タクシー運転手が東京駅エリアで稼ぐための必勝法・ルート攻略法

投稿日:2020年9月28日 | 最終更新日:2023年3月8日

東京都23区にはタクシーが稼げるスポットがたくさんありますが、東京の玄関口として都内外の方々が集まる東京駅エリアは、乗務員が売上を上げるためには必ず攻略したい地域と言えるでしょう。そこで今回は、東京駅エリアで誰よりも効率的に稼げるタクシー運転手を目指す新人ドライバーさんに向け、このエリアの特徴や基本的な道路情報をはじめ、覚えておきたいノウハウを徹底解説します。稼げるスポットや時間帯、実践的なルートの組み立て方まで網羅的にお伝えしますので、新人乗務員の方はもちろん、これからタクシー業界に転職しようとお考えの方もぜひ参考にしてくださいね!

この記事を読んだらわかること

・東京駅エリアの特徴とは?
・タクシー運転手が東京駅で稼ぐための道・ルート
・タクシー運転手が東京駅で稼ぐためのスポット
・東京駅で稼げる時間帯
・【実践編】東京駅で稼ぐためのルートを組み立ててみよう
・タクシー運転手が東京駅で営業する前に抑えておきたい予備知識

東京駅エリアの特徴とは?

東京駅エリアは千代田区に属しており、東京駅は首都・東京の玄関ともいうべきターミナル駅です。JRの在来線だけでも山手線・中央本線をはじめ全9路線、新幹線が4路線などあらゆる鉄道が乗り入れており、1日の平均乗降者数は令和元年の記録で21万人以上を誇っています。

駅周辺には高層ビルがひしめいていますが、多くは有名企業のオフィスが入居しているもので、一帯がビジネス街となっています。また、東京駅丸ノ内口駅前には人気の複合商業施設があり、終日人の出入りが激しいスポットとなっています。

東京駅エリアは混雑した中には独特な厳かさも漂います。その雰囲気作りの一因となっているのが「行幸通り」です。これは中央口から皇居にかけて延びているルートで、クリスマスシーズンは観光客も増加し、華やかさを増します。観光と言えば、東京駅エリアには歌舞伎座や帝国劇場といった高級なエンタメスポットや皇居外苑・日比谷公園など人気の散策ポイントもあり観光客も豊富です。

また、八重洲口には東京駅再開発の一環として建設された「グラントウキョウ」がシンボリックな存在となっています。グラントウキョウはこの界隈では最も高い超高層ビルで、映画シン・ゴジラにも登場するなど注目度も高く、すでに観光地として人気です。

他にも八重洲口エリアには「東京一番街」という地下街が広がり、お土産店・飲食店・ショップをご利用になるお客様から厚い支持を得ています。なお、南口には都内屈指の規模である東京駅バス乗り場があるので、都内外への行き来をされた方が多く集まります。

タクシー運転手が東京駅で稼ぐための道・ルート

東京駅は都内で営業するタクシー運転手にとっては、どこでどう営業をして効率的に稼ぐかを押さえておくべき重要なエリアの一つです。そして、東京駅周辺エリアを攻略するためには、まずこの地域の営業で用いる主要な道路について知っておく必要があります。ここでは、東京駅で上手に営業するためにタクシーの乗務員が覚えておくべき道路の特徴や有益情報について解説します!

永代通り

永代通りは、千代田区「大手門」を起点とし、江東区「清砂大橋西詰」交差点を終点とする道路です。皇居の大手門から始まるそのルートには、両サイドに近代的な高層ビルが建ち並び、有名企業やホテルなどが密集しています。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき永代通りの特徴や有益情報を見ていきます。

道路の特徴

永代通りでは、平日の朝から夜7時くらいまでの幅広い時間他で常態化している渋滞が大きな特徴となっています。日比谷通りと交差する「大手町」交差点から昭和通りと交差する「江戸橋一丁目」交差点界隈までの区間はいつも混雑し、いつも渋滞しているような状態です。

有益な情報

永代通りでは、「大手町」交差点 から「丸の内一丁目」交差点までの区間でタクシー需要が多いことを覚えておきましょう。平日の日中に顕著ですが、西向き東向きどちらも乗車申し込みがたいへん豊富です!

外堀通り

外堀通りは、中央区「八重洲中央口前」を起点および終点とする道路で、JR山手線等に沿うように皇居の周囲をぐるりと時計回りに走っています。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき外堀通りの特徴や有益情報を見ていきましょう!

道路の特徴

外堀通りで永代通りと同様、平日の日中から夜にかかる幅広い時間帯での慢性的な渋滞に注意が必要です。特に朝の通勤ラッシュ時から夜の7時頃までは、永代通りと交差する「呉服橋」交差点を先頭に、左折車線で渋滞するのが常となっています!

有益な情報

このルートの起点ともなっている東京駅八重洲口のタクシー乗り場は、東京の玄関口というだけあって、平日休日など曜日にかかわらず、1日を通じてタクシーをご利用になる方が非常に多いスポットです。ただし、タクシー乗り場のすぐ先に信号があるため 、流れはスムーズとは言えません。とはいえ、八重洲のタクシープールに到着するまでの外堀通り沿いにも商機が豊富です。特に人気の商業施設「グラントウキョウ」のサウスタワー付近などで乗車申し込みが期待できます。

鍜治橋通り

鍛冶橋通りは、千代田区「二重橋」を起点とし、中央区「永代橋西」 交差点を終点とする道路です。大手企業の本社や東京国際フォーラムに接するルートとして知られています。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき鍛冶橋通りの特徴や有益情報を見ていきます。

道路の特徴

鍛冶橋通りはさまざまな主要道路と交差していますが、中でも外堀通りと交差をする 「鍛冶橋」交差点あたりから車の流れが悪くなりがちです。鍛冶橋交差点から馬場先門方面へは、朝から夜にかけての広い時間帯でしばしば渋滞が発生しています。

有益な情報

鍛冶橋通りでは、「馬場先門」交差点から「東京国際フォーラム東」交差点までの区間でタクシー需要が豊富です。この区間では、西向き東向き共に昼間を中心として乗車申し込みを多くお受けします。なお、方向的には東向きとなりますが、例外的に「東京ビル TOKIA 」近辺では、残業されたお客様や飲食店をご利用になった方がタクシーを使われることもあるので、夜間や土日にもタクシーニーズが見込めます!

八重洲通り

八重洲通りは、千代田区「八重洲口」を起点とし、中央区「佃」交差点を終点とする道路です。このルートは路線バス・高速バスなども数多く通行する重要な道路で、朝夕のラッシュ時を中心に混雑します。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき八重洲通りの特徴や有益情報を見ていきましょう!

道路の特徴

先述しましたように、八重洲通りでは朝の通勤ラッシュ時と夕方の帰宅ラッシュ時の渋滞が日常的です。特に「八重洲中央口前」交差点を先頭に八丁堀方面右折レーンで渋滞が発生しやすいので覚えておくと良いでしょう。

有益な情報

八重洲通りでは、夜間夜8時から12時ぐらいにかかる時間帯にもタクシー需要の多いスポットがあります。まず「八重洲中央口前」交差点東向きの沿道には、この周辺のお店を利用された方からの乗車申し込みが期待できます。また、「八重洲中央口前」交差点~「日本橋三丁目」交差点の間にある八重洲仲通りとの交差点では、仲通りの飲食店街から出てこられたお客様がしばしばタクシーを拾われます。この辺りは付け待ちの車両が集まってきていますが、敢えて付け待ちはせず信号の先頭で止まることによって、 流している状態で効率良くお客様にご乗車いただける可能性が高まります。ムダをなくしてしっかり稼ぎたい方は、速度やタイミングに留意しながら走行してみてください!

内堀通り

内堀通りは、起点・終点ともに千代田区「祝田橋」交差点となっている環状道路です。東京都内の主要道路の多くはこの通りを起点として放射状に広がっていますが、皇居の周囲を一周する形の環状線となっているのが内堀通りです。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき内堀通りの特徴や有益情報を見ていきます。

道路の特徴

タクシー運転手が内堀通りで営業する際に覚えておきたい特徴は、平日の日中から夕方にかかる時間帯での継続的な交通量の多さです。特に行幸通りとの交差点を先頭に、大手門方面から流入する車両の影響で流れが悪くなることがあります 。

有益な情報

「大手門」交差点にあるパレスホテル東京はホテルだけではなくオフィスも入居しているので、平日の日中を中心にタクシー乗り場での需要がさかんです。またパレスビルから永代通りを挟んだ向かい側 、JX ビルのタクシー乗り場は特定のタクシー会社の専用乗り場ではあるものの、平日の昼間は車両が不足しがちです。空車でこの近くを走行する場合には、タクシーを待ちきれないお客様にお乗りいただけるチャンスがあるので覚えておきましょう!

行幸通り

行幸通りは、千代田区「和田倉門」を起点とし、千代田区「東京駅中央口」交差点を終点とする道路です。皇室行事などで使用される由緒正しいルートであり、独特の厳かな雰囲気があります。ここでは東京駅エリアでタクシーが稼ぐ際に知っておくべき行幸通りの有益情報をご紹介しましょう。

有益な情報

行幸通り沿いは日頃はタクシー需要が多いとは言えないルートです。ただし、丸の内仲通り交差点付近や丸ビル・新丸ビル界隈でではタクシー乗り場以外の沿道でも乗車のお申し込みを受けるケース少なくありません。また、12月のクリスマスのライトアップシーズンになると人通りが増えるので、夜6時から夜8時にかけてタクシーの利用者が増加します!

タクシー運転手が東京駅で稼ぐためのスポット

都内で営業を行うタクシー運転手にとって東京駅周辺は新宿や池袋などと並んで安定的に稼げるため、ぜひとも優先的に攻略したいエリアです。ここでは、東京駅でタクシーが稼ぐために乗務員が知っておくべき場所について解説します。基本的なタクシー乗り場にもそれぞれに特徴や注意点がありますので、ぜひ参考にしてください!

各タクシー乗り場

東京駅は大規模なターミナル駅というだけあってタクシー乗り場も充実しています。八重洲口中央口タクシー乗り場 ・丸の内北口・南口優良タクシー乗り場といったオフィシャルな乗り場はどこもタクシー需要が終日豊富です。ただし、デメリットとして覚えておきたいのは、信号のタイミングが悪いということ!流れが良くないわりに、1度入ってしまうと抜け出せない構造のタクシープールなので、見るからに待機車両が少ない場合にのみ進入されることをおすすめします。

また、八重洲北口乗り場や大丸前では、自然発生的にタクシーの待機列ができていることがありますが、抜き打ちで駐停車違反の取り締まりがあるため、たとえ他に付け待ちの車両がいたとしても、倣って付け待ちをしたりせず、流し営業中に近隣でタクシーをお求めになっているお客様をしっかりと獲得していくことが大切です。

一方、八重洲降車場では、お客様をお送りした際に新幹線を利用してこられた方から乗車申込を受ける場合があります。タイミングが合ってスムーズにお乗りいただければご乗車していただいて問題ないですが、ここは取り締まりが厳しく付け待ち厳禁となっています。たとえ他に待機車がいたとしても、そこで待機することは絶対にやめましょう!

八重洲仲通り

八重洲界隈で働くビジネスパーソンから支持を集めているのが仲通りの飲食店街です。日中にもタクシー需要はありますが、ここで営業効率を考えると狙い目はダンゼン夜間!特に飲み屋さん等を何軒かハシゴされた飲み会帰りの会社員の方々やビジネス接待で飲食店等をご利用になった方が終電を諦めた頃~終電後の深夜は長距離お乗りいただける乗客が増える傾向です。需要が多いだけでなく、お客様単価を上げられる可能性もある魅力あるスポットと言えるでしょう。

東京駅で稼げる時間帯

東京駅エリアには、タクシーが稼ぐことのできるスポットが多いということをここまででお伝えしてきました。それでは、各スポットでより稼げる時間帯はいつ頃なのでしょうか?ここでは、東京駅エリアの主要な稼げるスポットで狙い目の時間帯をご紹介します。他のドライバーに差をつけている乗務員は、場所とタイミングを併せたルート設計をしていますので、もっと効率的に稼ぎたいという方は必読です!

各タクシー乗り場

八重洲口中央口タクシー乗り場 や丸の内北口、そして南口優良タクシー乗り場のような正式なタクシー乗り場については、稼げる時間帯は主に日中です。具体的に言えば、朝の7時~10時くらいまでと夕方5時~夜8時くらいまでのラッシュ時が最もお客様の増える時間帯となっています。もちろん朝のラッシュと夕方以降のラッシュの中間の時間帯にも、観光やビジネスのお客様がコンスタントに乗り場に並ばれますが、先ほどお伝えしたように流れの良い乗り場ではないので、よほど台数が少なく効率良くご乗車いただけそうな時のみプールに入られると良いでしょう!

八重洲仲通り

八重洲仲通りは人気の飲食店街となっていますが、タクシーを遠距離ご利用くださるいわゆる上客が増えるのは夜遅い時間帯です。駅の乗り場とは逆に、夜8時くらいから終電前後までの時間になると、飲み会や接待を終えられたビジネスパーソンが帰宅の手段としてタクシーを使ってくださるケースがたいへん多いエリアです。この時間帯には速度や走行方法に注意し、合図をされたらスムーズに停車できるよう心積もりをしておきましょう。

【実践編】東京駅で稼ぐためのルートを組み立ててみよう

ここからは実際に効率よく稼ぐルートを地図を使って解説を致します。
解説の前に地図の見方、凡例を以下に添付したので
ご参考ください。

バスレーンに関して
バスレーンの把握はタクシードライバーをやる上でご自身の免許を守る上で必要不可欠な知識です。
ルールを把握出来ておらず、「一般車が走行しているから」追従してみたというパターンが一番取締を受けやすいので、バス専用レーンはしっかり把握をしておきましょう。

渋滞レーンに関して
渋滞を事前に把握をしておくこともタクシードライバーにとって必要な知識の一つです。
お客様にご乗車時に渋滞情報を共有することでトラブル回避することが出来ます。

東京駅周辺エリアは、正規の乗り場の安定的なタクシー需要に魅力があるものの、肝心のタクシープールの構造がやや残念なので、よほど待機車両が少なく待ち時間が短そうな時に入られる方が営業効率のためにはベターです。それでは、この辺りでより効率的に稼ぐにはどのようなルートで営業を行えば良いのでしょうか?ここでは東京駅エリアでムダなく稼ぐためのルートの組み立て方をご紹介します。

東京駅八重洲口は、八重洲仲通りを中心にループ営業するのが高効率で、特に平日の夜7時から10時ぐらいにかけての時間帯で実践すると効果が見られるでしょう。以下、ポイントごとに解説を加えていきます!

①は八重洲仲通りの飲食店をご利用になった方が仲通りから出てこられる側だけでなく、反対車線の東京駅八重洲北口から出て来られた新幹線の利用者様もタクシーをお求めになる高需要ポイントです。両サイドから乗車申し込みの可能性があることを念頭に置いて走行しましょう。

②で特徴的なのは、近隣にお住まいの方や出張慣れしている方など、東京駅からタクシーに乗ることに慣れたお客様が乗車されるケースが多い点です。東京駅八重洲口優良タクシー乗り場が近くても敢えてその列に並ばず、信号を渡ってきてわざわざここで乗られるというわけです。ここから乗られる方の平均的な単価は1000円程度で高くはありませんが、ニーズは多くご乗車いただける確率は高いと言えます。

③では、平日夜の7時くらいから終電前後までの時間帯に付け待ちしているタクシーがいるエリアです。これは明らかに八重洲仲通りから出てこられる飲み帰りのお客様狙いの車両ですが、この辺りはわざわざ並ばなくてもいくらでもタクシーが流している場所なので、敢えて付け待ち車両を選ばないお客様も一定以上おられます。タクシーの方もわざわざ並ばず、赤信号の際に上手にタイミングを合わせて先頭で止まり、そこでお乗りいただいた方がスムーズです。ただし、夜7時から終電の時間帯にかけて八重洲仲通りは空車のタクシーで極端に渋滞することもあるので要注意です。中へ進入しても時間ばかりをロスしかねないので、その場合は中央通りへ進行されることを強くお勧めします!

④については、中央通りの方向へ歩いてきてからタクシーを止めようとされるお客様もおられるため、路地ごとに注意深く観察をしながら速度を抑え気味に進行していきましょう。

タクシー運転手が東京駅で営業する前に抑えておきたい予備知識

八重洲口中央乗り場からタクシーに乗られるお客様は、近場では日本橋・人形町・新川・佃などに向かわれる方が多い印象です。一方、丸の内北口乗り場からご乗車になるお客様は、近隣では大手町・神田方面等を目的地とされる方が目立ちます。 また、丸の内南口乗り場から乗車される方は、銀座・新橋・霞ヶ関方面などに行かれるケースが多いようです。

一方、東京駅からの乗客には長距離利用したいただけることも少なくありません。新人ドライバーさんにお勧めしたいのは、高速に乗る必要があることも想定し、高速道路の入口の位置などを予習をしておくことです。同じ方角であっても営業する場所によって使う入り口が異なるため、周辺の高速の入口は一通り把握しておくようにしましょう!

【まとめ】稼げるルートを覚えて”東京駅エリア”を攻略しよう!

今回は東京都の玄関であり顔とも言える東京駅エリアでの営業で、タクシー乗務員が知っておくと良いノウハウを可能な限り詳しくご紹介してきました。公式なタクシー乗り場は流れが悪く一度入ると出づらいこともあり、待機時間が短いことを確信できない場合にはプールへの進入をお勧めできません。東京駅からタクシーにご乗車になることに慣れた方は、わざわざタクシー乗り場に並ばずに、通りまで流しのタクシーを求めて出てこられる場合も多いので、乗り場や付け待ちにこだわらずフレキシブルに対応することで、実車率を高めてしっかりと効率良く稼ぎましょう!

この記事のまとめ

・東京エリアは公式のタクシー乗り場では朝夕のラッシュ時を中心に、八重洲仲通りでは夜間を中心にタクシー需要が高まる
・東京駅のタクシープールは流れが良いとは言えず引き返しにくい構造であるため待機台数が少ない場合にのみ進入する方がベター
・夜の仲通りは稼げるスポットだが、タクシー渋滞が発生しがちなので渋滞時は無理に入らないこと!
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