり (@ongr_oishi) September 15, 2020
帰宅して、風呂った。ぷしゅ。
明日は早いので、タクシーを使って帰ってきた。(いつもか?)
今日は、特にタクシーの有り難さを感じた。
電車とバスで帰ったら、今頃帰宅だもんね。 #タクシーありがとう #タクシー利用で時間を買う— たわ (@tawawan21) November 23, 2018
こんな台風の中仕事して、無事に旦那が帰宅できたのはタクシーのおかげ。
タクシーありがとう。
運転手さんにも家族がいる、家族が心配してる。
運転手さん達も無事に帰宅できますように。#タクシーありがとう— うの (@r312m823k218) October 12, 2019
タクシー運転手はやりがいを感じやすい仕事
タクシー運転手は感謝されるだけでなく、自分自身がやりがいを感じられやすい仕事といえます。
具体的にどういうことなのか、詳しく紹介していきます。
「選ばれる」タクシー運転手になる
タクシー運転手は基本的にタクシー会社の一員として乗務していますが、会社の看板を背負うというよりも「個人」として見られています。
素晴らしい接客をしたら、あなた自身がお客さんに気に入ってもらえます。指名をもらえるようになった時の嬉しさは何にも代えがたいものがあるでしょう。
もちろんクレームを受ける時もあなた個人として受け止めることになりますが、クレームは考えようによってはお客さんからのオーダーであり激励です。基本的には勉強になることが多いため、個人としての成長も期待できます。
将来のキャリアも伸び代がある
タクシー運転手の世界は、普通の会社員のような「出世」という概念が薄いです。
とはいえ先のキャリアがないわけではなく、乗務員を続けていればゆくゆくは個人タクシー運転手やハイヤー運転手という道もあります。
キャリアアップに伴って収入もアップする可能性が高いので、長くモチベーションを保ちやすい職業ともいえるでしょう。
タクシー運転手のキャリアアッププランについて詳しくは以下の記事で解説しています。
新しい人材は歓迎される
タクシー業界は常に人手不足の状況が続いており、「運転手になりたい」というだけで基本的に歓迎されます。
それが20〜40代ほどの若手であればなおさら大歓迎ということになるでしょう。
もしもあなたがタクシー業界に興味を持っているなら、ぜひ「自分が業界の底辺イメージを変えてやる!」くらいの意気込みで、前向きにチャレンジしてください。
タクシー運転手の仕事には努力次第でいかなる可能性もあります。人生を充実させるためにもおすすめの職業なので、一度本気で検討してみてはいかがでしょうか。
売上だけではなく接客でも評価される
この5年の間で、タクシー会社によっては接客に関してお客様からお褒めの言葉を頂いたら加点方式にし、賞与に還元されるという会社も出てきています。
今は会社単体での取り組みですが、この制度が業界全体として飛び火していけば利用者としては接客での満足度上昇になる。運転手目線では接客が賞与という形で評価されるという相乗効果が生れていく可能性がありますね。
【まとめ】タクシー業界に興味があるならプロに話を聞いてみよう
今回は「タクシー運転手は底辺の職業なのか?」という疑問に対して徹底的に解説してきました。
一般的にはまだ悪いイメージが根強いかもしれませんが、それも徐々に変わってきています。
これからのタクシー業界を明るくしていくためにも、ぜひやる気のある方はチャレンジしてみてください。
ちなみにタクシー業界への就職・転職を考えているなら専門のコンサルタントに話を聞いてみるといいでしょう。
稼げるエリアや評判の良いタクシー会社、福利厚生の詳しい内容などについて色々と相談できるので、検討中の方はぜひ活用してください。
この記事のまとめ
☑︎タクシー業界の悪いイメージはほんの一部の運転手による軽率な行動が原因
☑︎タクシー運転手は人に感謝される仕事
☑︎タクシー業界に興味があるなら専門コンサルタントに話を聞いてみよう