投稿日:2020年8月28日 | 最終更新日:2020年9月11日
東京のタクシードライバーにとって「ここを克服すれば他のエリアも怖くない!」という街と言えば新宿ではないでしょうか?新宿は主に駅の西側東側に分けられますが、歓楽街が広がる東側、高層ビルが建ち並ぶ一大オフィス街・大小ひしめくホテルエリアが印象的な西側、いずれも昼夜問わず人口が密集しており、タクシー需要がきわめて高いエリアです。
今回は、新人のタクシードライバーさんや今後タクシー業界に転職したい方に向け、稼げる新宿の営業ルートや攻略法を紹介します。
新宿で稼ぐためのノウハウをわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください!
この記事を読んだらわかること
・タクシー運転手が新宿で稼ぐための道・ルート
・タクシー運転手が新宿で稼ぐためのスポット
・新宿で稼げる時間帯
・【実践編】新宿で稼ぐためのルートを組み立ててみよう
・タクシー運転手が新宿で営業する前に抑えておきたい予備知識
新宿エリアの特徴とは?
新宿の中心となっている新宿駅は、1日359万人という記録でギネス記録を打ち立てたこともあるほどの乗降者数を誇ります。駅の東西でやや異なる雰囲気を持ちつつも、昼夜問わず多くの人で賑わっているのが新宿全体としての特徴です。
また乗り入れ路線の豊富さも都内屈指であり、JR山手線・埼京線をはじめ、東京メトロ丸の内線・東京都営地下鉄新宿線・大江戸線、京王電鉄・小田急電鉄などのターミナル駅となっています。
新宿のタクシー需要が高いのは、ただ単純に人口が密集するエリアだからというだけではありません。新宿駅西口エリアは、東京都庁を含む大規模なオフィス街があるため、特に日中はビジネス客のニーズが引きを切らず、また、京王プラザ・ヒルトン・ハイアット等の有名シティホテル、大小のビジネスホテルがひしめいているので観光・宿泊客も豊富です。
さらに西新宿エリアの中でも西新宿5丁目にはタワーマンションが乱立しているのが特徴的です。一定以上の収入のある富裕層が生活拠点としていることから、朝・昼・夜を問わず日常使いとしてのタクシーニーズもあります。
一方、新宿東口側は「新宿3丁目」「歌舞伎町」「新宿2丁目」と、大きく3つのエリアに分けることができます。3エリアに共通しているのは繁華街・歓楽街がメインであるという点です。つまり、西口エリアに比べて住民やビジネスパーソンが少ないので、午前中よりも午後からの方がタクシー需要が増加する傾向にあります。
昼間も伊勢丹等の百貨店やヨドバシカメラなど人気のショッピングスポット周辺ではタクシーを求める買い物客が頻繁に足を止めていますし、この傾向は夕方になるにつれより顕著となるため、タクシーにとって稼げるエリアであることに変わりありません。
また、歌舞伎町と新宿2丁目は歓楽街・飲み屋街ということもあり、夜が深まるごとにタクシーの利用客が増えていきます。日付をまたいで遊んだり飲んだりされる方や終電を逃した方などが週末を中心に日曜や平日でもおり、朝方にかけて一定量タクシーの需要が発生しています。
タクシー運転手が新宿で稼ぐための道・ルート
新宿には他の街であればメインストリートと呼ばれるような大通りが何本もあります。ただし、基本的には東西に延びている大きな道路と交わるように集約される8本の通りが、タクシー運転手が攻略すべき営業ルートとなります。ここではその8つの通りについて、特徴やお客様層・営業すると良い時間帯などを解説していきます!
青梅街道
青梅街道は新宿大ガード西を起点として、都内青梅市を経由して終点の鴨沢橋まで至るルートです。終点の鴨沢橋は山梨県との県境である奥多摩に位置します。ここではタクシーが青梅街道を走行する際に覚えておきたい稼ぐためのポイントをご紹介します!
道路の特徴
青梅街道の中でタクシー需要が多いのは成子坂下から新宿警察署前の上り車線までで、特に午前中を中心に昼間のニーズの高さが特徴的です。上り車線とは皇居に向かう側の車線のことで、逆の下り車線では、中野坂上の交差点を先頭に、お昼から夕方まで渋滞が発生しやすいポイントとなっているため注意が必要です!
有益な情報
上り車線については、成子坂下から新宿警察署前までの間は路地から出てきてタクシーを拾われる乗客がわりと多いため、スピードを上げてしまうとそうした需要に応じられません。いつでも停車してお客様をいお乗せできるよう→いつでも停車してお客様にご乗車して頂けるよう
甲州街道
甲州街道は新宿の四谷四丁目を起点として、神奈川県との県境に近い八王子市南浅川町まで延びている約50kmにも及ぶルートです。タクシーが新宿エリアで甲州街道を走行する際に覚えておくと良い点や注意していただきたいポイントを見ていきましょう!
道路の特徴
西新宿一丁目交差点を先頭に、朝から夜にかけて終日渋滞が発生しやすいのが大きな特徴です。また、下り車線においては、夕方から夜8時くらいまでは初台を先頭として渋滞が起きやすい点も顕著となっています。
有益な情報
甲州街道沿道はJR新宿駅南口やバスタ新宿・新国立劇場など、人が密集する場所や観光スポットも豊富なので、昼夜問わずタクシー需要があります。特に上り車線を空車で走行する際には、第一通行帯を中心に走行することによってお客様にお乗りいただける機会が多くなるので、その点を意識して走行しましょう。ただし、西新宿および西新宿一丁目交差点では第一通行帯が左折専用レーンになっているため、そのまま直進することができません。直進すると違反になるので要注意です!
方南通り
方南通りは、新宿副都心からは少し距離のある熊野神社前交差点と杉並区の西永福交差点を結ぶルートです。位置的には先述した青梅街道と甲州街道の中間にある通りとなります。それでは方南通りでタクシーが営業する際のお役立ち情報をお伝えしましょう!
道路の特徴
熊野神社交差点付近は、新宿副都心の大規模なオフィス街の西端に位置することもあり、方南通りの上り車線では、熊野神社前交差点から清水橋交差点の間は朝から夜まで一貫して一定のタクシー需要が見られるエリアです。深夜、終電を逃した利用客出会えることも少なくありません。
有益な情報
方南通りの道路登録上の起点は熊野神社前交差点ですが、熊野神社以東に延びる「北通り」も便宜上は方南通りと呼ばれています。先ほどもご紹介したように、方南通りは青梅街道と甲州街道の中間に位置しており、この2本の通り同様に新宿駅へ通じているためタクシー需要は安定的です。ただ一点異なるのは、方南通りは一車線道路なので、お客様を見つけやすいのも特徴的!一車線なだけに、停車・発車時の十分な安全確認が必要です。
十二社通り(じゅうにそう)
十二社通りは、成子坂下を起点とし終点の西参道口までを結び、西新宿の西部を南北に走っている道路です。十二社通りは通称で、正式には「東京都道新宿副都心十三号線」といいます。ここでは十二社通りの特徴やタクシーの営業でためになる情報をご紹介します!
道路の特徴
成子坂下交差点から熊野神社前交差点の間は街としての歴史は古いものの、再開発エリアということもあり両サイドに大規模なタワーマンションが建ち並んでいます。そのため午前中からお昼過ぎという特に日中のタクシー需要が見込めます。十二社通りは「角筈区民センター前」交差点より北はUターンも可能であり、汎用性の高い道路です。
有益な情報
十二社通りは外部から人が流入するだけでなく、タワーマンションを中心とした膨大な数の地域住民が居住しており、しかもタワーマンションに居住されている方々なので一定水準以上収入のある富裕層を多く含みます。したがって平日だけでなく土日等休日にもタクシー需要が見込めるほか、歌舞伎町をはじめとした歓楽街や繁華街にお勤めの方、遊びに行かれる方などのご利用により、夜間もそれなりにタクシーニーズがあります。
新宿通り
新宿通りは千代田区の半蔵門交差点を起点とし、終点の新宿大ガード東までを結ぶ道路です。麹町から歌舞伎町までを貫く通りであり、日本屈指の繁華街である新宿の中でもメインストリートと目されています。それでは、新宿通りでタクシーが営業する際に知っておいていただきたい特徴と情報を観ていきましょう!
道路の特徴
新宿通りが新宿大ガード東までなら、新宿大ガード東以西はこの章の最初にご紹介した青梅街道となります。新宿大ガード東から新宿三丁目交差点までは商業施設や飲食店などが多いため、お昼前後から夜20時くらいまでがタクシー需要の目立つ時間帯です。ただし、日曜日は歩行者天国になってしまうので、歩行者天国開催の時間帯には根本的に営業が無理となる道路です。
有益な情報
新宿三丁目の人気スポットの一つである伊勢丹には複数の出入り口があります。新宿通り側にも出入り口があり、先述したように閉店の20時頃まではわりと多くのタクシー需要があるのでチェックが必要です。日曜日には歩行者天国となるものの、歩行者天国から通常運営切り替えの境目にタクシーをお求めになる方が見つかるので、ここのニーズは狙い目。穴場です!
靖国通り
靖国通りは、中央区所在の両国橋を起点とし新宿大ガード東を終点とする全長8km前後の道路で、区間のほとんどが都営新宿線の真上を通っています。ここでは靖国通りの特徴や、タクシーで営業する際に役立つ情報をご紹介します!
道路の特徴
靖国通りには近代的な高層ビルや商業施設が豊富である以外にも、靖国神社・防衛省などがあるほか、神保町駅周辺には古書店街が広がり、さらには歌舞伎町にも面しているため、終日人通りが豊富です。新宿大ガード東は、この靖国通りと先ほどご紹介した新宿通りに繋がっているということになります。歌舞伎町近辺では時間帯問わず飲み客からのタクシー需要があります!
有益な情報
靖国通りの上り車線側は、日中でも歓楽街でお酒を召し上がったいわゆる”飲み客”がタクシーを止められる場面がしばしば見られます。また、下り車線側では百貨店や商業施設の多い新宿三丁目付近で買い物客からのタクシー需要があります。靖国通りは西新宿の一大オフィスビル群と、やはりビジネス中心地である千代田区や中央区を結ぶ道になっているため、空車タクシーが意外と通らず、日中はタクシーを求めてお待ちのお客様をお乗せしやすい傾向にあります!
明治通り
明治通りは、港区南麻布の古川橋交差点を起点とし、江東区の夢の島交差点を終点とする道路です。渋谷・原宿・池袋といった都心部の主要な繁華街に抜ける4~6車線の広い通りで、一日を通してタクシー需要があります。ここでは明治通りでタクシー営業するために知っておくべき特徴とお役立ち情報をお伝えします!
道路の特徴
明治通りでは、新宿七丁目交差点を先頭にして、外回りで新宿区役所近辺までに渋滞が起こりやすいのが特徴です。また、新宿五丁目を先頭に、新宿三丁目および新宿四丁目あたりまでは、伊勢丹利用客の流出の仕方によっては渋滞が発生しやすいエリアとなっています。
有益な情報
日中の明治通りでは、昼間はもちろん、夕方から深夜日付が変わる12時あたりまで、靖国通りと交わる新宿五丁目交差点から新宿三丁目交差点までの外回り区間にタクシー需要が発生します。一方の内回りは飲み屋さんや飲食店などが多いため、夜が深まるほどタクシー需要が高くなることを覚えておきましょう!
職安通り
職安通りは、新宿七丁目交差点を起点とし、北新宿百人町交差点を終点とする道路です。名前の通り通り沿いにはハローワーク新宿が所在するほか、至るところに人気スポットがある賑やかな通りとして知られます。それでは次に職安通りの道路の特徴やタクシー営業する上で知っておいていただきたい情報をお伝えします!
道路の特徴
終日交通量が多い大久保駅・新大久保駅に近い北新宿百人町交差点を先頭として、下り車線で渋滞が発生しやすい傾向にあります。特に混み合うのは午後からで、夜20時から21時くらいまでは渋滞が起こりがちです。
有益な情報
職安通りはビジネスはもちろん、観光やショッピングなどあらゆる目的で多くの方々が流入する通りです。上り車線下り車線ともに、1日を通して安定的にタクシーの需要が見込める道路なので、新人ドライバーさんの営業にもおすすめできます。
タクシー運転手が新宿で稼ぐためのスポット
新宿は全体として昼夜を問わず人口が密集しやすいエリアではありますが、「タクシー需要が多く稼げる」という観点で見るなら、ここでご紹介する2つのスポットの攻略をまず念頭に置いてみてはいかがでしょうか?現役や新人乗務員の方で売上を伸ばしたいという方はもちろん、これからタクシードライバーに転職して稼ぎたいという方も、ぜひ参考にしてくださいね!
歌舞伎町
日本有数の歓楽街である歌舞伎町には「怖い」「危険そう」というイメージをお持ちの方も多いことでしょう。確かに歌舞伎町は飲み客も多くトラブルがないとは言えないエリアです。ただ、2008年に閉館した新宿コマ劇場跡地にホテルグレイスリーが建設されて以降、観光客が多く流入し、街のイメージはかなりクリーンに変わっています。
歌舞伎町では夜間のタクシー需要が多いことに間違いありませんが、治安が改善傾向にあることから、日中でもホテルを利用される観光客等からタクシーを求められる場面も増えています。また、同じ日中で言えば、区役所通りを中心としてタクシーニーズは少なくありません。
一つ注意すべきなのは、午前中酔い客に遭遇した場合、一晩中飲んで泥酔されている方もおられるということです。酔っ払っている乗客はカッとなりやすい場合もあるため、接客はいつも以上に丁寧を心がけ言葉に気をつけましょう。なお、会話もままならないほどの泥酔なら乗車拒否をすることも可能です。
伊勢丹
“世界最高のファッションミュージアム”をスローガンに掲げる伊勢丹は、ここでしか入手できないファッションアイテムを求め、全国各地はもとより海外からの利用客も多く訪れている百貨店です。名立たる飲食店や有名ショップが軒を連ねており、ショッピングの枠を超えた人気スポットとなっています。
閉店まで利用客で賑わう伊勢丹ですが、夜にはレストランで食事をされたお客様が帰りにタクシーをお使いになることも少なくありません。伊勢丹には国際自動車の専用タクシー乗り場はあるものの、複数の出入り口からお客様に対応するには、乗り場以外からの需要にも注意が必要です。特に明治通り側・新宿通り側の出入り口付近でタクシーを探されている方は多いので覚えておきましょう!
新宿で稼げる時間帯
新宿は終日多くの人で賑わっているのでタクシー需要が発生しない時間帯はまずありませんが、それでもエリアごとに稼ぐコツは少しずつ違います。ここでは新宿を西口エリアと東口エリアに大きく分け、それぞれに稼げる時間帯や主なお客様層について解説します!
新宿西口エリア
西新宿は日本のビジネス・経済の中心地です。大企業を中心とした自社ビルや高層のオフィスビルが建ち並んでおり、二丁目に所在する都庁のツインタワーが最大のランドマークとなっています。このような土地柄、特に午前中はビジネス利用のタクシー需要が非常に多くなるのが特徴です。
また、このエリアに特徴的なのは、近年再開発に伴い、大規模なタワーマンションが次々建設されているため、午前中にはビジネス客に加え地域住民の生活面におけるタクシー需要も見逃せません。タワーマンションの住民は富裕層、特に会社経営者などが少なくなく、こうした方の出勤・外出にタクシーが求められる傾向が出ています。
さらに、このエリアは名立たるシティホテルが密集しているので、観光客・宿泊客などが出かける際にもタクシーが多く使われます。なお、西口エリアとはいえ、歌舞伎町など夜の街に出勤されるホステス・ホスト・キャバクラ嬢の方々などもタクシーの大事な利用客と言えるでしょう。
新宿東口エリア
新宿東口エリアは新宿三丁目・歌舞伎町・新宿二丁目等を含むエリアで、メインとなるのは繁華街・歓楽街です。このため自ずとタクシー乗客層の多くは、観光客・買物客・遊興客に絞られてきます。
タクシーの需要はお客様層を変えながら一日を通して豊富で、西口エリアと異なるのはビジネスパーソンが少ない点のみと言えるでしょう。観光客をはじめ、買物や食事に来られた方、飲み客、夜の街に勤務されている方々などタクシー利用客も多岐に渡り、昼から夜にかけて、さらには朝方までタクシーに対するニーズは止みません。
タクシーの乗車場所はさまざまですが、新宿伊勢丹のタクシー乗り場、新宿アルタ前、新宿ビック前、歌舞伎町ドン・キホーテ前などは特にタクシーをお求めの方を多く見受けます。もちろん、ホテル周辺にも時間を問わずタクシー需要があります。また、女子医大病院や国際医療センターもタクシーニーズが多く発生するポイントです。
【実践編】新宿で稼ぐためのルートを組み立ててみよう
ここからは実際に効率よく稼ぐルートを地図を使って解説を致します。
解説の前に地図の見方、凡例を以下に添付したので
ご参考ください。
○○(街の名前)に関しては情報量が多いため、
稼ぐルートとバスレーン&渋滞情報の画像は別途にしてあります。バスレーンに関して
バスレーンの把握はタクシードライバーをやる上でご自身の免許を守る上で必要不可欠な知識です。
ルールを把握出来ておらず、「一般車が走行しているから」追従してみたというパターンが一番取締を受けやすいので、バス専用レーンはしっかり把握をしておきましょう。渋滞レーンに関して
渋滞を事前に把握をしておくこともタクシードライバーにとって必要な知識の一つです。
お客様にご乗車時に渋滞情報を共有することでトラブル回避することが出来ます。
先章までは、新宿エリアでタクシー需要が発生しやすい時間帯や主な乗客層などを解説してきましたが、ここでは実践的なルートの組み立て方を見てみましょう。お読みになれば、新宿でタクシー運転手が効率良く稼ぐための常勝パターンがおわかりいただけます!
新宿西口パターン
赤色ルート
①ヨドバシカメラ裏
②青梅街道上りと下り
③十二社(じゅうにそう)通りの南北
④同じく十二社通り南北でタクシーの需要がありますが、南向きの左側が新宿公園なので需要は③に比べると少なめです
⑤「議事堂北」交差点は西に新宿住友ビル、北に新宿アイランドタワー、東に新宿三井ビルとオフィスビルに囲まれているため、日中はビジネスパーソンからの需要が多く発生するポイントです
青色ルート
①新宿大ガード西は、特に夜間は、住宅街へ向かう西向きに需要が高まります
②青梅街道上りと下り
③中野坂上交差点付近がお客様の乗車ポイントとなります
④⑤方南通りに関しては終日需要があります。どの時間も比較的に東向きでの需要が生まれます
新宿東口パターン
赤色ルート
赤い線は、日中~夕方に流し営業を行うと良いルートです。
①新宿アルタ付近から明治通りと交わる新宿3丁目交差点までは需要が多く、特に伊勢丹は新宿通り沿いの出入り口から需要が高くなります。
②アルタ付近と同じく伊勢丹から需要が増える傾向にあります。
③西部新宿駅からのお客様、歌舞伎町で過ごされていた方の需要が重なるポイントとなっています。
青色ルート
青い線は夜間の営業で流すのにおすすめのルートです。
①付近の信号東向きは進行方向左側(新宿三丁目の飲食街)からの需要が多く見られます。
②新宿2丁目のメイン通り(仲通り)は夜の深い時間になればなるほど両サイドからの需要が増えていくポイントです。
③歌舞伎町区役所通り・北向き・南向きと揃って需要が多い場所です。高級店も多く、富裕層が接待帰りなどで長距離ご利用になることもあります。
④”花道”と呼ばれる最もキャッチが多い通りで、治安が良いとは言い難いエリアですが、両サイドからタクシー需要があります。可能な限りゆっくり走ることで乗車していただける確率が上がります!
⑤歌舞伎町の出口となりますが、ここから区役所通りにぶつかるまで靖国通り沿いのタクシー需要は多くあります。ただし、つけ待ちが多い通りなので、流し営業の場合は信号を先頭で停まることを心がければご乗車の可能性が高まるでしょう!
バスレーン・渋滞しやすい箇所
- 赤字は平日の朝7:30~9:00までバス専用レーン(走行すると違反で捕まる)
黒字はバス優先レーン(バスが近づいて来たら譲らなくてはならない)
タクシー運転手が新宿で営業する前に抑えておきたい予備知識
タクシー運転手が新宿エリアで営業を行う場合、必ず押さえておいていただきたいポイントがあります。ここでは、知っているのと知らないのとではタクシーの売上に大きな差が出るかもしれない、新宿エリア攻略に役立つ有益な情報をお伝えします!
乗せる方向が重要
新宿駅の大きな特徴の一つが、新宿駅を中心として西へ西へと私鉄各線が延びている点です。つまり、この向きに沿って西向きに営業をかけていくと、例えば中野・杉並・練馬など、新宿駅から見て西方面への需要に応える形になってしまいます。
これらの地域は都内でもベッドタウン的なエリアで住宅街がメインです。つまり、新宿からお乗せすれば、行った先でお客様をお乗せして都心部へ戻ることが難しくなり、片道だけの実車となってしまいます。営業エリア外ならともかく、効率的に稼ぐためにはお客様をお乗せして戻るというのが鉄則なので、可能な限り方向をコントロールするのがベスト!
理想は、千代田区・港区・中央区など、戻る際にも乗客を獲得できそうな方面に向かう形で営業を行うことです。いつもそうできるわけではありませんが、都心部の人口密度の多さを利用した「すぐ次に繋がる」営業の仕方を心がけると良いでしょう。
新宿発のお客さんに多い目的地
新宿西口エリアからタクシーをご利用になる方に多い目的地は、西新宿・中野・杉並・練馬方面です。主には仕事や遊びを済ませた方が住宅街へ帰宅するために利用されます。理想はどうあれ、そもそも西側エリアですし新宿という立地や路線環境上、実際には西方面への需要が多くなる現状があります。
一方の新宿東口からは、歌舞伎町・新宿三丁目・新宿二丁目・四ツ谷方面へ行かれる需要が多いのが特徴的です。新宿東口近辺でタクシーをご利用になるのは、7割方が買物客や観光客といった現状があるため、都心部の他の繁華街やホテルなどを目的地とされる方が多いほか、飲食店や夜のお店などの近場へ出勤されたり飲みに行かれる方も多くタクシーに乗られます。
【まとめ】稼げるルートを覚えて”新宿エリア”を攻略しよう!
新宿エリアは、新宿駅西口側と東口側とで異なる特徴を持ちますが、共通しているのが昼夜問わず人口が密集している点です。西口側では大規模なオフィス街で午前中を中心としてタクシー需要が増え、午後からは東口エリアで観光・買物・飲食などを楽しまれる方、各店舗で勤務される方などがタクシーをさかんにご利用になります。
新宿エリアは24時間いつでもタクシーが必要とされるため、頑張って稼ぎたいタクシー運転手さんであれば必ず攻略すべきです。酔い客のトラブルや治安の悪さに一抹の不安を感じる方もおみえかと思いますが、丁寧で穏やかな接客をブレずに保ち、タクシー需要が起こる場所を時間帯をしっかり把握していれば効率的に稼げます。ぜひ新宿エリアで積極的に営業活動してみてくださいね!
この記事のまとめ
・新宿エリアはオフィス街が広がる西口側と繁華街・歓楽街が広がる東口エリアに分かれる
・新宿にはタクシー需要の高い道路が8つあり、それぞれの通りのタクシー需要面での特徴を押さえておくと良い!
・東口エリアの飲み客からのタクシー需要は夜間だけに限らない
・新宿駅からお乗せする場合には東向きにお客様をお乗せすると戻りでも実車可能性が高まり効率的