投稿日:2020年10月20日 | 最終更新日:2023年3月8日
近年人気エリアとしての地位を確立した感がある新大久保は、人通りは多いものの道が狭い印象も強く、タクシードライバーにとっては営業で攻略するのが意外と難しい街かもしれませんね。特にまだ経験の浅い新人乗務員さんにとってはハードルが高いエリアと言えるのではないでしょうか?そこで今回は、タクシー運転手が新大久保で上手に稼ぐためのノウハウをわかりやすく解説します。新大久保の街や道路の特徴をはじめ、稼げるスポットや時間帯、実践的な営業ルートの考え方など、盛り沢山の内容となっています。新人ドライバーの方はもちろん、今後タクシー運転手に転職を検討中の方などもぜひ参考にしてくださいね!
この記事を読んだらわかること
・タクシー運転手が新大久保で稼ぐための道・ルート
・タクシー運転手が新大久保で稼ぐためのスポット
・新大久保で稼げる時間帯
・【実践編】新大久保で稼ぐためのルートを組み立ててみよう
・タクシー運転手が新大久保で営業する前に抑えておきたい予備知識
新大久保エリアの特徴とは?
新大久保エリアとは、東京都新宿区に所在するJR山手線新大久保駅周辺エリアのことをいいます。新大久保駅にはJR山手線・総武線が乗り入れていますが、駅自体はさほど規模の大きなものではなく出口は「北口」のみでしたが、最近になって出口専用改札が西側に新設されています。この工事では同時に多機能トイレの整備やカフェの併設なども行われ、より利便性を高めたとのことです。
駅東側の駅前には新大久保きっての商店街である「大久保通り」が延びており、ここには飲食店・スーパー・カラオケ店などいろいろなお店が建ち並んでいます。この「大久保通り」は人通り・交通量ともに多い人気スポットとして有名です。
また、駅を出て右側の高架下を抜けると「コリアンタウン」が広がっていて、韓流ファンをはじめとして、毎日たくさんの買い物客や観光客が訪れています。そして「大久保通り」から北側の路地を入ると住宅街へと続いていきます。
駅西側に当たるのが「大久保通り」から南側の路地に入ったエリアとなり、この近辺は飲食店が多く風俗店も点在しています。新大久保全体としては、駅周辺に建物が密集していることや道幅の狭い箇所が多いことが特徴です。なお、新大久保は外国人居住者が最も多いエリアという点も大きな特徴として挙げられます。
タクシー運転手が新大久保で稼ぐための道・ルート
新大久保は道が狭い箇所も少なくないため、営業に行くのをためらってしまう新人タクシードライバーさんもおられるのではないでしょうか?しかし、苦手意識を持つ前に、まずは新大久保エリアでタクシーがよく使う道路・ルートの特徴やお役立ち情報をチェックしてみましょう!
大久保通り
大久保通りは、新宿区「飯田橋」交差点を起点とし、杉並区「大久保通り入口」交差点を終点とするルートで、新大久保駅付近の高架下をくぐっている道路です。ここでは新大久保エリアでタクシーが稼ぐ場合に知っておくべき大久保通りの特徴と有益情報を見ていきます。
道路の特徴
大久保通りは、平日朝の通勤ラッシュ時になると、小滝橋通りと交わる「北新宿一丁目」交差点を先頭とした激しい渋滞が常態化しています。ここは夕方の帰宅ラッシュ時にも渋滞することがあります。
有益な情報
朝の通勤ラッシュ時から夕方にかけての時間帯は、曜日を問わず、大久保駅および新大久保駅でタクシーの需要が発生します。大きな需要を望めたり高額な単価が期待できたりするわけではないため、空車でたまたま通りかかった時にニーズをチェックするくらいで十分です。
小滝橋通り
小滝橋通りは、新宿区「新宿大ガード西」交差点を起点とし、新宿区「小滝橋」交差点を終点とする道路です。ここでは新大久保エリアでタクシーが稼ぐ場合に知っておくべき小滝橋通りの特徴と有益情報をお伝えします。
道路の特徴
小滝橋通りは、平日朝の通勤ラッシュ時に大久保通りと交わる「北新宿一丁目」交差点を先頭として流れが悪くなりやすいのが特徴です。
有益な情報
平日午前中の通勤ラッシュ、および夕方の5時から9時頃にかけて、総武線のガード下周辺から靖国通りと交わる「新宿大ガード西」交差点までの区間で新宿駅向きにタクシーの需要が発生します。
明治通り
明治通りは、港区「古川橋」を起点とし、江東区「夢の島」を終点とする道路です。都心部でも屈指の大動脈的なルートで交通量もかなりのもの。ここでは新大久保エリアでタクシーが稼ぐ場合に知っておくべき明治通りの特徴と有益情報をご紹介します。
道路の特徴
終日交通量の多い明治通りですが、特に平日朝の通勤ラッシュ時には、バス専用レーンが機能する関係で新宿方面から高戸橋交差点まで渋滞してしまいます。
有益な情報
平日午前中の通勤ラッシュ時と夕方5時から9時にかかる時間、および深夜12時前後といった3つの時間帯には、新宿向き・池袋向きともにタクシーの需要が発生します。
タクシー運転手が新大久保で稼ぐためのスポット
新大久保におけるタクシーの営業で要となる明治通りについてご説明したところで、ここでは新大久保でぜひ営業してみてほしい稼げるスポットをご紹介します。営業上のコツや注意点も併せて解説していますのでご参考ください!
駅ガード下付近
新大久保駅および大久保駅前はタクシー需要が集中するスポットです。ただし、近くを走行する際に様子を窺い、お客様がおみえになればお乗せする、といったスタンスでOKです。
また、新宿駅向きにはなりますが、総武線のガード下付近から小滝橋通り×靖国通り「新宿大ガード西」交差点に至るまでの間では、タクシーをお探しの方をよくお見受けします。流している最中に通りかかる場合は、安全と速度に留意しながら沿道のお客様の動き・仕草にも目配りすることを癖づけしましょう。
新大久保で稼げる時間帯
先章では新大久保で稼ぎやすいスポットをお伝えしましたが、ここではそれらのスポットへ営業に行くと良いのはいつなのかをお伝えします。新大久保でタクシーが稼ぎやすい時間帯をチェックしたい方はぜひご覧くださいね!
新大久保駅前
新大久保駅は公式タクシー乗り場がない駅ですが、駅周辺ではタクシー需要が一定以上発生します。駅前の大久保通りや大久保通りと交差する小滝橋通りなどでも終日空車タクシーが多く流しています。日中から夕方にかかる時間帯を中心に需要があるので、通勤ラッシュ時や帰宅ラッシュ時に新宿などへ流しつつ、需要があれば都度お客様をお乗せして営業効率を高められるのがベストと言えます。明治通りは朝のラッシュ時に加え、夕方~夜9時までの時間帯と終電前後の深夜にもタクシー需要がありますが、新大久保エリアでは大久保通りでタクシーを拾われるお客様が多い傾向です。
総武線ガード下
新大久保駅近くの総武線ガード下には飲食店をはじめ、さまざまなお店が軒を連ねています。大久保駅周辺とも言えますが、ここでもタクシーをご利用になる方がおられますが、時間帯としては夕方5時から夜9時くらいまでにタクシー需要が多く発生し、新宿方面を指定されるお客様が多い印象です。
【実践編】新大久保で稼ぐためのルートを組み立ててみよう
ここからは実際に効率よく稼ぐルートを地図を使って解説を致します。
解説の前に地図の見方、凡例を以下に添付したので
ご参考ください。バスレーンに関して
バスレーンの把握はタクシードライバーをやる上でご自身の免許を守る上で必要不可欠な知識です。
ルールを把握出来ておらず、「一般車が走行しているから」追従してみたというパターンが一番取締を受けやすいので、バス専用レーンはしっかり把握をしておきましょう。渋滞レーンに関して
渋滞を事前に把握をしておくこともタクシードライバーにとって必要な知識の一つです。
お客様にご乗車時に渋滞情報を共有することでトラブル回避することが出来ます。
新大久保はタクシーの営業エリアという意味では、わざわざ営業に出向くタイプの街とは言えませんが、タクシー運転手はさまざまなエリアへお客様をお運びするため、新宿方面へ流す場合などにもお客様を獲得できるスポットなので、どのように走行するかビジョンを持っておくと便利です。ここでは実際に新大久保の地図を見ながら、営業ルートの組み立て方を伝授します!
新大久保駅周辺エリアは、幹線道路である大久保通り沿いに繁華街が密集しているのが特徴です。明治通りから小滝橋通りまでは両サイドに路地が延びてはいますが、タクシーをご利用になる方は大久保通りに出てきてからご乗車になる方が多いので、ループ営業はせずに横切るのみで走行するのがお勧めです。
朝の通勤ラッシュ時から夕方の帰宅ラッシュ時にかけて 、曜日を問わず大久保駅・新大久保駅でタクシーの需要が発生しますが、ここも特に爆発的なニーズが生まれるということもないので、近くを走行する際に様子を窺いながら、お客様がおられるようならお乗せするといった活用の仕方が効率的です。
タクシー運転手が新大久保で営業する前に抑えておきたい予備知識
新大久保でタクシーにお乗りになるお客様の行き先はもちろん色々ですが、明らかな傾向というのもあります。例えば、平日午前中にタクシーをご利用になる方がご指定になる目的地としては、国立国際医療研究センター病院が圧倒的に多いという点です。これは大久保駅新大久保駅ともに飯田橋向きでの乗車の場合に限られますが、とにかく頻繁に聞く名称なので、ぜひとも国立国際医療研究センター病院までのルートを勉強しておかれることをお勧めします。また、夕方に新宿向きで明治通りからご乗車になった方は、歌舞伎町を行き先とされる方がたいへん多いので、特に「風林会館」の位置とルートはしっかりと予習しておきましょう!
【まとめ】稼げるルートを覚えて”新大久保エリア”を攻略しよう!
新大久保は人気のスポットで人通りもたいへん多いのですが、買い物客や観光客以外にも、駅から勤務地・医療機関や周辺地域・ご自宅へ向かわれる方や飲食店帰りのビジネスパーソンなど、タクシーのユーザー層はさまざまです。通勤や帰宅ラッシュ時、夜間など大久保通りでタクシー需要が生まれる時間帯に近くを空車で走行する際、少し覗いてみて乗車機会があればお客様をお乗せし実車率を上げて稼ぐ、そんなスタンスで営業されるのが良いのではないでしょうか?