投稿日:2020年10月2日 | 最終更新日:2020年10月2日
タクシー運転手はスキルをつければ大きく稼げる仕事ですが、最初はやはり給料のことが心配なもの。
そんな時、住み込みで働けるなら生活費の心配が少なくて済みます。
家賃を節約することで安心して仕事に集中できるため、タクシー会社に勤めるなら住み込みありの会社がおすすめです。
今回は住み込みで働けるタクシー会社について解説します。
この記事を読むことで、住まいに関するタクシー会社の福利厚生についても詳しく理解できるので、ぜひ最後まで参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
☑︎タクシー会社の住み込みタイプの種類
☑︎住み込みで働くために必要な条件
☑︎住み込みありのタクシー会社の見つけ方
住み込みで働けるタクシー会社は多い
タクシー会社は住み込みの制度を取り入れているところが多いです。
社員の家賃負担を減らすことで働きやすさを確保し、離職率を下げようという狙いがあります。
タクシー運転手は本人の努力次第で大きく稼げる仕事ですが、とはいえ稼ぐためのコツが身に付くまでの間はどうしても低収入になりがちです。
そんな見習い期間でも、住み込みで働いていれば社員は安心して生活できます。結果的に長く勤めてもらえるので、住み込み制度は社員にとってもタクシー会社にとってもメリットのある制度となっています。
もちろんすべてのタクシー会社が必ず取り入れているわけではありませんが、比較的大手のタクシー会社であればほとんどが住み込み制度ありといっていいでしょう。
タクシー会社の住み込みタイプには2種類ある
一口に「住み込み」といっても、そのタイプには2種類あります。
- 会社が敷地内に所有しているタイプ
- 民間の物件を借り上げるタイプ
この2つについて詳しく掘り下げて解説します。
会社が敷地内に所有しているタイプ
まずはタクシー会社の敷地内に居住棟を建設している「寮タイプ」についてです。
家族用の部屋よりは独身寮というイメージになります。
当然のことながら職場の敷地内に住むことになるので、通勤時間ゼロというところが最大のメリットとなります。
また、東京都内であっても家賃が5万円以内 という場合が多く、格安の家賃で住めるのも特徴です。
ただ、トイレやお風呂は共同という可能性があり、建物自体も古い場合があります。
あまりお洒落で快適とはいえないかもしれませんが、住むところにそこまでこだわりが強くない方にはおすすめといえるでしょう。
民間の物件を借り上げるタイプ
一般のアパート・マンションを借り上げ、社員へ住まいとして提供している場合があります。いわゆる「社宅」と呼ばれるのがこのタイプです。
会社によっては複数の物件を借りていることもあり、空きさえあれば入社時に好きなところを選べる可能性もあるでしょう。
家賃は少し高いかもしれませんが、とはいえ平均的な家賃相場よりは格段に安く住むことができます。
民間の物件なので管理が行き届いており、きれいで住みやすいのもメリットです。
さらに、プライベート空間を確保できるので若い方や女性にも嬉しい制度といえます。
こちらは独身寮よりも世帯向けの物件が多い傾向にあります。
タクシー会社の住み込み条件は?
当然のことですが、寮や社宅の部屋数には限度があります。
なので社員になれば誰でも必ず入居できるわけではありませんし、いったん入居できたら退職までそこに住み続けられるわけでもありません。
住み込みで働くには一定の条件を満たす必要があることを覚えておきましょう。
具体的な条件はタクシー会社が提示する内容によりますが、一般的なポイントとしては
- 現在空き部屋があるか
- 家族持ちか独身か
- 入居してから何年住んでいるか
といった観点があります。
ちなみに、ペットは修繕費用がかかるため社宅や寮では原則不可と思っておいた方がいいでしょう。
入居のタイミングとしては、内定をもらったら入れる場合もありますし、正式に入社してからという場合もあります。
住み込みできなくても「家賃補助」がある
寮や社宅を用意していないタクシー会社もありますが、だからといって就職・転職先から外してしまうのはまだ早いです。
福利厚生の1つとして「家賃補助」を提供している場合があるので、ここは忘れずにチェックしておきましょう。
家賃補助とはその名の通り、社員が住む賃貸物件の家賃を会社側がいくらか負担してくれる制度のことです。
社員は完全に好きな場所を選べるのと、ご近所さんが同僚や先輩でないところも気楽で住みやすいかもしれません。
都心部の家賃は高騰している
東京や大阪といった都心部のタクシー会社は家賃補助の制度を取り入れている場合が多いです。
というのも、都心部は家賃が高騰しています。アパートやマンションを一棟丸ごと借り上げるとかなりの金額になりますし、空き部屋ができた際にはその分がムダになってしまいます。
その点、家賃補助であれば抱える社員の数しか負担が発生しません。
持ち家を持っている社員に対しては補助を支払う必要もないため、家賃補助という制度はタクシー会社側としても効率が良いのです。
多くのタクシー会社が取り入れている福利厚生を紹介
「家賃補助は福利厚生の1つ」とお伝えしましたが、タクシー会社が取り入れている一般的な福利厚生について簡単に紹介します。
まずは各種保険です。社会保険や労災保険、雇用保険は当然ありますが、タクシードライバーに必須の車両保険についても会社負担となる場合が多いです。
また、第二種自動車運転免許の取得費用や地理試験の受験料も福利厚生の対象となっていることが多いです。現時点で免許を持っていなくても、条件とやる気さえ揃っていればタクシードライバーとして採用してもらえるでしょう。
その他、保養所を利用できたり、結婚や出産などの祝い金、スポーツクラブなど施設使用料の各種割引といった福利厚生もよく見られます。このあたりはタクシー会社によって内容が違っているため、転職先の検討材料としてみるのもいいでしょう。
タクシー会社の福利厚生についてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。
⇨【寮完備】タクシー会社が用意している福利厚生にはどんなものがある?詳しく解説してみた【保証給】
「住み込みあり」のタクシー会社を見つけるには?
ここまでタクシー会社の住み込み制度についてお伝えしてきました。
ですが「どうやって住み込み制度ありのタクシー会社を探せば良いのか?」という疑問もあるかと思います。
そこでここからは、上手なタクシー会社の探し方についてお伝えしていきます。
結論:求人情報に書かれている
ごく普通の方法となりますが、求人情報をしっかり見ていくと「社宅あり」「家賃補助あり」といった形で記載されています。
ここをチェックしつつ、自分が求める条件に合ったタクシー会社を一つひとつ選んでいくと良いでしょう。
ただ、タクシー会社の中にはいわゆる「ブラック企業」のような働き方になってしまう会社もわずかながら存在します。
求人情報を読んだだけでは、なかなかこの判断をするのは難しいかもしれません。
専門のコンサルタントに相談する
そこで頼りになるのが「タクシー業界専門のコンサルタント」です。
タクシー業界のことを知り尽くしており、働きやすく離職率の低い優良企業を紹介してもらえるので転職に失敗するリスクは格段に減らせるでしょう。
住み込み制度に関することはもちろん、「稼ぎやすい会社かどうか」「社内の雰囲気はどのような感じか」といった気になる情報にも詳しいです。
これからタクシー運転手として頑張っていきたいのであれば、一度話を聞いておくことをおすすめします。
【まとめ】タクシー会社に転職するなら住み込み制度を上手に活用しよう
今回はタクシー会社の住み込み制度について詳しく解説しました。
タクシー運転手として稼ぎやすいのは都市部になりますが、都市部こそ家賃が高いので住み込み制度をうまく活用しましょう。
家賃の負担が減るだけで生活はかなり安定します。仕事にも集中しやすくなり、稼げるドライバーになるためのステップアップが楽になるはずです。
そして住み込み制度など福利厚生が充実しているタクシー会社を選ぶには、業界に詳しい専門のコンサルタントに話を聞いてみるのがおすすめです。
あなたにとって最高の職場が見つかるよう願っています。
この記事のまとめ
☑︎住み込み制度には敷地内にある寮タイプや民間物件の社宅タイプがある
☑︎物件を所有していなくても家賃補助を提供している場合がある
☑︎住み込み制度ありのタクシー会社を探すなら専門のコンサルタントに話を聞くのがオススメ